武庫川女子大学言語文化研究所(所長:影山尚之文学部教授)は、「SNSと『関西』方言-大学生の方言使用実態とその意識-」と題した「LCりぽーと47」(2021年3月)を発刊しましたので、お知らせします。
武庫川女子大学言語文化研究所は大学生が日常的に利用しているSNSが、新型コロナウイルスの感染拡大によってどのように変化したのかを調べています。
前号「LCりぽーと46」(2020年10月)では、SNS(特にLINE)の使い方に焦点をあて、内容、頻度、やり取りの相手、使う場面などについて、新型コロナウイルスの発生以前と以後で、どのように変わったのかを報告しました。
「LCりぽーと47」では、そのやりとりの中の「方言」に焦点を当て、大学生はSNSにおけるコミュニケーションで、方言を「意識的に使うこと」、また、「意識的に使わないこと」があるのか、ないのか。それはどのような場面なのか。理由は何なのか等についてまとめました。
調査対象者は、同研究所の「SNSから日本語を見る」の受講者で、有効回答数99。うち、受講者の母方言は関西方言88人、関西方言以外11人でした。SNSの利用時に「意識的に方言を使わない経験がある」と答えたのはほぼ全員。一方、「意識的に方言を使う経験がある」は8割に上りました。
【武庫川女子大学言語文化研究所について】
1988年に武庫川女子大学の附置研究所として設立。何気ない「ことば」の中にある不思議な、興味ある法則を探求し、言語文化の諸問題を追究しています。現代日本語や、英語を中心とする外国語を取り上げて社会に問題を提起し、語源、方言、若者ことば、マスコミで使われたことばなど、さまざまな切り口から日常のことばを取り上げて調査、研究し、社会に向けてリポートしています。「LCりぽーと」はそれらの研究成果として発行しています。
武庫川女子大学言語文化研究所の概要につきましては、同研究所のホームページ
https://www.mukogawa-u.ac.jp/~ILC をご覧ください。
▼本件に関する問い合わせ先
武庫川女子大学言語文化研究所
住所:兵庫県西宮市池開町6-46
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メール:ilc@mukogawa-u.ac.jp
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