COVID-19対策北里プロジェクトの一環として「漢方プロジェクト」を開始します -- 北里大学(8月19日)

北里大学

学校法人北里研究所は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬を早期に見出すためのプロジェクト「COVID-19対策北里プロジェクト」の一環として、北里大学東洋医学総合研究所を中心とした「漢方プロジェクト」を開始いたします。本プロジェクトは、1972年に日本で最初の漢方医学の総合的な研究機関として設立された本研究所が有する豊富な診療経験・研究実績を基に、COVID-19に対する漢方治療案を提示する画期的な取り組みです。漢方治療が西洋医学的治療に上乗せして利用できるメリットも活かし、COVID-19対策に真に役立つプロジェクトを目指します。 【本プロジェクトの概要】  本プロジェクトは、漢方薬をCOVID-19の感染予防、治療に広く利用してもらいつつ、その有用性を検証することも目的に、本研究所が有する情報を公開し、医療機関からのフィードバックを募るものです。具体的には、漢方医学的側面から、新型コロナウイルス感染症の「感染予防」「発症予防」「(軽症者に対する)重症化の阻止」「(中等症以上者に対する)肺炎の克服(救命含む)」「(回復期における)体力回復・後遺症症状の緩和」と、新型コロナウイルス感染症のステージを5つに分け、それぞれのステージにおける漢方治療の提案・実施、実施症例報告の収集・解析、有効漢方薬の基礎医学的エビデンスの構築を行います。  本プロジェクトが開始されるに至った背景は、本研究所が漢方医学の総合的な研究機関として今日まで診療・研究実績を多く積み重ねてきたことや、日常的に良質且つ豊富な生薬を利用したオーダーメイドの漢方治療を実施していることをベースに、本来は複雑である漢方医療の枠を超えたわかりやすい治療法を提案できる点にあります。また本プロジェクトの内容は、インフルエンザ等COVID-19患者以外の急性上気道感染症の治療にも応用できると考えられます。 ※本プロジェクトの注意事項として、使用生薬の副作用、特定薬物との併用の禁忌等があります。 ※本プロジェクトでは、ステージ毎の提案の有用性を検証するため、今後後方視的観察研究を予定しております。 【本プロジェクトの実施体制】  本プロジェクトの実施体制は、COVID-19対策北里プロジェクトの一環として全学的体制で実施します。プロジェクト代表者を本研究所の小田口浩所長が務め、北里大学大村智記念研究所感染制御研究センターの花木秀明センター長がCOVID-19対策北里プロジェクト研究代表者として本プロジェクト実施を推進します。 ▼問い合わせ先 ≪研究に関すること≫  北里大学東洋医学総合研究所  所長 小田口 浩  〒108-8641 東京都港区白金5-9-1 ≪報道に関すること≫  学校法人北里研究所  総務部広報課  〒108-8641 東京都港区白金5-9-1  TEL: 03-5791-6422  E-mail: kohoh@kitasato-u.ac.jp ◎北里大学は「COVID-19対策北里プロジェクト」を通じて、新型コロナウイルス治療薬の早期探索を推進しています。詳しくは、ホームページでご覧ください。  https://www.kitasato.ac.jp/jp/about/activities/covid-19.html 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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