モノからコト、トキへと広がる身近な『AI』
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『AI(人工知能)』は第3次『AI』ブームに入り、2016年には囲碁で人間に勝つまでに発展しました。その後は実社会での活用が飛躍的に進んでおり、近年ではロボット掃除機などのスマート家電が普及しつつあります。“モノ”消費に関わる活用だけでなく、最近ではビッグデータを使い授業を指導する『AI』先生や転職支援などの“コト”消費や、競馬の予想などの“トキ”消費に関わる事柄にも活用範囲が広がっており注目されます。
【ポイント1】『AI』ブームの実験的な活用から、実社会での活用へ
■『AI』は自ら学習する(機械学習)技術により第3次『AI』ブームに入り、クイズや囲碁などで人間に勝つまでに発展しました。その後は様々な実証実験を通し、実社会での活用が飛躍的に進んでいます。近年では、「肉じゃが男」のCMで知られるAlexa(アレクサ)やGoogle(グーグル)などの対話型音声で操作する『AI』スピーカーや、ロボット掃除機などのスマート家電が注目されており、普及が進んでいくと見られます。
■一方で最近では、スマート家電などの“モノ”消費ではなく、予備校や学習塾などの個別学習を行う『AI』先生や、人材紹介・転職サービスなどの、人が体験する“コト”に関わる分野や、競馬の予想など、同じ体験が二度とできないことや、参加することに価値を置く“トキ”の分野にも活用範囲が広がっています。
【ポイント2】『AI』で受験指導や転職支援
データの解析やマッチングに優れる
■体験する“コト”に関わる分野で注目されるのは、これまでは人が行ってきた指導やアドバイザーなどの仕事に『AI』が活用されてきたことです。大手予備校では、一人一人の生徒の学習履歴や解答の傾向などから理解度を分析し指導する、『AI』先生が導入されはじめました。
■また、人材紹介・転職サービス大手では、履歴書や求人情報をデータ化しマッチングしたり、年収予測や業種職種推定を行っており、自ら学習する『AI』によってその精度が一層高まることが期待されています。
【今後の展開】自ら学習・進化する『AI』が身近な実社会へ浸透
■現在『AI』はブームの初めのように人目を引くロボットのような”モノ”ではなく、身近なところで実社会に浸透しつつあります。電卓やワープロがExcelやWordに変わり、メールやラインで仕事や連絡が何時、何処でも可能になったように、今普通に行っている”コト”が、自ら学習・進化する『AI』の浸透によって今後大きく変わっていくかもしれません。
■人口減少による人手不足や高齢化の進展によって、社会や働き方、日々の生活が従来のやり方ではいずれ回らなくなることが懸念されており、『AI』の活用もそういった分野で進展すると見られます。今後『AI』は私たちのより身近なところで、生活の質や社会的な仕組みを維持・発展させるために普及していくと見られます。
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