スカラロボット「YE4」「YE10」とコントローラー「RCX440」新発売~中国を中心とするアジア地域向けコストパフォーマンスモデル~
「YE4」「YE10」は、高い生産能力を誇る「YK-XE」シリーズの性能を磨き上げるとともに、要素部品の見直しにより連続運転性の向上と低コスト化を実現しました。
「RCX440」は、現行の多軸コントローラー「RCX340」の操作系を継承することで、新製品への移行をよりスムーズかつ容易にします。また、回転センサーをレゾルバからエンコーダーへ変更することで、センサー分解能を向上させつつ、部品点数の削減により低コスト化を実現しました。加えて、原点位置情報を保持する“アブソバッテリー(アブソリュート バッテリー)”の消費電力を低減したことで、必要なバッテリー個数を削減し、スカラロボット側にバッテリーを搭載しました。これにより、据付や移設時に原点出し作業が不要となり、立ち上げ時間の短縮に貢献します。
〈市場背景と製品の概要〉
昨今のNEV(New Energy Vehicle:新エネルギー車)の普及拡大や世界的な人手不足を背景に、製造工程の自動化に寄与するスカラロボット市場は非常に活況を呈しています。従来からのスマートフォンやパソコンなどの電気・電子部品分野に加え、ここ数年はリチウムイオン電池のモジュール組み立てやパワー半導体の配置といった車載電子部品、さらにはクリーンルーム環境での自動化ニーズが高まる食品・医薬品・化粧品の製造工程にて、特に需要の増加が続いています(当社調べ)。
こうした市場ニーズの拡大を背景に、当社は、可搬質量や速度、精度などの従来の性能は維持しつつ、中国を筆頭にASEAN、インド、日本といったアジア地域に向けて、価格競争力を備えたスカラロボットのコストパフォーマンスモデル「YE」シリーズを開発しました。市場のニーズに合致した製品投入により、さらなるプレゼンス向上を図ります。
当社のスカラロボットは、1976年に自社工場へ導入して以来、市場ニーズに応えて製品の拡充を進め、現在では業界トップクラスの豊富な製品群をラインアップしています。より充実したバリエーションの中から最適な機種を選択いただくことで、世界中のお客さまの生産設備最適化と設備投資の低コスト化に貢献します。
〈スカラロボット「YE4」「YE10」の主な特徴〉
ハイコストパフォーマンスモデル「YK-XE」シリーズの性能をさらに向上
小型部品の組立てや箱詰め、仕分け、検査など、幅広い用途に対応可能な最大可搬質量(YE4は4kg、YE10は10kg)に加え、生産性向上に貢献する優れた標準サイクルタイム(YE4は0.40sec、YE10は機種により0.36~0.42sec)、精密部品の組み立てやシーリングなどの動作に欠かせない高い繰り返し位置決め精度を実現。モーターの放熱性を高めることで、連続運転性能を向上させました。高機能・低コストを両立した従来モデル「YK-XE」シリーズの性能を磨き上げるとともに、要素部品を見直すことで、さらなるコストダウンを実現しました。
〈コントローラー「RCX440」の主な特徴〉
従来の操作性を維持しながら、コスト削減を実現
現行のコントローラー「RCX340」をベースとしながら、回転センサーをレゾルバからエンコーダーへ変更することで、センサー分解能を向上させつつ、電子回路および筐体構造を最適化することにより、コストダウンを実現しました。既存のRCX-Studio、PBX、I/Oインターフェースを継続して活用できるため、追加のソフトウェアやティーチペンダントの購入は不要で、低コストかつスムーズな導入が可能です。
