金沢大学(石川県金沢市)は4月23日、株式会社アクトリー(石川県白山市/代表取締役社長:水越裕治/以下「アクトリー」)と産学連携の包括的推進に関する協定を締結した。両者は今後、脱炭素社会の構築に向けた新たなグリーンイノベーションの推進を共通の目標として、大型の共同研究を複数行っていく。
近年、国の施策により、官民挙げての脱炭素社会の構築に向けた取り組みが進められており、カーボンニュートラルに向けた研究開発が求められている。
この流れを受け、このたび金沢大学とアクトリーは包括連携協定を締結。産学連携の強化や社会課題の解決、研究成果の社会実装および人材育成・交流を行っていく。また、協定に基づき大型の共同研究を複数行う予定で、特に、焼却炉排ガスからのCO2回収にかかる共同研究を開始する。
4月23日に金沢大学角間キャンパスで開催された協定締結式で、株式会社アクトリーの水越裕治代表取締役社長は「焼却炉の排ガスからCO2を回収する技術というのは世界中で競争している。当社もこの研究開発に相当な資金と時間を注いで取り組みたい」とあいさつ。また、金沢大学の山崎光悦学長は「CO2の吸着・濃縮だけでなく、回収したCO2をどう有効活用していくかも幅広く提案していきたい」と述べた。
両者は今後、CO2の吸着・濃縮・回収に関する共同研究からスタートし、脱炭素社会の構築を目指していく。
(参考:金沢大学公式サイト内)
・株式会社アクトリーと産学連携包括的推進に関する協定を締結
https://www.kanazawa-u.ac.jp/news/92144
【更新】本文の内容を一部変更しました。(2021/05/24 17:25 大学通信)
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