【調査リリース】SaaSの半数以上(56.7%)がAIを部分実装。SaaSの「死」ではなく「AIとの共存・再定義」へ
差別化の鍵は「独自データ」と「AIファースト化」。カスタマーサクセスは「高度コンサル化」へシフト
デジタルエコノミー特化のカスタマーサクセス・プロバイダーであるアディッシュ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 江戸 浩樹、証券コード:7093、以下アディッシュ)は、SaaSの開発・提供企業および販売代理・導入支援企業の決裁者・担当者450名を対象に、「SaaSに関する意識・実態調査」を実施しました。
近年、生成AIの急速な進化を背景に、従来型SaaSビジネスの価値や役割が変化する「SaaSの死」という言葉が業界内で注目を集めています。
調査概要
| 調査名称 | SaaSに関する調査 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 対象者 | 「自社でSaaSを開発・提供している企業にお勤めの方」および「他社SaaSの販売代理や導入支援をされている企業にお勤めの方」 の中から、以下に該当する方
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| 実施期間 | 2026年7月14日~7月14日(1日) |
| スクリーニング調査実施数 | 10,000 |
| 本調査実施数 | 1,090 |
| 有効回答数 | 450 |
- 「SaaSの死」への受け止め
- 73.2%が影響を認識。一方で16.2%は「非連続な成長機会」と前向きに評価
- AIの台頭に対する対応状況
- 全体の79.1%が具体的なアクションに着手。「抜本的な転換」を進める企業も30.2%に達する
- 生存戦略・差別化要因
- 「独自データの囲い込み」(44.7%)と「AIファースト化」(40.7%)」が二大打開策
- カスタマーサクセスの未来
- 31.8%が「高度なコンサル化」へ進化すると回答。「人員の縮小」(27.8%)を上回る結果に
調査結果詳細
※四捨五入のため、合計が100%にならない場合があります
1.【認識】「SaaSの死」に対する捉え方
〜 7割以上が「影響あり」と回答。一方で2割弱は「進化の機会」と肯定的に捉える~
AIによるSaaSの代替(いわゆる「SaaSの死」)という見解に対し、「部分的な脅威」(43.6%)が最多となり、「重大な脅威」(29.6%)とあわせると、7割以上(73.2%)が何らかの影響を自覚していることがわかりました。
一方、「自社の事業を成長させる機会」と前向きに捉える回答も16.2%存在します。
「影響なし」はわずか5.1%にとどまりました。
今回の調査では、「影響なし」が数%であることから、多くの企業がAIによるSaaSビジネスへの影響を直視している結果となりました。
2.【対応状況】 AIの台頭に対するアクション状況
~約8割が対応している~
AIの台頭に対する対応状況については、「部分的な対応」(48.9%)、「根本的な転換」(30.2%)となり、 両者を合わせると約8割(79.1%)が、何らかの対応に着手していることがわかりました。
一方で、「議論・検討中」は10.9%、「静観・様子見」にいたっては、4.4%とごく少数です。
このことからも、AI時代の到来で市場の変化に適応することは、対応するかどうかではなく、もはや「前提」となっていることが読み取れます。
3. 【現在のAI実装・対応状況】「AI SaaS」化の実装、対応状況
~過半数近くがSaaSにAIを実装。高度な「自律型」も4割に到達~
※複数回答設問
開発・提供(または支援)するSaaSにおけるAI化の状況としては、人間の業務をサポートする「支援型AI SaaS」(※)が56.7%と、半数を超えました。さらに、AIが自律的に業務を完遂する「自律型AI SaaS」(※1)も41.3%に達しています。
複数回答である本設問の結果から、半数以上の企業が既存機能への「AI導入(支援型)」と、「自律型(AIエージェント)」の開発済みであることがわかりました。「開発・テスト中」の企業も30.9%となり、今後も「AI SaaS」が広がっていくことが予想されます。
補足
(※)人間の業務をサポートするAI機能が部分的に追加されているSaaSのこと
(※1)AIが自律的に業務を完遂・遂行するレベルで実装されている、AIエージェント/BPaaS化のこと
4. 【今後の提供形式】AI時代にSaaSが生き残るために、今後シフトしていくべき「提供形式」
~人間を支援する「AIアシスタント型」と、AIが完遂する「BPaaS型」の二極化か~
AI時代にSaaSが生き残るためにシフトすべき「提供形式」としては、人間を主役とし既存サービスにAIを組み込む「AIアシスタント型」(28.4%)がトップになりました。次に、「AIのためのインフラ化」(23.1%)、AIが主役となり自律的に業務を代行・完遂する「AIによる業務代行(BPaaS型)」(22.9%)と続いています。
前設問(3)では、現状半数ほどが「支援型」や「自律型」のAIを実装済みという実態が明らかになりました。
現状のAI実装にとどまらず、将来の提供形式としては、「外部AI連携」(11.3%)なども選択肢に含まれる結果となりました。
5.【差別化】AIによる環境変化に対する「打開策(差別化要因)」
~独自データの利活用と、ゼロベースのプロダクト再構築~
※最大3つまで
事業上の差別化を図る打開策としては、業界特化や、顧客データの蓄積などによる「独自データの囲い込み」(44.7%)が最多となりました。
次に、AIを前提としてUI/UXを極限まで削ぎ落とす「AIファースト化」(40.7%)や、ハルシネーション対策を徹底する「信頼性とガバナンスの追求」(33.6%)が続いています。
機能(AI)の追加とともに、汎用AIにはアクセスできない、自社しか持ち得ない独自データの蓄積と活用が、差別化につながることが示されています。いかに自社のアセットとAIを融合させ、SaaSを信頼性の高い独自の付加価値に昇華できるかが、環境変化を乗り越える打開策となりそうです。
6. 【カスタマーサクセス】カスタマーサクセスの役割変化
~ツールの活用支援から、経営・業務課題解決の「高度コンサル」へ~
AI化に伴うカスタマーサクセスのあり方については、「高度なコンサル化」が31.8%と、最多となりました。
次に「AI自動化による人員縮小」(27.8%)、「人間ならではの伴走・感情価値の向上」(22.0%)と続きます。
AIによる定型業務の自動化や効率化が進む一方で、1位の「高度なコンサル化」と3位の「伴走・感情価値向上」をあわせると、「人」による関与は半数以上(53.8%)の割合を占めます。
SaaSを活用するのは人であり、課題解決に伴走する「人の介在価値」は、より高まっていくと見られます。
今後、AI時代において、独自の価値を創出していくためには、以下の3点がポイントになると見込まれます。
- 独自データの蓄積・活用
- AIを前提としたサービスの再構築
- 人の介在価値の高度化(カスタマーサクセスのコンサル化)
■アディッシュ株式会社 概要
設立 :2014年10月1日(東証グロースコード:7093)
代表者 :代表取締役 江戸 浩樹
本社所在地:東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル6階
事業内容 :
・カスタマーサクセス/カスタマーサポートの設計コンサルティング・運用サービス・常駐サービス
・誹謗中傷および炎上対策
・学校向けネットいじめ対策
URL :https://www.adish.co.jp/
