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大手前大学(兵庫県西宮市)は11月21日(土)・22日(日)に日仏文化交流シンポジウム「日仏文学・美術の交流―トロンコワ・コレクションとその周辺」を開催する。これは、2016年に大手前学園が創立70周年、大手前大学が50周年を迎えることを記念して行われるもの。入場無料。要事前申し込み。
大手前大学は2012年9月、パリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)と提携協定を締結した。それに伴い、交換留学制度が発足したことを記念して、さくら夙川キャンパスで「日仏芸術・文化交流」シンポジウムを開催している。
昨年に続き2回目となる今回は「トロンコワ・コレクションとその周辺 その2」と題し、フランスからも多くの専門家を招いて、11月21日(土)と22日(日)の2日間、貴重な図版を多数展示、紹介する。
また、大手前アートセンターでは18日(水)から22日(日)まで、パリ国立高等美術学校所蔵のトロンコワ・コレクション中の3点と同大メディア・芸術学部の教員による作品展も同時開催。そのほか、同大講師である林進氏の嵯峨本コレクションの一部を講演の際に展示する。
◆大手前学園70周年・大手前大学50周年記念日仏文化交流シンポジウム「日仏文学・美術の交流」
【日 時】
11月21日(土) 13:10~18:30
11月22日(日) 10:00~17:30
【場 所】 大手前大学 さくら夙川キャンパス(兵庫県西宮市)
【主 催】 大手前大学 交流文化研究所
【後 援】 パリ国立高等美術学校
【助 成】 笹川日仏財団
※途中参加・退出自由、入場無料
【主なプログラム】
●1日目
トロンコワ・コレクションを焦点に、コレクションの絵画の分析、欧人が魅せられた日本美術の粋を明らかにする。
●2日目
日仏美術の交流が先覚者たちによっていかに行われたか。現代の芸術家がそれらを今どう捉えるか。日仏の専門家の講演に加えて、同大メディア・芸術学部の、絵画、染色、立体造形、デザイン担当の教授陣が現代のアーティストとしての立ち位置を語る。ルーヴル美術館主席名誉学芸員 マリ=カトリーヌ・サユット氏などパリ在住の有名美術館学芸員4名も参加。
■トロンコワ・コレクションとは
エマニュエル・トロンコワ(1855-1918)は、19世紀フランスで最大の日本美術コレクター。パリ国立高等美術学校出身。江戸期の肉筆絵画、版画、和本を蒐集した。
没後、そのコレクションはルーヴル美術館に寄贈されたが、後に4つの公的機関に分かれ保管される。コレクションは殆ど知られずに死蔵されていたが、フランス人研究家(今回のシンポジウムに参加)が和本についての調査結果を発表。また、大手前大学と交流協定を結ぶパリ国立高等美術学校に保管されている絵画作品は、日本人研究者(シンポジウムに参加)が調査を依頼されて、研究の緒についた。同大はその成果を元に一昨年シンポジウムを開催。内容は思文閣出版から刊行されている。
コレクションには歌麿、応挙、北斎、清長、春信なども含まれるが、真贋は今後の調査による(彼の死後売り立てのカタログにはそれらの作家のものが真筆として記載されている)。トロンコワのコレクションは単なる趣味からでなく学問的資料としてきわめて意図的なもので、和本、浮世絵ともに膨大なコレクションとなったのもその意図からではないかと、現在その分析が進められている。今回のシンポジウムでは専門家などによって、その企図やコレクションの意義が明らかにされるのではと期待される。
※報道関係者の方へ――本学学長による事前取材もご相談ください
長年に渡り、その存在が不明だったこともあり、フランスにおいてもあまり知られていないトロンコワ・コレクション。今回は1907年にフランスに渡って以来、初めてお目見えする肉筆浮世絵3点が展示されます。謎の多いコレクション、新たな発見も期待されています。
そこで、開催前に取材をご希望の場合は、このシンポジウムの企画者であり、また美術学校、アールデコ美術館で実地調査を行った大手前大学 柏木隆雄学長(日本フランス語フランス文学会会長)が、詳しいご説明をさせていただきます。
ご興味をもたれましたら、ぜひお気軽に下記までお問い合わせください。
●大手前大学HP
http://www.otemae.ac.jp/
▼シンポジウムに関する問い合わせ先
大手前大学・交流文化研究所
TEL: 0797-34-6331(代表) 平日9:00~17:00
▼取材等に関する問い合わせ先
大手前大学/大手前短期大学
アドミッションズ オフィス 学園広報
TEL: 0798-36-2532(直通)
FAX: 0798-23-4865
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/