シーメンスとAruba、統合ネットワークの提供で戦略的提携

日本ヒューレット・パッカード株式会社

• OTとITのネットワークを架橋するパートナーシップ
• 工場から企業オフィスまでをフルカバーするソリューション
• 徹底した相互運用性テストと検証済みリファレンスデザインにより、相互補完的な製品ポートフォリオを活用した実装とメンテナンス合理化を実現

シーメンス社とAruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE: HPE、米国カリフォルニア州サンタクララ、以下「Aruba」)は本日、オペレーション・テクノロジー(OT)と情報テクノロジー(IT)の世界を架橋することを主眼とした戦略的パートナーシップを締結したと発表しました。相互に補完的なポートフォリオを展開するシーメンスとArubaは、信頼性に優れ、セキュアでインサイトに富むデータ・ネットワークによって、お客様の製造プラントやネットワークの可用性を高めます。お客様は、産業用Ethernetネットワーク・コンポーネントの主要プロバイダーであるシーメンスと、有線および無線LANインフラをリードするArubaの両社の蓄積された評価の高い専門的知見を活用し、工場・製造用施設の各フロアや企業の全オフィス間を、相互運用性の高いネットワークで統合できるようになります。
 
デジタル化、インダストリー4.0、IIoT(Industrial IoT)の進展につれ、これまでITとOTを分断してきた境界を超えて様々なデータを横断させることが不可欠となり、ここに新たな課題が生じています。決定アルゴリズム性の高い産業用OTネットワークは、通常、企業ITネットワークとの間で緊密な連携、接続がありません。これが、データや各種機器の可視性、アプリケーション保証、可用性、セキュリティ等の各領域でさまざまなギャップを生じさせています。この溝を埋めるには、OTとIT双方の事情や知見に精通し、かつそれぞれの運用およびセキュリティ要件に関する専門知識が必要です。IT領域では、サイバーセキュリティとデータの信頼性が現在の最優先課題である一方、OTの世界では、プラントの可用性と生産管理が最も重要です。

シーメンスとArubaは、OTとITに関する深く、相互補完的な専門性によってこの溝を埋めます。両社は、相互運用性試験と検証済みの各種リファレンスデザイン文書一式をパッケージにした統合型ネットワークを提供することで、OT/IT統合システムを迅速かつ容易に導入できるようにするとともに、よりセキュアな運用と効率的サポートを提供します。

シーメンス AGの取締役であるクラウス・ヘムリッヒ(Klaus Helmrich)は、次のように述べています。「シーメンスとArubaの連携は、当社がデジタル・エンタープライズを支える主要要素のひとつとして位置付けるシーメンス産業用ネットワーク・ポートフォリオに、ArubaのIT製品群を加えて補完するための重要なステップです。お客様には、可用性とセキュリティが確保され、将来にも対応できる統合通信ネットワークがもたらすメリットを享受して頂けます」

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyの共同創業者兼プレジデントであるキルティ・メルコーテ(Keerti Melkote)は、次のように述べています。「シーメンスとArubaは、既にほぼ3年近く緊密に連携し、分断されたOT/IT状況改善のため、実証済みリファレンスデザインを活用しながらテクノロジーを統合してきました、この成果となるソリューションは多様な産業用アプリケーションに理想的であり、シーメンスとAruba両社のチームがサポートします」

本ソリューションは、有線/無線ネットワーキング製品と関連ソフトウェアで構成されています。Arubaとシーメンスは、プリセールス・コンサルティングからエンジニアリング、プロフェッショナル・サービス(プロジェクト管理、試験運用、工場規格適合試験、設計等含む)、マネージド・オペレーションならびにメンテナンス・サービス、稼働後サポートに至るまで、お客様からのあらゆる要望に応えます。

本ソリューションは、ITとOT双方を一元的に防衛する強力なネットワーク・セキュリティ確保に貢献します。たとえば、ArubaのITネットワーク向け360 Secure Fabricは、シーメンスのOTセキュリティのコンセプト「Defense in Depth(多層防御)」と組み合わせることができます。セキュリティのニーズは、特に旧式のレガシー配備ではお客様ごとに異なるため、Arubaとシーメンスはお客様固有の要件に合わせてセキュリティ・ソリューションをカスタマイズすることもできます。

世界最大の醸造企業の1つであるハイネケン社は、オランダのスヘルトーヘンボスにある醸造所、HEINEKEN Nederland Supply BreweryでArubaとシーメンスのOT/IT統合ソリューションを利用しています。エンジニアリング担当マネージャーであるヘンク・ヴァン・デン・シューン(Henk van den Scheun)氏は、次のように述べています。「サイバーセキュリティ脅威を回避しつつ効率的な醸造を実現するには、OTとITの間に統一された可視性とセキュリティが必要です。シーメンスおよびArubaと連携してソリューションを導入したことで、きわめて順調に目標を達成でき、導入後も高い信頼性で稼働しています」

シーメンスとArubaのOT/IT統合ソリューションは、2018年11月27~29日にニュルンベルクで開催されるSPS IPC Drives 2018に展示されます(ホール11)。
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*本プレスリリースは、米Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyと独シーメンス AG社が11月12日(現地時間)それぞれ米サンタクララと独ミュンヘンで同時に発表したプレスリリースの抄訳です。各国証券取引法等に基づく「将来見通しに関する注記」等は原文をご参照ください。 https://news.arubanetworks.com/press-release/siemens-and-aruba-hewlett-packard-enterprise-company-form-strategic-partnership-integr

シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。
さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は377,000人です。
シーメンスに関する詳細はwww.siemens.comにてご覧いただけます。

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyについて
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは、全世界のあらゆる規模の企業に次世代ネットワーク・ソリューションを提供する主要プロバイダーです。モバイルに精通し、仕事やプライベートのあらゆる場面でクラウドベースのビジネス・アプリを活用する新世代の能力を企業が最大に引き出せるよう支援するITソリューションを提供しています。Arubaについての詳細は、http://www.arubanetworks.com/ja/ をご覧ください。
また、Airheads Social(http://community.arubanetworks.com)では、モビリティとAruba製品に関する最新の技術的討論を覧いただけます。

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