日本製鉄 省合金型二相ステンレス鋼「YUSⓇ2120」シームレス鋼管が株式会社みらい造船の油圧配管に初採用
「YUSⓇ2120」は「NSSC2120Ⓡ」と同等の化学成分(21Cr-2Ni-3Mn-Cu-N)を有し、汎用鋼であるSUS304(18Cr-8Ni)と比較して、省合金型でありながら2倍の強度(耐力)および同等以上の耐食性を併せ持っております。特にSUS304シームレス鋼管の代替として「YUSⓇ2120」シームレス鋼管を適用することで、高強度特性を活かした最大約50%の薄肉設計や、耐食性改善による設備長寿命化など、ライフサイクルコスト低減への寄与が期待できます。また、「YUSⓇ2120」は省合金(合金削減)により省資源化に貢献するステンレス鋼材です。
このたび新製品の「YUSⓇ2120」シームレス鋼管が、「株式会社みらい造船シップリフト向けオートテンションウインチ油圧配管工事」に初めて採用となりました。採用いただいた五洋建設株式会社、三井造船特機エンジニアリング株式会社からは、設計・施工における優れた経済合理性および施工性(溶接性)を評価頂いております。
日本製鉄は、今後も伸びゆくインフラ需要に鋼材の面で貢献してまいります。
■株式会社みらい造船 採用事例概要
施主 : 株式会社みらい造船(宮城県気仙沼市)
施工 : 五洋建設株式会社-三井造船特機エンジニアリング株式会社
用途 : シップリフト向けオートテンションウインチ油圧配管
鋼材 : 配管用省合金型二相ステンレス鋼鋼管YUS2120TP 9.2トン
竣工 : 2019年5月末
シップリフト(左)およびオートテンションウインチ(右)
YUSⓇ2120シームレス鋼管の敷設状態
お問い合わせ先:総務部広報センター 03-6867-2977