帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科の教員が代表を務める研究グループが、全日本鍼灸学会より「高木賞奨励賞」を受賞

帝京平成大学

帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科の宮崎彰吾教授、皆川陽一講師が代表を務める研究グループが、公益社団法人全日本鍼灸学会より「高木賞奨励賞」を受賞した。対象となった論文は「鍼治療を含む施術費用への助成はオフィスワーカーのプレゼンティーイズムに有用か:実用的多施設共同ランダム化比較試験による検証(中間解析)」。肩こりや腰痛など、休暇を取るほどではないが調子が悪いという労働者の状況(プレゼンティーイズム)による企業の損失に対して、鍼治療を含む施術費用への助成が有用であるか中間解析した結果を報告した内容となっている。  受賞した研究は、JSPS科研費18K09982の助成を受け、公益社団法人 東京都鍼灸師会の協力を得て実施したもの。  「肩こり」や「腰痛」などによって「休暇を取るほどでもないが、なんとなく調子が悪い、今一つ仕事がはかどらない」という労働者の状況(プレゼンティーイズム)に対して、鍼治療の費用扶助を4週間に合計最大8,000円助成すると提示すると、平均1.4回受療して6,556円の助成を受け、しない場合と比べて労働遂行能力が4%(一人当たり19,691円に相当)向上し、企業が被っている損失を従業員一人当たり14,374円補填できる可能性について報告した。  この研究結果は、スポーツ選手の健康管理をトレーナーが務めてチーム成績の向上を目指すように、労働者の健康管理や企業の健康経営に「はり師、きゅう師」が役立てることを示唆している。 (参考)J-STAGE 全日本鍼灸学会雑誌 69 巻 (2019) 4 号 書誌 鍼治療を含む施術費用への助成はオフィスワーカーのプレゼンティーイズムに有用か  https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/69/4/69_254/_article/-char/ja/ ※全日本鍼灸学会「高木賞」  学会雑誌論文から優秀な論文に対して表彰と賞金を贈呈するもの。高木健太郎初代会長の遺族からの寄付等を基金として、会員の優秀な研究業績に対して贈られる。 ■受賞論文 「鍼治療を含む施術費用への助成はオフィスワーカーのプレゼンティーイズムに有用か:実用的多施設共同ランダム化比較試験による検証(中間解析)」 ・受賞者  宮崎彰吾(帝京平成大学)  皆川陽一(帝京平成大学)  沢崎健太(常葉大学)  飯村佳織(東京都健康長寿医療センター研究所)  脇英彰(帝京平成大学)  田原伊織(帝京平成大学)  吉田成仁(帝京平成大学)  赤岩忠孝(公益社団法人東京都鍼灸師会、河童堂鍼灸院)  佐保田満美(マミ鍼灸院)  田村憲彦(公益社団法人東京都鍼灸師会、田村はり治療院)  藤岡隆司(公益社団法人東京都鍼灸師会、茶沢通り ふじおか鍼灸・指圧院)  森野一巳(公益社団法人東京都鍼灸師会、森野鍼灸院) ▼本件に関する問い合わせ先 学校法人 帝京平成大学 入試課 住所:東京都豊島区東池袋2-51-4 TEL:03-5843-3200 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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