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大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
9月1日のオンラインによる全校始業式を合図に、桐蔭学園小学校(神奈川県横浜市)フルオンライン授業が始動しました。桐蔭小が進めてきた教育改革に沿って対面授業もオンライン授業も、一方向性から双方向性へ、そして個別最適な指導と学びに向けて、ますます充実してきました。昨今対面授業とオンライン授業の比較が取り沙汰されていますが、対面授業には対面の良さが、そして、オンライン授業にはその環境にしかできない体験があります。桐蔭学園小学校のフルオンライン授業は、「子どもたちの学びを止めない」はもちろん、桐蔭小にしかできないオンライン授業を実施しています。
9月から始まったオンライン授業。昨年度の一斉休校ではオンライン授業の環境も十分に整わない中、「子どもたちに何が必要か?」を合言葉に試行錯誤し、挑戦してきました。明確な目的を皆で持ち、具体的なフレームワークを設計し、ステップ1からステップ4の段階的達成目標を策定しました。
桐蔭学園小学校では、午前中は時間割を組み、クラス毎に授業を行います。ここでは、同校の掲げる6つのキーコンピテンシーに則し、子ども一人ひとりの学びに向かう力を育みます。午後は「きりりん講座」と銘打って、学年・教科の枠を超えた特別プログラムを実施しています。
また、家庭によっては、オンライン授業に満足に対応できないと不安をお持ちの場合もあるので、校舎を開き、感染症対策を行い、子どもたちを預かるプログラムで支援しています。
【1】各家庭の台所から「オンライン調理実習」開催!!
5・6年を対象に、オンライン調理実習を実施しました。作ったメニューはご飯とお味噌汁、そして野菜炒め。子どもたちは朝からワクワクした様子で、時間になって一斉にZoomに入室してくると、エプロンをしたり三角巾をかぶったり、とてもほほえましい姿を見せてくれました。
お米を研いだり、お野菜を切ったり、おうちの方も子どもたちの様子をそばで見守ってくださっています。慣れない手つきでお野菜を切ると、その一生懸命切った野菜を嬉しそうにカメラに向けてくれます。作っている最中、チャットに料理の豆知識を書いてくれる子がいたり、「○○(調味料)を入れていいですか?」と自分なりに工夫している子がいたり、子どもたちは思い思いの楽しみ方をしてくれています。
調理が終わり、「いただきます」の挨拶をする際には、自分でつくったご飯を前に、みんな笑顔が止まらない様子でした。1人1つ自分専用のキッチンがある状態で、おうちの人に協力いただきながら、みんなで調理実習できるという機会はオンラインならではの経験となりました。また、オンラインでの食事ということで、久しぶりにみんなで「おいしいね」と口にしながら笑顔で食事をとることができました。
【2】JAXA(宇宙航空研究開発機構)とのコラボレーション授業開催!!
JAXAの宇宙教育推進室学校教育支援の担当者とオンラインでつないで、普段は聞けない宇宙の話や、宇宙飛行士訓練過程で使用されるコミュニケーション能力向上プログラムなどを受けて楽しむ体験を行いました。
管制官と宇宙ステーションの関係は、オンラインの教室と子どもたちの関係とたいへん似ています。会話が重ならないような工夫や、明瞭で端的な指示といったコミュニケーションは宇宙飛行士に必要である上に、今のオンラインでつながる子どもたちにも必要な力です。
憧れの宇宙飛行士の話を聞いたり、宇宙空間での最新映像を見たりして気持ちが高まった子どもたちは、宇宙飛行士になりきって、必死に相手の指示を聞こうとしたり、相手のことを想像して指示を伝えたりと、とても真剣に授業に参加していました。日頃のオンライン授業で感じている大変さがあるからこそ、より実感を伴う体験ができました。
●桐蔭学園小学校 教育実践
http://toin.ac.jp/ek-vs/
●桐蔭学園幼稚園・小学校facebook
https://www.facebook.com/toin.kind.ele
▼本件に関する問い合わせ先
桐蔭学園小学校
広報部主任 塩原一成
Tel:045-971-1411
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/