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2016年ノーベル化学賞を受賞したジャン=ピエール・ソヴァージュ教授が金沢大学(石川県金沢市)に来学し、集中講義とノーベル賞受賞特別セッションを実施。10月28日には記者会見を行った。ソヴァージュ教授は今年4月から同大のリサーチプロフェッサー(招へい型)に任命されており、同大の研究拠点形成に協力している。
金沢大学では大学全体の研究力強化を図るため、優れた研究力を有する教員を確保するとともに、研究に専念する環境を整備する「リサーチプロフェッサー制度」を2015年から導入している。リサーチプロフェッサーは「招へい型」「登用型」「若手型」の3つからなり、「招へい型」は、極めて顕著な業績を有する国内外の研究者を招へいする際に適用される。
ソヴァージュ教授は今年4月、同大のリサーチプロフェッサー(招へい型)の委嘱を受理。同大が強みとする分野を研究領域の核とした世界的な研究拠点を形成するための独自の取り組みである「超然プロジェクト(超分子による革新的マテリアル開発の拠点形成)」(研究代表:新学術創成研究機構 水野元博教授)に参画し、研究面および運営面について助言や評価を行っている。
同教授はノーベル賞を受賞後、初来日を果たし、金沢大学に来学。10月25日には、同大自然科学大講義棟で集中講義を実施した。
この講義はすべて英語で実施され、理工学域物質化学類および自然科学研究科物質化学専攻の学生を中心に約150名が参加。ノーベル賞を受賞した当日のエピソードとともに、専門分野である超分子化学に関する講義として、ノーベル化学賞受賞の対象となった分子機械(※1)やカテナン(※2)についての解説などを行った。
ノーベル賞受賞者の講義を受けられる貴重な機会に、受講した学生は興味深く耳を傾けていた。また、講義後にはソヴァージュ教授に質問する熱心な学生の姿もあった。同講義は11月1日も行われる。
10月27日には同大の主催する「超然プロジェクト 超分子による革新的マテリアル開発の拠点形成国際シンポジウム」でノーベル賞受賞特別セッションを開催。特別講演を行った。
また、10月28日には金沢大学でノーベル化学賞受賞記者会見を開催。同大の山崎光悦学長や向智里理事(研究担当)らが出席した。
(※1)分子機械:分子でできた極めて小さな機械。大きさは髪の毛の太さの千分の1程度のナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)
(※2)カテナン:2つの輪状の分子が知恵の輪のようにつながった集合体
・ノーベル化学賞受賞時の同大ニュース:
http://www.kanazawa-u.ac.jp/news/40805
▼本件に関する問い合わせ先
金沢大学総務部広報室
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
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