Aruba、第一生命保険株式会社の 1,800を超える拠点の無線LAN環境を刷新、可視化と統合管理を実現

日本ヒューレット・パッカード株式会社

「お客様第一主義」を貫徹する同社DX戦略を支え、InsTechを推進する65000人の従業員が高密度下でも快適にアクセス
ネットワーク設置、運用負担は大きく低減

 
 
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE: HPE、米国カリフォルニア州サンタクララ、以下「Aruba」)は本日、第一生命保険株式会社(日比谷本社所在地:東京都千代田区有楽町1-13-1、代表取締役社長:稲垣 精二、以下「第一生命」)が、同社の1,800を超える拠点の無線LAN環境を刷新し、無線アクセスポイント(以下「AP」)約4、800台、ほぼ全ての拠点の無線環境をインテリジェントに可視化、モニタリングできるAruba AirWaveを含むArubaの各種無線LANソリューションを導入したと発表しました。
 
現在は、全社員約6万5000人が、業務アプリやインターネットなどのデータ通信だけでなく、IP電話などの音声データ通信、Web会議や動画視聴をはじめとする映像データ通信も含め、ほぼ全て無線経由でストレスのない快適なアクセスを行えるようになりました。また、営業職員のセールス向けに展開された約4万台のタブレット端末も無線アクセスを行っています。
また無線環境や運用状況を可視化、一元管理できるAirWaveにより、遠隔現場に赴くことなく運用センターから全国拠点の状況をリアルタイムに把握できるとともに、障害発生時にも原因特定から復旧までの時間とIT部門の人的負担が大幅に縮小し、運用コスト削減にも寄与しています。
 
「一生涯のパートナー」お客さま第一主義を経営理念に掲げる第一生命では、少子高齢化の進展など社会環境の大きく変化とそれに伴う顧客のニーズに寄り添う形で、生命保険の最大の価値が、従来の社会保障制度の補完すなわち万が一の場合の「プロテクション」としての役割に加え、新たに顧客の健康増進やクオリティ・オブ・ライフの向上、すなわち「プリベンション」としての役割を担うべきだと考えています。そしてこうした新しい価値を提供していくうえで、IT戦略上不可欠となるのがデジタルトランスフォーメーション(DX)であり、同社のIT中長期戦略の柱として「バイモーダル戦略」を掲げ、蓄積してきたネットワークやクラウドに関するノウハウを展開していきます。今回のネットワーク環境の刷新は、顧客体験(Customer Experience)、従業員体験(Employee Experience), User Experience(ユーザー体験)を飛躍的に向上させるDXを実現し、支えるうえで欠くことのできないきわめて重要なインフラとして整備されたものです。
 
なお本導入プロジェクトは、長年にわたり第一生命の利用するネットワーク環境の提案から設計、構築、維持管理を担い、アウトソーシングサービスとしてネットワーク環境を提供してきたビジネスパートナー、株式会社NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 ネットワークソリューション事業部と、第一生命、Aruba(日本HEPならびにグローバルAruba)のチームが一丸となって遂行し、全約1800拠点へのAP展開を当初予定通り、5か月で完了しています。


 
 
 
ネットワーク強化・整備の背景
1902年の設立以来、お客さま一人ひとりに寄り添う生命保険事業などを通じ、その時々に必要とされる安心を提供するとともに、社会課題の解決に貢献してきた第一生命保険株式会社。第一生命保険株式会社。1000万人を超える個人やおよそ16万社もの法人が同社の保険商品を活用しています。グループ全体として時代のニーズに応じた商品やサービスを展開してきた同社では、人生100年時代と表現される長寿社会の到来に向け、健康増進や病気の重症化予防など予防・早期発見の領域にも事業を拡大し「QOL(Quality of Life)向上への貢献」を目指しています。
 
こうした第一生命の理念をITインフラの面から支える同社ITビジネスプロセス企画部では、既存領域への投資に加え、保険(Insurance)と情報技術を組み合わせた「InsTech」に注力しています。長期的契約となる保険商品に関する契約(高額資産などきわめて繊細な個人情報も含まれる)を高度なセキュリティのもと、契約者の利便性を重視して効率的に司る基盤を整備しながら、DX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するためのクラウド基盤「ホームクラウド」を構築するなど、ネットワークやアーキテクチャ構成を最新の環境に刷新する活動を継続的に行ってきました。
 
今回の無線LAN環境の更改プロジェクトも、こうした計画的かつ戦略的なプロセスの一環です。パワーもコストも必要となる1800超の拠点全ての機器更改のライフサイクルは7年という少し長めの期間が設定されており、それを前提とした、長期的な視野に立って将来構想を見据えながら安定して活用できる環境づくりが求められました。同時に「働き方改革」などに向けた基盤づくりの起点となるよう、従来各支社および営業オフィス主導で(を中心)に展開してきた同社の無線LAN環境整備を、本社も含めた全拠点において統一的設計思想に基づく無線LAN環境の構築が計画されました。
 
求められた具体的な要件として、主に以下のような項目が挙げられました。
-約700名が在籍する本社フロアなど高密度環境下でも十分なパフォーマンスを発揮すること
-全社員が利用するインフラであることを前提とした高い事業継続性、信頼性をもつこと
-将来的なゲストWi-Fi導入に向け、多種多様なスマートフォンやタブレット等マルチデバイスに対応すること
-顧客・従業員エクスペリエンス向上に向けクラウドサービス・レディな環境であること
-障害発生時にも全国拠点の状況を運用センターから一元把握できること
 
Aruba選定の理由と構成
こうした厳しい要件のもと、機能や性能、運用、コスト面など総合的な評価と詳細なテストを経て、Arubaの無線LANソリューションが採用されたのは、特に以下の理由によるものです。
 
既存インフラからの移行性の高さ、柔軟性と将来性
-拠点の屋内既存設備を有効活用でき、レガシーな端末や仕組みにも幅広く対応できる点で、Arubaのソリューションは他社製品より柔軟性に優れるため移行性が高く、また既存投資を保護し設置費用も抑制できる
-将来的なクラウド上での管理も視野に入れ、ワンプラットフォーム上でシンプルかつ早期に構築、運用できる唯一の設計思想で構築できること
 
高い事業継続性、高信頼性
-冗長化構成、BCP構成を組み込んだ上で、本社支社と営業オフィスに分けて最適な構成をすることで、コストを抑制しつつ、新機能を必要に応じて取り入れられる。
-他社製品と比較して環境仕様(温度:0~50℃)が良く、夏場に高温となる可能性がある一部のエリアを想定しても安心材料になった
 
高密度環境下でのパフォーマンスの高さ
無線空間全体を考慮しながら快適な無線アクセス環境を提供する機能ならびに、多数の世界的に著名なスタジアムでの構築含め、超高密度環境下でも十分な性能を発揮する豊富な実績で培われたArubaの知見の蓄積
 
迅速でインテリジェントな統合管理 シンプルな設置、運用によるコスト低減と既存投資保護
-統合管理を実現するAruba AirWaveを活用したことで、遠隔地からでも現場の状況を的確に把握し、障害の一次切り分けも容易になった
- Aruba IAP(インスタントAP=Arubaの定評ある仮想コントローラ内蔵型AP)やAruba無線コントローラを最適配備することで、各拠点に新たに回線を敷設することなく既存ネットワークを有効利用するVPNトンネルによる論理分割機能を実装でき、回線コストや新規設置コストを大きく抑制できる。
 
スピード感と柔軟性、情熱に溢れた万全のサービス、サポート体制
本プロジェクトをリードした株式会社NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 ネットワークソリューション事業部 サービスマネジメント統括部 課長横峯 雄一氏はこう述べています。
「これまで運用してきた他社のソリューションから刷新することになるため、移行も含めてのサポートは不可欠。日本にいるHPE Aruba のエンジニアやTechnical Assistance Center(TAC)メンバーはもちろん、米国本社の開発チームに対する迅速なエスカレーションなど、スピード感と柔軟性をもって対応してくれました」
 
今回新たに導入された主なソリューションは以下の通りです。
・      Aruba AirWave 
・      Aruba AP-305 
・      Aruba 7000シリーズ モビリティ・コントローラー
・      Aruba Mobility Master
・      HPE Pointnext Services
 
将来展望
AP自体は全社的な展開を終え、今後以下のような用途、業務にも活用を拡げていく段階にあります。
-ワークスタイル変革に向け、スマートフォンを内線電話としても利用できる“スマートフォン内線化”
-PC上の業務アプリの”クラウドサービス利用”への取り組み
-柔軟にインターネット接続できるよう既存回線を論理分割し、クラウドサービス利用を加速させる
-クラウド活用が拡大してもネットワーク側が足かせにならない基盤づくり。例としてAruba Central
-VLANを使わずロールベースで通信制御できるArubaのアーキテクチャ
 
今回の導入プロジェクトを総括して、第一生命株式会社 ITビジネスプロセス企画部 フェロー 太田 俊規氏は次のように述べています。
「今後のクラウドサービス活用に向けた基盤が整備できたことで、追加の回線コストなどを抑制しながら将来に向けての環境づくりができました。ワークスタイル変革に向けて追加の投資が必要な事例も数多く見てきましたが、今後のインフラ戦略上の一歩となる無線AP更改プロジェクトのパートナーにArubaを選んだことで、今後やりたい仕組みへの対応が吸収できました」

「企業の吸収合併が繰り返される中、クラウドサービスも含め安定して利用できるソリューションやサービスを選択するのが難しい時代になりました。こうした状況下にあって、無線LAN機器のスペシャリスト企業として創業された時から一貫したアーキテクチャをもつパートナーの存在を心強く思います。顧客第一主義を理念とする我々第一生命にとって、Aruba の「Customer First, Customer Last」という考え方にも大いに共感できました」
 
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<関連資料>
*本件に関する導入事例ホワイトペーパーは、以下よりご参照下さい。
https://www.arubanetworks.com/ja/resources/case-studies/dai-ichi-life-group/  
 
*Arubaでは、去る6月18日(日本時間)に、オンラインにてグローバル年次コーポレートイベント、ATM Digitalを開催しました。(日本語同時通訳付)。ATM Digitalはネットワークの最新情報はもちろん、「インテリジェント・エッジ」と呼ばれる新たなデータ時代に焦点を当てた初の業界イベントです。本イベントはこちらよりご登録頂きますと、録画をご覧いただけます。
https://www.arubanetworks.com/ja/atmosphere/
 
第一生命保険株式会社について
日本初の相互主義による保険会社として1902年に設立、お客さま第一主義「一生涯のパートナー」を経営理念に掲げ、顧客一人ひとりのQOLの向上への貢献を目指し、最適な商品・サービスおよび最適なコンサルティングを幅広い層に向けて提供。1000万人を超える個人やおよそ16万社もの法人が同社の保険商品を活用しており、時代のニーズに応じた豊富なサービスを展開。長寿社会の到来に向けて、健康増進や病気の重症化予防など予防・早期発見の領域にも事業を拡大させている。
 
株式会社NTTデータ について
公共・社会基盤分野をはじめ、金融分野や法人・ソリューション分野、グローバル分野など、あらゆる分野において高付加価値なITサービスを提供。世界50を超える国と地域で10万人を超える社員が在籍しており、情報技術によって新たな仕組みづくりや価値創造を推進。最新技術を駆使してビジネスイノベーションを実現するなど、グローバルに顧客基盤を持つ。
https://www.nttdata.com/jp/ja/
 
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyについて
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは、全世界のあらゆる規模の企業に次世代ネットワーク・ソリューションを提供する主要プロバイダです。モバイルに精通し、仕事やプライベートのあらゆる場面でクラウドベースのビジネス・アプリを活用する新世代の能力を企業が最大に引き出せるよう支援するITソリューションを提供しています。Arubaについての詳細は、http://www.arubanetworks.com/ja/ をご覧ください。また、Airheads Social(http://community.arubanetworks.com)では、モビリティとAruba製品に関する最新の技術的討論を覧いただけます。
 
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