SAS、自治医科大学の循環器疾患予防研究をAI技術で支援

SAS Institute Japan株式会社

~社会課題解決を目指す「Data for Good」活動への貢献~

SAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田徹哉、以下 SAS)は、学校法人自治医科大学(以下、自治医科大学)が進める血圧計測に基づいた循環器疾患の予防に向けた研究の支援を開始したことを発表しました。SASのAIテクノロジーを活用し、血圧波形から患者に特徴的なパターンを抽出することを目的としています。将来的には、これまでの病院や家庭における血圧測定では難しかった脳卒中や心臓病などの疾患・発病・発作を予測することで、健康寿命の延伸や医療費の削減を目指します。SASは、データ活用により社会課題を解決する取り組みである「Data for Good※」の一環として、今回のプロジェクトを強く推進していきます。

心臓病や脳卒中は日本人の三大疾患に含まれ、高血圧がそのリスクの一つとして重要視されています。これまで、病院や家庭では、不定期または断続的に安静時の最高血圧・最低血圧が計測され、血圧管理に用いられてきました。株式会社エー・アンド・デイ(以下、A&D)は、自由に行動している中での血圧変動を24時間、断続的に計測できる血圧測定器(ABPM: Ambulatory Blood Pressure Monitoring)を開発し、日内変動を含めたより連続的かつ詳細な血圧データを計測できるようになりました。今回、自治医科大学の協力のもと、循環器疾患患者を含む患者にABPMを装着し、連続的な血圧データが計測されました。

SASは自社のAIプラットフォームであるSAS® Viya®、およびSASのコンサルティングサービスがこれまで様々な企業におけるビジネス課題の解決を通して培った機械学習のノウハウを活用し、まずは、上記データから特徴的な血圧波形パターンを示す患者のグループ化を検討します。将来的には、循環器疾患における発病や発作を予測するためのモデル開発を目指します。

医療・健康に関するセンサーや測定器の開発は、さまざまな企業・大学・病院で行われていますが、従来の医療情報システムの統合も含めた「医療ビッグデータ」をどのように活用するかについては、社会的な課題となっています。SASはアナリティクスのリーディング・カンパニーとして、ビジネスにおけるアナリティクスの活用を推進すると同時に、アナリティクスを用いたより良い社会の実現を目指し、データを活用した人道支援・社会支援活動「Data for Good※」への貢献に取り組んでおり、医療ビッグデータを用いた健康社会の実現を目指しています。

※ SASのData for Goodへの取り組みは下記サイトをご参照ください。
https://www.sas.com/ja_jp/data-for-good.html

学校法人自治医科大学について
自治医科大学は、医療に恵まれないへき地等における医療の確保及び向上と地域住民の福祉の増進を図るため、昭和47(1972)年に全国の都道府県が共同して設立した大学です。医の倫理に徹し、かつ、高度な臨床能力を有する医師並びに保健医療と福祉に貢献できる総合的な看護職を養成することを目的とし、併せて医学及び看護学の進歩と福祉の向上に資することを使命としています。

株式会社エー・アンド・デイについて
「エー・アンド・デイ (A & D) 」は、アナログ (Analog) の A とデジタル (Digital) の D、 すなわち「アナログ量」を「デジタル数値」へ変換して表示する技術を基本に、お客様による新しい価値の創出を支援します。エー・アンド・デイは、アナログとデジタルの変換技術をコアとして、計測、計量、医療機器、健康器具の分野に、「マザーツール」をご提供しています。

SAS Institute Inc.について
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、83,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know®(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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