大阪国際大学は学生の自主的な活動として、京都府で唯一の村で宇治茶の主産地である南山城村で、学生と住民の様々な交流を続けているが、7年目を迎え、高尾地区の古民家を借り活動の拠点にすることになった。木造平屋建てで、6畳と4.5畳が各2部屋あり、大学側がバス、トイレ、キッチンを改修し、10月19日(月)に南山城村の手仲圓容村長らを招いて開庵式をする。「高尾 憩の村宿『薫笑庵』」の「薫」は、南山城村の標語「自然が薫り絆が生きる」と村の花「山桜」の花言葉「あなたに微笑む」から採った。
開庵式では、4斗樽に南山城村名産のお茶を入れて鏡開きするなど趣向を凝らす。
南山城村での学生の活動は、「ひと・まち・であう」プロジェクトとして2009年度にスタート。学生が近隣の小学生らと田植え、稲刈りや茶摘みなどの農業を体験。学生が意見交換会で村の活性化への提案をするなど年間延べ600人の学生が活動してきた。ただ、宿泊施設がなく、学生は村人の家に泊めていただくか、日帰りを余儀なくされていた。古民家の活用は、空き家対策で悩む村側の課題克服の一例にもなる。
今後は、この古民家を拠点に、地域住民と学生の交流を深めるとともに、留学生の参加やゼミやクラブの合宿所としても活用し、学生の活動の幅を広げていく。また、産官学連携に向けた取り組みも推進していく。
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