国際チェス連盟、HDバンクと10年間の提携契約を締結
ベトナム・ホーチミンシティ - Media OutReach - 2021年12月2日 -
ホーチミン市開発商業銀行(HCM City Development Joint Stock Commercial Bank、HOSE: HDB、以下「HDバンク」)は、ベトナムのグエン・スアン・フック(Nguyen Xuan Phuc)国家主席のロシア連邦訪問中の2021年12月1日、モスクワで国際チェス連盟(FIDE)およびベトナムチェス連盟(VCF)と今後10年間の国際チェストーナメント開催に関する覚書に署名しました。
FIDEは今後、ベトナムで毎年開催されるHDバンク杯国際チェストーナメントを公式トーナメントの1つに含め、国内におけるチェス競技の振興を支援します。
VCFはトーナメントを主催し、ベトナム国内のチームや競技者の技能向上を図ると同時に、世界各国から参加する競技者を受け入れます。
また、トーナメントの一環として、レフェリー、コーチ、主催者それぞれのワークショップ、グランドマスターによる青少年や子どもたちのためのチェス教室を開催することについても合意しています。
今回の覚書をもとに、ベトナム国内では2022年に「Chess in schools(学校でチェスを)」と称するプログラムを実施してさまざまなイベントを開催していく予定です。FIDEでは2022年を「The Year of Women in Chess(チェス女性年)」に定めています。
三者の協力は、ベトナムでチェス競技者やレフェリー、大会開催者の技能を向上させ、国内におけるチェスの競技力を高めてよりプロフェッショナルにしていく上で、非常に重要な意味を持ちます。
HDバンクのグエン・ティ・フォン・タオ(Nguyen Thi Phuong Thao)常任副社長は、「知性という特別な言語を備えたチェスは、国や宗教、言語、文化の境界を越えて、人々がお互いの距離を縮めるための架け橋となってきました。
今回、HDバンクが持続可能な開発プログラムの一環として、10年近くチェスを採用してきたのもそのためです。」
今回、覚書に調印したことで、HDバンクは2011年から10年以上におよぶVCFとの連携によるチェス競技の普及・振興を、今後も継続して行っていきます。
2011年から毎年3月に開催されてきたHDバンク杯国際チェストーナメントは、ユニークなスポーツイベントして高い評価を得るようになっており、2018年にはキルサン・イリュムジーノフ(Kirsan Ilyumzhinov)氏、2019年にはアルカジー・ドヴォルコーヴィチ(Arkady Dvorkovich)氏と、2度にわたってFIDEの会長を迎えてトーナメントを開催しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行のため、2020年および2021年の大会は中止されました。
HDバンク杯国際チェストーナメントはこれまで9年間で世界5大陸42カ国からプレイヤーが参加し、参加者が年々増加するにつれて大会規模も国内のチェス人口も拡大を続けてきました。
現在、この大会のイロレーティングの平均レートは2370~2400となり、アジアで最もエリートレベルの大会として認められるようになっています。