ノーリツ×伊藤園のリサイクル製品第1号 むぎ茶殻配合の給湯器用緩衝材を共同開発

株式会社 ノーリツ

初年度、650mlペットボトル300万本分相当のむぎ茶殻をリサイクル

 湯まわり設備メーカーの(株)ノーリツ(社長:國井総一郎、資本金:201億円、東証一部)は、大手飲料メーカーの(株)伊藤園(社長:本庄大介、資本金:199億円、東証一部、本社:東京都渋谷区)と共同で、むぎ茶飲料生産後のむぎ茶殻をリサイクルした給湯器用緩衝材を開発し、2019年9月からガス給湯器の梱包材として順次、採用いたします。
 今回の共同開発は、当社の「テックス」を活用した緩衝材開発技術と、(株)伊藤園の「むぎ茶殻リサイクルシステム」を組み合わせた、むぎ茶殻リサイクル製品の第1号となります。

 
 当社では1998年から給湯用緩衝材として、古紙を再利用して圧縮形成した「テックス」を使用することで、環境負荷低減に努めてまいりました。
 9月からこれまで使用していた「テックス」の使用量約20%をむぎ茶殻に代替することにより、緩衝材としての機能(固定性と緩衝性)はそのままに、重量約7%軽量化を実現し、再資源化と配送時における環境負荷の軽減に貢献します。
 初年度は、ガス給湯器約15万台を対象に『むぎ茶殻配合テックス』に切り替えることで、650mlペットボトルにして年間換算300万本分相当のむぎ茶殻をリサイクルいたします。
 
 今後も当社では、むぎ茶殻を配合した給湯器用緩衝材の研究開発を進め、重量や体積の大きな給湯器の包装材に採用拡大を図ってまいります。

<これまで取り組んできた主な環境保全活動>
 当社は「きれいな地球を次の世代へ」という思いのもと、環境マネジメントシステムに基づいた環境保全活動の一環として、包装材の3R(Reuse Reduce Recycle)に取り組んでいます。
 これまで給湯器用緩衝材として使用していた発泡スチロールの代替品として、環境に配慮した「テックス」を使用することで、日本パッケージングコンテスト(注1)において給湯器メーカー初となる「グッドパッケージング賞包装技術賞」を1998年に受賞しました。
 2000年にはシュリンクフィルムを用いた省資源シュリンク包装が同コンテストでパッケージング賞を受賞。2001年には給湯器用緩衝材を再利用するリターナブル梱包を開発し、同コンテストにおいて上位10社に贈られるジャパンスター賞を受賞しました。
 
 


 
 そして今回のリサイクル製品第1号に向けて、2018年から(株)伊藤園との共同開発を行いました。
 (株)伊藤園は環境活動のコンセプト「付加価値製品を開発する」を掲げ、日本茶飲料の製造過程で排出される茶殻を工業製品の原材料に一部使用するなど、独自のリサイクルシステムを確立し、さらに2018年10月からは増加しているむぎ茶殻を有効活用する「むぎ茶殻リサイクルシステム」を確立しています。
 当社では、今回の共同開発を機に、他業種の企業の環境活動とも連携した環境負荷の軽減と環境対策への発展も目指していきます。

注1:日本パッケージングコンテストとは、包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでのその年の包装の最高峰と優秀群を決定するもの。最高賞のジャパンスター賞をはじめ入賞作品には優秀の証としてGPマークの使用が許される。

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