大学における読書推進の取り組み

大学プレスセンター

読書離れが指摘される中、お薦めの1冊を紹介し合い、最も読みたい本を投票で決める「ビブリオバトル」や、テーマを設定するなどして図書館や書店で本をセレクトする「選書」など、読書推進の取り組みに注目が集まっている。大学においても、図書館や読書サークルなどによって積極的に実施されており、学生が本を手に取る良いきっかけとなっている。 【聖学院大学、文教大学、江戸川大学、敬愛大学、学習院大学、共立女子大学、実践女子大学、成城大学、聖心女子大学、創価大学、中央大学、東京経済大学、明星大学、フェリス女学院大学、長浜バイオ大学、佛教大学、関西大学、近畿大学、関西福祉大学】  聖学院大学(埼玉県上尾市)では、大学をあげてビブリオバトルを推進している。2013年に図書館主催の大会を開催し、同年、日本文化学科の授業に導入。16年からは高校生対象のワークショップを実施しており、17年にはビブリオバトル普及委員会の「ビブリオバトル文字・活字文化推進キャンペーン」金賞を受賞した。また、学生の視点で図書館の蔵書を選んでもらう「学生選書」では、書店での本選びのほか、桶川市立駅西口図書館と丸善桶川店のバックヤードツアーも開催した。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40646.html )  文教大学教育学部(埼玉県越谷市)の平正人准教授とそのゼミ生は、昨年11月に福島県郡山市内の小学校(朝日が丘小、行健第二小、緑が丘第一小、宮城小、東芳小、白岩小)において、「ミニ・ビブリオバトル」のワークショップを開催した。これは、本の紹介時間を通常の5分間から3分間に縮小したもの。平教授のゼミでは講義でもビブリオバトルを実践しており、ワークショップの開催は5年連続5回目となった。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/11/post-40552.html )  江戸川大学(千葉県流山市)総合情報図書館では「ブックハンティング」や「多読賞」などを実施。ブックハンティングでは学生自らが図書館に所蔵する書籍を選書をすることで、図書館を身近に感じ、書籍自体に興味を持ってもらう。多読賞では、館外貸出冊数の多い学生を表彰している。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40669.html )  敬愛大学(千葉市稲毛区)が毎年3月末に発行している小冊子『君にすすめる一冊の本』では、学生に読んでもらいたい本を教職員にあげてもらい、その概要や紹介をまとめている。掲載された書籍はメディアセンターの特設書棚に置かれ、興味を持った学生が手に取ることができる。「YomuYomu運動」では、学生からの読書感想文や書評を募集し、その提出によって貯まっていくポイントを図書カードと交換することができる。「学生選書ツアー」は、学生が直接書店を訪れ、メディアセンターに置いて欲しい本、友人に薦めたい本を選ぶイベントで、年に2回開催している。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40575.html )  学習院大学(東京都豊島区)では、毎年春と秋に、特定のテーマについて専門家が講演する大学図書館セミナーを実施している。また、セミナーの関連資料を図書館内に展示することで、読書推進に取り組んでいる。2017年は春が「江戸のスイーツ~日本の食文化から~」、秋が「美人の正体 ハンサムの正体」、2018年は春が「願いを叶える神社」、秋が「私たちが好きなデザイン''かたち''」をテーマとして開催した。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40745.html )  共立女子大学・同短期大学(東京都千代田区)図書館では、電子書籍のサービスを拡大。2014年度に導入した「Maruzen eBook Library」に加えて、18年度はインターネット上で電子書籍の貸出・閲覧・予約・返却ができる「電子図書館LibrariE」(ライブラリエ)と、電子雑誌170誌以上の最新号が読み放題となる「dマガジンfor Biz」を導入し、利用促進を行っている。 ( https://www.u-presscenter.jp/2019/01/post-40801.html )  実践女子大学(東京都日野市)・同短期大学部(東京都渋谷区)では、一般学生の図書館利用を活性化させるため、学生ライブラリースタッフ「ららすた(Library Love Staff)」が昨年5月より活動しており、学生選書ツアー、POP作成講座・ワークショップなど、さまざまなイベントを展開している。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40611.html )  成城大学(東京都世田谷区)では、学生の図書館利用を促進するための企画・活動を行う学生団体「ライブラリーサポーター」が2015年4月に結成され、ビブリオバトル、選書ツアー、企画展示などの取り組みを推進している。また、7・8月のオープンキャンパスでは受験生・保護者向けの図書館案内ツアー、11月の文化祭ではしおり作りや絵本の読み聞かせなどを行うワークショップを実施している。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40635.html )  聖心女子大学(東京都渋谷区)、学習院女子大学、白百合女子大学、清泉女子大学、東京家政大学、東京女子大学、日本女子大学の、都内7女子大学の学生が選んだおすすめ本を紹介する取り組みが、紀伊國屋書店新宿本店で行われた。これは、学生と各大学図書館が共同で企画したもので、学生らが厳選したおすすめ本とPOPが昨年12月の期間中に店内で展示された。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40624.html )  創価大学(東京都八王子市)では2005年から、教職員と学生団体、図書館が連携して「Soka Book Wave」を展開している。読書推進イベントとして、ゲーム的な要素を取り入れた参加型の読書法であるアニマシオンや、ビブリオバトル、グループブックトークなどを開催。また、これらのイベントへの参加や読書感想文の提出によって付与されるポイントを貯めると、図書カードが贈呈される。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40693.html )  中央大学(東京都八王子市)文学部社会情報学専攻の研究チーム(代表者:小山憲司教授)は、2017年4月に八王子市と締結した協定に基づき、同市図書館部(代表者:石黒みどり部長)と共同で「読書感想文および図書館利用実態に関する研究」と題した研究を行っている。これは、図書館の整備および図書館教育の向上を図るためのもので、今年の1月29日には研究成果の中間報告会を開催した。 ( https://www.u-presscenter.jp/2019/01/post-40791.html )  東京経済大学(東京都国分寺市)図書館では昨年12月、同図書館長で作家の徐京植教授の主催により、韓国から図書館視察団を招き、特別講演会「図書館に未来はあるか?~読書文化の活性化のために~」を開催。韓国図書館協会事務総長のイ・ヨンフン氏ら、読書文化を守り育てている図書館の専門家3氏が講演を行った。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/11/post-40539.html )  明星大学(東京都日野市)には約90万冊の蔵書がある大学図書館と、約4500点の貴重書を収める資料図書館がある。資料図書館では年に数回「貴重書コレクション展」を実施しており、図書館ではそのテーマにあわせて関連図書を紹介するブックフェアを開催している。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40731.html )  フェリス女学院大学(横浜市泉区)は2月11日(月・祝)、神奈川近代文学館ホールで朗読会「物語から、始まる。~『不思議』のさきに見えるもの~」を開催する。これは、同大の「読書運動プロジェクト」が毎年実施しているもので、今回で9回目。プロジェクトに所属する学生スタッフと同大OGの朗読サークル「すずの音」のメンバーらが、宮沢賢治の『よだかの星』やサン=テグジュペリの『ちいさな王子』など4作品を朗読する。同プロジェクトは2002年度にスタートし、講演会や朗読会、コンサートなどさまざまな活動を続けている。 ( https://www.u-presscenter.jp/2019/01/post-40820.html )  長浜バイオ大学(滋賀県長浜市)学習支援センターでは2015年度から「読貯大会」を開始し、16年度には「ビブリオバトル」を実施。18年度には、学生が企画した「かもしれない書評大会」に取り組んだ。これは、「泣ける」「怒る」「愉快」「意味不明」「人生が変わる」などの体験をした書籍について「・・・かもしれない本」として投稿してもらうもので、書評はポスターにして食堂に掲示された。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40636.html )  佛教大学(京都市北区)社会福祉学部では、昨年12月15~20日に学生の企画運営による絵本展を開催した。同学部の学生が毎年テーマを決め、選書、コメントを入れたポップづくりなども行っているもので、9回目となる昨年のテーマは「気持ちがつながる絵本展」。作品を通して気持ちがつながり、誰かと一緒に読みたくなる絵本を集めた。また、期間中の土日には学生による絵本の読み聞かせも実施した。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40661.html )  関西大学(大阪府吹田市)では、丸善雄松堂、編集工学研究所との協働で、学習支援講座「書評のススメ!」に取り組んでいる。書評の読み手を読書したい気持ちにさせる「伝える力」を身につけることを目標に、編集の専門家の指導を受けながら、本のキャッチコピー、リコメンド文、書評の作成に挑戦。昨年11月28日には講評会を行った。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/11/post-40521.html )  また、1月16日からは「書評のススメ!」で学生が作成した販売促進グッズを活用した展示販売をMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて実施。学生が作成した「本の帯」を巻いた形で書籍を販売し、あわせて「書評」を展示。初日には学生が店舗で陳列体験、メッセージボード作成、来店者への展示紹介を行った。 ( https://www.u-presscenter.jp/2019/01/post-40780.html )  近畿大学(大阪府東大阪市)アカデミックシアターは、AI(人工知能)がSNSの投稿内容を分析し、その人の「潜在的興味に一番合致する本」を紹介するサービスをWebサイト上で提供。また、SNSから分析したその人の性格と「似た性格の本」をマッチングするスマートフォン用アプリも公開している。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/03/post-39159.html )  関西福祉大学(兵庫県赤穂市)では、学生の視点から選書を行い、学習・研究等に必要な図書資料の充実を目的としている「学生選書」、哲学や文学における古典を主に取り上げ、教職員と希望学生で作品の理解を深めていく「読書会」、私立大学図書館協会西地区阪神地区協議会の「学習支援プロジェクト」と週刊読書人とのコラボ企画への参加などを行っている。 ( https://www.u-presscenter.jp/2018/12/post-40627.html ) 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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