東京理科大学の近代科学資料館(館長:秋山 仁)は来たる10月28日(日)より12月1日(土)まで、計算機械の時代から国産コンピュータの誕生と発展の歴史をたどる企画展「パラメトロンとリレー計算機~日本発コンピュータの開発~」を開催いたします。
今やコンピュータは大衆化し私達の生活に欠かせないものとなっており、実社会では巨大なIT産業がもたらされ、多くの分野でAI時代の到来が予測されています。日本のIT産業もハードウエア開発からサービスソリューション提供へと重点を移しています。
この時代に、戦後日本の得意としてきた物づくりの分野においてコンピュータがどのように開発されたかを知ることでコンピュータの原理に興味を持ち理解を深めることが出来ます。また、先人の不屈の努力や信念に触れることで、新しい研究・開発への勇気を得ることができるのではないでしょうか。日本の技術者がどのようにしてコンピュータを開発したのか、コンピュータの素子と人に注目しコンピュータの歴史を紹介します。
当館は『日本一の計算機コレクション』を有し、『録音技術の歴史』、本学の前身である『東京物理学校の貴重な資料』の常設展示と、毎年開催する企画展示からなる博物館です。神楽坂の落ち着いた雰囲気の中、今日までの近代科学の発展の歴史を無料でご覧いただけます。
開催概要
■名 称:「パラメトロンとリレー計算機」~日本発コンピュータの開発~
■会 期:2018年10月28日(日)~12月1日(土)日・月・祝休館
開館時間:10:00~16:00
※10月28日(日)はホームカミングデー、11月24日(土)、25日(日)は理大祭(学園祭)の為、開館
■会 場:東京理科大学近代科学資料館2F 企画展示室
<アクセス>
JR総武線「飯田橋」西口徒歩4分
地下鉄 有楽町線・東西線・南北線・大江戸線 各「飯田橋」B3出口徒歩3分
■入館料:無 料
■主 催:東京理科大学 近代科学資料館
https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/
【展示内容】
I.コンピュータが電子計算機と呼ばれた時代
第一世代 1940(昭和15)年~1955(昭和30)年について
II.トランジスタ以前のコンピュータ素子
1.リレー FACOM100/128B/138A 開発者:池田敏雄
卓上型リレー計算機14-A型 開発者:樫尾俊雄
2.真空管 FUJIC 開発者:岡崎文次
3.パラメトロン 開発者:後藤英一 / MUSASINO-1BとFACOM201
III.情報処理技術遺産
IPSJコンピュータ博物館の紹介
富士通リレー式計算機技術継承プロジェクト
学生によるFACOM138Aプログラム実機試行の紹介
IV.計算するしくみ
計算機の回路はどのようになっているのか
■展示協力
NTT技術史料館/大阪大学総合学術博物館/株式会社オーム社/樫尾俊雄発明記念館
情報処理学会歴史特別委員会/東京大学工学・情報理工学図書館 理7号館図書室
富士通株式会社/早稲田大学 基幹理工学部情報理工学科
【関連イベント】
会場:(1)~(3)近代科学資料館 2F 多目的室
(4)富士通(株)川崎工場 富士通テクノロジーホール
*要申込 各回定員25名 詳細はHPにて
(1)11月8日 (木) 13:00~「パラメトロンのお話」
講演者:IIJ技術研究所 研究顧問 和田英一
(2)11月14日(水) 18:00~「富士通リレー式計算機技術継承プロジェクト」
講演者:富士通特機システム(株)内藤俊彦
(3)11月22日(木) 13:00~「計算に使う回路-論理回路の歴史」
講演者:国立情報学研究所教授 橋爪宏達
(4)11月16日(金) 富士通(株)川崎工場 FACOM138A実機実演 見学ツアー
【読者の皆さまからのお問い合わせ】
東京理科大学 近代科学資料館 TEL:03-5228-8224
(火曜~土曜(日曜・月曜・祝日は休館)10:00~16:00)
【報道関係者の皆さまからのお問い合わせ】
東京理科大学 広報課 (担当 三宅、甚田)
TEL:03-5228-8107 FAX:03-3260-5823
E-mail:koho@admin.tus.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/