コーヒー豆かすから作ったバイオ燃料でコーヒー豆を焙煎 循環型リサイクルで「コーヒー2050年問題」を解決へ

近畿大学

近畿大学(大阪府東大阪市)と、コーヒー業界のパイオニアでありコーヒー豆の輸入から製品化まで手掛ける石光商事株式会社(兵庫県神戸市)は、コーヒー抽出後に出るコーヒー豆かすからバイオ燃料「バイオコークス」を製造し、それを燃料として焙煎した環境にやさしいコーヒーを産学連携で共同開発しました。 ドリップコーヒーバッグ 「Global Goals Coffee」 として商品化し、来年に販売開始予定ですが、販売に先駆けて、令和元年(2019年)12月9日(月)・10日(火)近畿大学東大阪キャンパスにて開催するSDGsイベントでサンプルを配布します。 1. 本件のポイント ● コーヒー豆かすを原料にした「バイオコークス」でコーヒー豆を焙煎、環境に配慮した商品を開発 ● 地球温暖化による「コーヒー2050年問題」の対策となる、コーヒー豆かすの循環型リサイクル ● 本商品を選ぶことで、消費者も「コーヒー2050年問題」解決とSDGs達成に貢献 2. 本件の概要 コーヒーを抽出した後に残るコーヒー豆かすは、その多くが産業廃棄物として処理されています。近畿大学と石光商事株式会社は、コーヒー豆かすを原料としてバイオ燃料「バイオコークス」を製造し、それを燃料として焙煎したコーヒー「Global Goals Coffee」を共同開発しました。 近畿大学が研究・開発したバイオコークスは、植物由来の廃棄物を原料とする固形燃料で、植物由来エネルギーであるため利用時のCO2排出量がゼロカウントとなります。石光商事株式会社は、このコーヒー豆かすの循環型リサイクルを通じてコーヒー工場のCO2排出削減をめざします。 3. 開発の背景と今後の展開 コーヒー業界は、地球温暖化などの気候変動の影響でコーヒー豆の生産量が激減する「2050年問題」に直面しています。今後も持続的に美味しいコーヒーを飲むためにいま何をすべきか、業界各社はもちろん、生産者や消費者も考えて行動することが求められています。 また、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)についても、コーヒー業界として「エネルギー」「成長・雇用」「気候変動」「陸上資源」など、さまざまな項目で対応が必要となっています。 石光商事株式会社は、近畿大学と取り組むコーヒー豆かすの循環型リサイクルを、地球温暖化対策の一つとしてコーヒー業界に広めたいと考えています。さらに、コーヒーを愛する消費者にも「2050年問題」を知っていただき、コーヒー豆かすのバイオコークスで焙煎されたコーヒーを選ぶことで、その問題解決やSDGs達成に消費者自らが貢献できるようにしたいと考えています。 4. サンプル配布イベント概要 イベント:SDGs WEEK in KINDAI 2019 サンプル配布:令和元年(2019年)12月9日(月)12:30~17:30、12月10日(火)10:30~17:30 会場:近畿大学東大阪キャンパス ACADEMIC THEATER 1階 実学ホール(東大阪市小若江3-4-1近鉄大阪線 「長瀬駅」 から徒歩約10分) 対象:近畿大学学生、教職員 内容:近畿大学がSDGsにどのように貢献できるか、講演やワークショップ等を通じて考える イベント内でドリップコーヒーバッグ「Global Goals Coffee」サンプル配布(600個) 5. バイオコークスについて コーヒー豆かす、茶殻、食品残さ、間伐林などの「バイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源)」を原料として製造する固形燃料。平成17年(2005年)に、近畿大学バイオコークス研究所所長の井田民男が開発しました。光合成を行う植物資源等を100%原料にしているため、CO2排出量ゼロで環境に配慮したエネルギーとして期待されています。 6. 石光商事株式会社 会社概要 所 在 地:神戸市灘区岩屋南町4番40号 代 表 者:代表取締役社長 石脇 智広 事業内容:(1)各国産コーヒー、紅茶、酒類、食料品の輸入、製造、加工及びその販売 (2)酒類、食料品、菓子の輸出及びその販売 (3)前 1・2号に記載する商品の仲介貿易 創立:明治39年(1906年)7月1日 設立:昭和26年(1951年)5月14日 資本金:6億2,320万円 ▼本件に関する問い合わせ先 総務部広報室 高橋、坂本 住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1 TEL:06‐4307‐3007 FAX:06‐6727‐5288 メール:koho@kindai.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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