GitHub CEOにThomas Dohmkeが就任
オープンソースプロジェクトおよびビジネスユースを含む、ソフトウェアの開発プラットフォームを提供するGitHub, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、11月3日(米国現地時間)に、CEOの交代を発表しました。
このたび名誉会長に就任することになったNat Friedmanは2018年の就任以来、GitHubのビジョンであるすべての開発者にとってのホーム(家)になることを目指し、この3年間にわたり尽力してきました。その過程において、GitHubをソースコードの保存および共有するための場所から、完全なソフトウェア開発者プラットフォームへと進化させてきました。
GitHub Actions (https://github.co.jp/features/actions )はNo.1のCIツールになり、人気のあるオープンソースプロジェクトや企業によって利用されています。GitHub Codespaces (https://github.com/features/codespaces )とGitHub Copilot (https://copilot.github.com/ )は、AIを活用したクラウドネイティブな未来のソフトウェア開発を示してくれます。GitHub Discussions (https://docs.github.com/en/discussions )は、GitHubのオープンソースコミュニティ上位100のうちの半分以上で使用されています。
GitHub Sponsors (https://github.com/sponsors )では、開発者は自らのコントリビューションに対して数百万ドルの資金を得ることができます。GitHubの新製品であるGitHub Advanced Security (https://docs.github.com/ja/get-started/learning-about-github/about-github-advanced-security#about-github-advanced-security )、CodeQL (https://docs.github.com/ja/code-security/code-scanning/automatically-scanning-your-code-for-vulnerabilities-and-errors/about-code-scanning-with-codeql )、プライベートリポジトリのシークレットスキャン (https://docs.github.com/ja/code-security/secret-scanning/configuring-secret-scanning-for-your-repositories )、Dependabot (https://docs.github.com/ja/code-security/supply-chain-security/managing-vulnerabilities-in-your-projects-dependencies/about-dependabot-security-updates )、およびパブリックアドバイザリーデータベース (https://github.com/advisories )などは、誰もが頼りにしているソフトウェアサプライチェーンの保護に役立ってきました。
Nat Friedmanは、GitHubでの日々と今後について、次のように述べています。
「現在、7,300万人を超える開発者がGitHubでソフトウェアの未来を構築していることを誇りに思います。Fortune 100にランクインしている企業の84%がGitHubのお客様です。買収以降、毎年、当社のビジネスは前年よりも成長しています。私たちが達成できたあらゆることを念頭に置き、またMicrosoftで5年以上を過ごした素晴らしい経験をもとに、私は今こそ自分の原点に立ち返るべきだと決心しました。私を駆り立てるものは、ビルダーが未来を創出できるようにしたいという思いです。開発者は、新しいツールや新しいプロジェクトを作成し、厄介な問題を解決し、魔法のように魅力的なコードを生み出します。私はそのような開発者と共に働き、学んでいくことが大好きです。だからこそ、私は次なるアドベンチャーに進もうとしているのです。つまり、テクノロジーで未来を創造したり、今ある最大のチャンスに取り組んでいる創業者や開発者を対象に、サポートやアドバイスを提供したり、投資したいと考えています」
Natの後任として、GitHubのChief Product OfficerであるThomas Dohmke (@ashtom [https://github.com/ashtom ])が、11月15日(米国現地時間)付でCEOに就任いたします。
Thomasは数十年にわたって開発者のために尽力し、マイクロソフト社によるGitHub買収の成功において極めて重要な役割を果たしました。開発者としては、保険会社向けソフトウェアから自動車制御システム、モバイルアプリまで、幅広い業界向けのソフトウェアを作成してきました。
1980年代後半にロボトロンKC 87 (https://en.wikipedia.org/wiki/Robotron_KC_87 )でコーディングを開始し、その後コモドール64 (https://en.wikipedia.org/wiki/Commodore_64 )を使用しました。ベルリンにある工業大学の学生時代にLinuxやオープンソースコミュニティと出会った後、保険会社向けのソフトウェアから自動車制御システムやモバイルアプリまで、あらゆる種類のプロジェクトや業界向けのソフトウェアを開発してきました。こうしたモバイルアプリプロジェクトをきっかけとして、Thomasは2011年にHockeyAppを創設し、その当時、iOSやAndroidの開発者が抱えていた問題をいくつか解決しました。その後は、主に開発者にとって最高のツールを構築することに重点を置いて、日々の業務を行ってきました。
2018年、GitHubに参画し複数の特別プロジェクトを管理してきたThomasは、すべての開発者がプライベートリポジトリを無料で利用できるようにしたり、GitHub Archive Program (https://archiveprogram.github.com/ )の開発、Dependabot、npm、Semmleの買収にも携わりました。Chief Product Officerとして、GitHub Codespaces、Issues、Copilotに新機能をもたらすためにチームが行ってきた取り組みや、2万個の機能改善のうちの多くを昨年リリース (https://github.blog/jp/2021-10-28-universe/ )してきました。さらに、GitHubを使用しているオープンソースメンテナーや企業を対象として、開発者エクスペリエンスを変革するため、今後数年間のロードマップを作成しました。
Thomas Dohmkeは、CEOに就任するにあたって次のように述べています。
「お客様のためを考えて行動する姿勢はこれからも変わりません。コーディングを勉強している学生から、世界中に広がる小規模および非常に大規模なオープンソースプロジェクト、世界最大規模の企業まで、あらゆるサイズのチームとすべての対象範囲のプロジェクトをサポートしていきます。もちろん、コミュニティ、プラットフォーム、企業としても、引き続き独立した企業として運営していきます。CEOとして、GitHubの開発者ファーストの価値観、他にはない独自の考え方、オープンな拡張性を維持していきます。また、あらゆる言語、ライセンス、ツール、プラットフォーム、またはクラウドを開発者が選択できるよう常にサポートします」
ソフトウェア開発方法は転換点を迎えています。開発自体はクラウド環境に移行しています。AIがコードの開発方法に改革をもたらしています。ソフトウェアセキュリティにはグローバルな視点が必要になっています。オープンソースは、デジタルまたは物理に関係なく、ほぼすべての製品に浸透しています。開発者たちは、私たちが予兆した通りの未来を構築しています。GitHubチームとThomasは、これから新たに直面するあらゆる課題とチャンスに対応し、ユーザーの皆さまが日々の取り組みの中でもたらしてくれるエネルギーと創造力を糧として、GitHubを維持していきます。
GitHub Blog
英語
https://github.blog/2021-11-03-thank-you-github/
https://github.blog/2021-11-03-building-the-next-phase-of-github-together/
日本語
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https://github.blog/jp/2021-11-11-building-the-next-phase-of-github-together/
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GitHub(ギットハブ)は世界で7,300万人にのぼる開発者および400万以上の組織に利用されるソフトウェア開発プラットフォームです。プログラミング環境にオープンな会話と協調を重んじるコミュニケーションによって、コラボレーションを促進する開発環境を提供しています。これらの開発を実現するワークフローで必要となるコードレビュー、プロジェクトおよびチームマネージメント、ソーシャルコーディング、ドキュメント管理などに、これまで以上の効率性と透明性をもたらし、より高速かつ品質の高いソフトウェア開発を支援しています。
GitHubは多様なユースケースに適した開発プラットフォームを用意しており、オープンソースプロジェクトから企業における機密性の高いソフトウェア開発までに対応できます。無料で利用できるパブリックリポジトリは、オープンソースプロジェクトにて多く利用されています。プライベートリポジトリが利用できる有償サービスとして GitHub Enterprise や GitHub One などのプランも提供しています。2008年に米国サンフランシスコで創業したGitHub,Inc.は、初の海外支社として、2015年に日本支社を開設しました。
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