玉川高島屋S・C本館グランパティオ 第19回照明デザイン賞最優秀賞を受賞

東神開発株式会社

株式会社高島屋(本社:大阪市中央区、社長:村田 善郎)の連結子会社である東神開発株式会社(本社:東京都世田谷区、社長:倉本 真祐、以下、東神開発)は、一般社団法人照明学会主催の第19回照明デザイン賞において、玉川高島屋S・C 本館グランパティオ「Library & Art」が「最優秀賞」を受賞しました。

照明デザイン賞は、光を素材とした、優れたデザイン的内容を持ち、創意工夫に満ちた作品を顕彰するものであり、近年、国内に竣工した空間に対する光環境や照明デザインにおいて、社会的、文化的見地からも極めて高い水準が認められる独創的なもの、或いは新たな照明デザインの可能性を示唆するもので、時代を画すると目される優れた作品を称え表彰するものです。(※1)

■玉川高島屋S・C 本館グランパティオ 内装設計 永山祐子建築設計:永山祐子氏からのコメント
「私たちの提案は光の群像で空間を作ることでした。約700個の器具を吊ること、その照明器具を一から開発しなければならない事など様々なハードルがありました。事業者さんがこの空間性を理解し最後まで信じて下さったこと、そして、様々な協力者が熱い思いを持って取り組んで下さったことで最初に描いた空間をほぼそのまま実現することができました。このような幸せなプロジェクトに関われたことを感謝しております。」
本館グランパティオ「Library & Art」

■玉川高島屋S・C 本館グランパティオ「Library & Art」
玉川高島屋S・Cは昨年春、開業50周年事業の集大成として、本館1階グランパティオをリニューアルしました。コンセプトは「Library&Art:素敵な偶然に出会える場所」。気鋭のクリエーターが集結し、豊かな自然と洗練された都市文化が共存するアーバンリゾートを象徴する空間として誕生しました。永山祐子氏が手掛けた内装の設計デザインは、天井から約700個のペンダントライトをアーチ状に配置、昼と夜で変化する光はライブラリーとアートが融合する空間を包み、多様な表情を演出。また、インテリアは自然樹形の樹木やリサイクルウール、解体される古民家からの古木などリユース材を採用した家具等を配し、サステナブルな素材で展開しています。

また、ライブラリーは、ブックディレクターの幅允孝氏が選書した書籍(約40冊)を展示。現在のテーマは、「みなで地球環境について考えよう」となっており、関連書籍が並びます。展示書籍は誰でも手に取り、自由に読むことができます。この空間では“ことば”の展示も意識し、書籍の中から選定したアフォリズムを掲出しています。
さらに、キュレーターの高須咲恵氏による、現代アートを中心とした作品も展示。現在は、AKI INOMATA氏の作品が並んでいます。

※参考URL
https://www.takashimaya.co.jp/tamagawa/sc/grand_patio/

<申請者>
東神開発株式会社/有限会社永山祐子建築設計/株式会社岡安泉照明設計事務所/大光電機株式会社

<照明学会からの評価ポイント>
本館中央1・2階吹き抜け大空間の改修プロジェクトである。改修前の空間に不足していた「明るさ」と「居心地の良さ」を作ることを目指した。まず目に入るのは、天井から吊り下げられた透明な電球によるダイナミックな光のネックレスの数々である。直径6センチのアクリル球の内部を30度の円錐形に削って、4.5WLEDの光を眩しく見えないよう床面に反射させて均一な明るさを得た。一番長いコードは5m。コードがたわまずにV字を保つ重さを備えた669個の電球で、ボールト形状の星空のような光天井が構成されている。心配なのは安全性であるが、V字に吊ったコードと直角方向にワイヤーを張って揺れを吸収する、V字のコードのうち通電していない1本にSUSワイヤーを入れて落下を防止するなど、細心の注意が払われている。憩いの場として、書斎として、時には舞台としての役割を担う場づくりを成功させた繊細な光の裏に、スマートな技術と地道な検証を見た。(※1)

※1 引用元:照明学会HP 2021年 照明デザイン賞受賞者一覧 
https://www.ieij.or.jp/award/design_his.html


 

その他のリリース

話題のリリース

機能と特徴

お知らせ