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2021年11月25日、第18回キャンパスベンチャーグランプリ東京大会(主催:キャンパスベンチャーグランプリ東京実行委員会)の表彰式が開かれ、日本工業大学(以下:本学)建築学部3年生6名のチーム「Memoro」が特別賞となる「りそな銀行賞」を獲得しました。キャンパスベンチャーグランプリは「学生起業家の登竜門」とも言われ、受賞者からは多くの起業家を輩出しています。本学では2016年(高齢化が懸念される旧式大型団地の地域丸ごと見守りステーション化)、2018年(オーダーメードキャラ弁用品の製造販売)以来の同コンテスト受賞となります。
プラン名:「我が家の想い出」アーカイビングサービス
チーム名:Memoro (メモーロ)
メンバー:大石健斗、黒川ひなた、中澤海、森雄太(以上4名建築学科建築コース3年)、佐瀬絵里、野本榛菜(以上2名建築学科生活環境デザインコース3年)
指導教員:野口憲治(建築学部建築学科助教)、筒井研多(産学連携起業教育センター教授)
本学では従来から起業教育に取り組む一環として、「起業とビジネスプラン」など、起業を学ぶ授業科目の設置や、学内ビジネスプランコンテストを実施しています。今回受賞したビジネスプランの原案は、「起業とビジネスプラン」の授業内で、チームリーダーである大石さんが考案し、学内ビジネスプランコンテストで学長賞(最優秀賞)を受賞したプランです。その後、更なる可能性を模索して学外のビジネスプランコンテストであるキャンパスベンチャーグランプリに挑戦した結果の快挙となりました。
大石さんは空き家問題の原因の一つが「想い出のつまった我が家を手放す事が心苦しい」という、心の問題にあるとしました。これを測量や持ち主へのヒアリングによって我が家の「想い出」を模型やVRとして保存するサービスを提供し、家を手放す気持ちの整理をつける事で、中古不動産の流通の活性化を促し、空き家問題の解決を推進するのが本ビジネスプランの内容です。
当初は首都圏を中心とした「空き家」を想定していましたが、ブラッシュアップの過程で、「東日本大震災による原発被災で我が家を手放さざるを得ない人の、『心の復興』の手助けになるのでは」というアドバイスを受け、福島県双葉郡楢葉町の協力を頂き、現地の旅館をモデルに、プランのテストを行いました。1、2年次に木造建築工房や建築設計の授業で一緒になった5名の仲間が大石さんのプランに共感して再集結し、野口憲治助教の技術指導の下、1泊2日で楢葉町を訪問して測量や町民へのヒアリングを行いました。
キャンパスベンチャーグランプリでは、大学で学んだ専門知識を活かして社会課題に向き合う姿勢や「実際にやってみる」積極性が評価され、審査員からは「以前に自分の家を手放した時、このサービスがあったなら使ってみたかった」という講評を得ました。また、「ハードの復興だけではなく心の復興を支援する活動」と評価してご協力頂いた楢葉町の方々からも、受賞に対し喜びの声が届いています。
チームリーダーである大石さんのコメントは以下の通りです。
「私は、授業で空き家問題に関心をもち、起業とビジネスプランの授業で家を手放さなくてはならない人に着目したビジネスプランを考案しました。今回は、想い出を模型やVRに表現し、モノではなくコトとして依頼者が体験できるようなプランを提案しました。福島県の楢葉町でも試行できる機会をいただき、震災から10年という節目にキャンパスベンチャーグランプリでも賞をいただけて嬉しく思います。様々な協力やアドバイスを頂いた福島県楢葉町の方々、指導して頂いた野口憲治先生、筒井先生、そしてチームのメンバーにとても感謝しています。この受賞を励みに、楢葉町の協力を頂きながら進行中のプロジェクトを無事に成功させ、多くの方々に貢献したいです。」
日本工業大学
〒345-8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1
TEL. 0480-34-4111(代)
https://www.nit.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
日本工業大学 産学連携起業教育センター
住所:〒345-8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1
TEL:0480-33-7522 (火・木・金 10:00~17:00 職員在席)
メール:sangaku@nit.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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