酪農学園大学獣医学群の浅川満彦教授が、日本学術振興会「平成30年度ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」を受賞 -- 野生動物の保護について病気の解明を通して学ぶプログラムが評価

酪農学園大学

酪農学園大学(北海道江別市)獣医学群獣医保健看護学類の浅川満彦教授(獣医寄生虫病学)が、日本学術振興会による「平成30年度ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」を受賞した。「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、科学研究費助成事業(科研費)の支援で生まれた研究成果の社会還元や普及推進を目的として、公募実施されている体験型プログラム。小学5・6年生、中学生、高校生を対象に、科学の興味深さや面白さを分かりやすく発信する。同賞は、子どもたちの科学する心と知的好奇心の向上への貢献を評価するとともに、科研費による研究成果についての積極的な発信を奨励するためのもの。浅川教授は「獣医の卵達と一緒に、野生動物保護とその病気の関係について考えよう!」での受賞となった。  今年度の「ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」では、これまでに実施代表者としてプログラムを5回以上実施した27名を表彰。浅川満彦教授は、酪農学園大学では獣医学類の岩野英知教授に続く2人目の表彰者となった。  このたび浅川教授が受賞したプログラム「獣医の卵達と一緒に、野生動物保護とその病気の関係について考えよう!」は、小学校5・6年生を対象としたもの。治療以外の獣医師の仕事として、動物の病気の解明について取り上げ、野生動物と人間・家畜の関係性の研究も獣医師の重要な役割であることを子どもたちに知らせることを目的としている。演習林や野生動物医学センターでの調査実習や、病気検査(寄生虫)、標本観察による病気の原因究明などを実施。麻酔のための吹き矢練習や、メスや注射を使った実習も行い、動物の病気を突き止める体験を通して野生動物の保護について学んでもらう。  同プログラムは2013年度以降、毎年「ひらめき☆ときめきサイエンス」に採択されており、今年度は6回目の実施となった。  7月12日には同大の竹花一成学長から表彰状と記念品が手渡され、「学生や院生の方々が子どもたちの中に入っていき、科学の楽しさを伝える活動を5年間も続けられたことに、感謝申し上げます。今後も浅川先生と学生さんたちのパワーで継続していただき、ここで学んだ子どもたちが科学や研究に興味を持って、将来その道に進むことになれば、日本学術振興会のこの取り組みの目的にかなうと思います」との言葉が贈られた。  浅川教授は「今まで続けていてしんどいと感じたこともあり、本学研究支援課のみなさんの大きな支援がなければ、続けることはできませんでした。また、事業では学生さんに教壇に立ってもらっていますが、それは彼ら自身の教育にもなっています。子どもたちを相手に慣れないことをよくやってくれており、私は良い学生に恵まれていると感じています。これからもみなさんのご協力をいただきながら、このプログラムを続けていきたいと思います」と語った。 ・浅川満彦 獣医学群/大学院獣医学研究科 教授 【研究分野】 畜産学・獣医学、基礎獣医学・基礎畜産学 【受賞歴】 2016年9月 日本獣医臨床寄生虫学研究会 功労賞 2012年3月 日本獣医疫学会 獣医疫学会論文賞 2008年9月 北海道獣医師会 北海道獣医師会長賞 2007年9月 北海道獣医師会 北海道獣医師会会長賞 2002年7月 日本土木学会 地球環境貢献賞 野生鳥類の感染症 1997年 北海道獣医師会長賞 1992年 日本生物地理学会賞 (参考) ■「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI(研究成果の社会還元・普及事業)」  独立行政法人日本学術振興会による事業。大学や研究機関で科学研究費助成事業(科研費)によって行われている最先端の研究成果に直に触れることで、科学の面白さを感じてもらい、参加者が将来に向けて、科学的好奇心を刺激して''ひらめき''、''ときめく''心の豊かさと知的創造性を育む内容となっている。 科研費による独創的・先駆的な研究に含まれる科学の興味深さや面白さについて研究者が講義し、実験等を通じて分かりやすく語る。また、研究者自身の歩み(研究を志した動機等)や人柄に間近に触れることで、参加者は学問の素晴らしさや楽しさを感じることができる。 HP: http://www.jsps.go.jp/hirameki/index.html □酪農学園大学  http://www.rakuno.ac.jp/ 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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