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2月10日(金)、目白大学(東京都新宿区/学長:佐藤郡衛)は、としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会(同豊島区/会長:足立菊保)と、日本のマンガ・アニメ隆盛の礎を築いた手塚治虫を始めとしたマンガ家たちがかつて長年住んだトキワ荘に関する文化交流のまち作りの推進、観光・産業振興、地域の活性化及び人材育成などを推進するため、同大学新宿キャンパスにおいて包括連携協定を締結した。
目白大学は、社会学部メディア表現学科など、6学部16学科7研究科を設置する総合大学である。「育てて送り出す」を社会的使命として各学科が独自のプログラムを展開し、他用に変化する現代社会を生き抜く人材教育を行っている。
一方のとしま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会は、豊島区南長崎地域の全7町会と8商店会などが中心となり、豊島区と協働で進める文化観光振興プロジェクトとして、トキワ荘に関わる「地域の記憶」の継承と、これらを活用した文化観光事業に取り組んでいる。
トキワ荘とは、1953年に入居した手塚治虫を始めとして、寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など、今日の日本のマンガ・アニメ隆盛の礎を築いたマンガ家たちが入居し、青春の下積み時期を過ごしていた、かつての椎名町(現・南長崎)にあったアパートである。老朽化のため1982年に解体されたが、トキワ荘の記憶が風化することを惜しむ地域住民たちが豊島区に要望し、2009年に記念碑『トキワ荘のヒーローたち』を建立した。その後も『トキワ荘跡地モニュメント』、『トキワ荘ゆかりの地案内板』などを設置したほか、文化観光拠点となる『豊島区トキワ荘通りお休み処』を開設した。また同協議会では、並行して、小冊子やフリーペーパー、Webサイトなどを活用して積極的に情報を発信している。同協議会は、これらの活動を通じて、現在の形に発展してきたが、最近では、南長崎全域にトキワ荘のマンガ家の作品中のキャラクターを活用したモニュメントの設置(すでに4か所完成)や、2020年に開館予定のトキワ荘の復元施設「(仮称)マンガの聖地としまミュージアム」の整備に向けても積極的に活動を行っている。
地域では、毎夏8月第1土曜日の夜、「子育て地蔵まつり」、「マンガの聖地まつり」、「盆踊り大会」などが実施されているが、同時に、これらの会場の間の通称「トキワ荘通り」を通行止めにし、全長300メートルのモザイクアートを描くイベント「夢の虹」が、2014年から行われている。目白大学は、トキワ荘通りから徒歩15分ほどの場所にあり、このイベントの開始当初から、学生のインターンシップやゼミの活動として、継続的に協力してきた。
包括連携協定書締結後は、こうした活動に対し一層貢献していくほか、さらなる活性化に向けた連携事業等について双方で協議し取り組んでいくこととしており、トキワ荘の記憶やマンガ家たちの志を若い世代に引継ぎ、日本のエンターテインメント文化のさらなる発展に寄与することが期待されている。
●目白大学
6学部16学科、大学院7研究科を設置。「総合・文系の新宿キャンパス」、「健康・医療系の岩槻キャンパス」に分かれ、系統別のより特色ある教育を展開している。
公式ウェブサイト:
http://www.mejiro.ac.jp/
●としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会
豊島区南長崎地域の全7町会と8商店会などが、豊島区と協働で進める文化観光振興プロジェクト。トキワ荘を中心とした「地域の記憶」の継承と、これらを活用した文化観光事業に取り組んでいる。
公式ウェブサイト:
http://tokiwaso.tokyo/
▼本件に関する問い合わせ先
目白大学地域連携・研究推進センター
TEL: 03-5996-3110
FAX: 03-5996-3146
E-mail: kenkyu@mejiro.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/