大学入試センター試験との相関調査  「実用英語技能検定」と「TEAP」で実施

公益財団法人 日本英語検定協会

公益財団法人 日本英語検定協会(理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)は、このたび、平成27年度 大学入試センター試験(2015年1月実施、以下、「センター試験」)の受験者に、英検協会が実施・運営する実用英語技能検定とTEAPをそれぞれ受験いただき、各試験との相関調査を実施いたしました。その結果、センター試験と実用英語技能検定、TEAPの各試験における相関性の高さが定量的に証明されたことをご報告いたします。 【本調査結果(まとめ)】 (※1) 1.センター試験 - TEAP   相関係数 r=0.798(センター試験平均151点はTEAP87点相当) 2.センター試験 – 実用英語技能検定   相関係数 r=0.894(センター試験平均151点は英検2級合格相当) 3.実用英語技能検定 – TEAP   相関係数 r=0.844  (※1) 言語テスティングの権威 Lyle F.Bachman(2004) によると、相関係数が0.7を超えると相関が高いことを示します。 TEAPは4技能、実用英語技能検定においては1級、準1級が4技能、来年度からは2級も4技能化(※2)されることから、 文部科学省が推進する、「英語力評価及び大学入学者選抜等における資格・検定試験の活用」のとおり、大学入試において、 実用英語技能検定とTEAPはご活用いただけます。   (※2) 2015年3月17日 プレスリリース:実用英語技能検定「2級」ライティングの導入、4技能化のお知らせ ~来年度2016年度第1回より開始~  http://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20150715_pressrelease_writing2.pdf 【本調査結果からの考察】  ・大学の入試ご担当者様にとりましては・・・ こちらのデータをご参考にいただくことで、各大学の入学者選抜の基準設定の指標としてご活用いただけます。なお本調査におきましては、被験者には、TEAPは4技能(RLWS)、実用英語技能検定では準1級は4技能(RLWS)、2級・準2級・3級は3技能(RLS)とそれぞれの試験で測れる技能数すべてを受験いただいております。つきましては、今後、大学入試に実用英語技能検定、及びTEAPの導入をご検討される大学様でご希望がございましたら、より詳細データをご提供させていただく所存です。その際は次頁、末尾に記載申し上げた、大学等教育機関様専用窓口までご連絡いただきますようよろしくお願いいたします。 ・高等学校の先生方にとりましては・・・ センター試験、実用英語検定およびTEAPの相関の高さは、これらのテストが学習指導要領に従った教育を正確に測定するテストであることの証明に他なりません。今まで通り、学習指導要領に従った教育の能力測定に、実用英語技能検定、及びTEAPをご活用いただき、ひいては、そのまま大学入試の準備にも安心して活用下さいますようよろしくお願いいたします。 ・大学受験を予定する皆様にとりましては・・・ 文部科学省における有識者会議でも議論されている通り、今後、全国の大学が入学者選抜に資格・検定試験を導入するケースが増えることが予想されます。実用英語技能検定、及びTEAPをご活用いただくことがセンター試験含む志望大学への入試の準備にも繋がることが、この相関データから証明できました。この相関データを目安により効果的な日々の学習の目標設定をされることを期待します。 今後も、英検協会は、多くの学習者の英語能力向上に寄与するとともに、生涯学習としての英語学習を推奨し、ひいては我が国のグローバル人材育成方針に全面的に貢献してまいります。 ◇ 以下、ご参考までに本調査をおこなった背景と概要です。 また、本調査の参考資料は添付PDFをご参照下さい。 【本調査の背景】 現状、文部科学省が主催する、「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会」では、大学入試に資格・検定試験の活用を協議、その推進が図られています。こうした背景を鑑み、英検協会では、毎年、大学入学希望者の50万人以上が受験するセンター試験と、資格・検定試験がどの程度の相関関係にあるのかを定量的に調査する必要性を認識し、本調査を実施することにいたしました。資格・検定試験のサンプルは、未就学児からシニア世代までの幅広い年齢層を対象に、全国250万人ものが受験する、国内最大規模の英語検定試験の「実用英語技能検定」と、大学入試に対応するアカデミックな英語運用能力を測定する「TEAP」とし、これらを平成27年度のセンター試験 (2015年1月実施) の受験者に、受験後3~4カ月以内に受験いただき、テスト間の試験結果の相関を調査いたしました。 【本調査の概要】 平成27年度大学入試センター試験(英語)で筆記・リスニングの両方を受験し、かつ大学入試センター発行の成績通知書をご提出いただける方を対象に、以下の日程で実用英語技能検定とTEAPを受験いただき、その相関を分析しました。 〈試験名〉 実用英語技能検定(準1級~3級) 〈実施日程〉 2015年3月27日~4月19日 〈受験者数〉(実績) 1,039名 〈試験名〉 TEAP 〈実施日程〉 2015年3月29日~4月19日 〈受験者数〉(実績) 995名 なおセンター試験は筆記・リスニングであるため、実用英語技能検定およびTEAPに関してはRLで実施しました。並びに実用英語技能検定につきましては英検CSEスコア(※3)を活用しました。  (※3) 2015年3月17日 プレスリリース:日本初、英語の4技能テスト結果を比較可能とするユニバーサルなスコア尺度「CSE」現状の研究・開発状況と今後の展望についてのご報告 http://www.eiken.or.jp/association/info/2015/pdf/20150317_pressrelease_cse.pdf <本件に関するお問い合わせ> 公益財団法人 日本英語検定協会 広報部 高橋大輔 TEL:03-3266-6840  FAX:03-3266-6570  E-mail: kouhou21@eiken.or.jp  【大学等教育機関様専用窓口】 教育事業部 塩崎・松平 TEL:03-3266-8486  FAX:03-3266-6145   E-mail: support-kokusai@eiken.or.jp

■公益財団法人 日本英語検定協会について
公益財団法人 日本英語検定協会は、「実用英語の普及と向上」を目的に1963年に設立されました。以来、実用英語技能検定の実施・運営のほか、児童向けの「英検Jr.(旧・児童英検)」やビジネスパーソン向け英語能力テスト「BULATS(ブラッツ)」、留学・海外移住のための英語運用能力試験である「IELTS(アイエルツ)」、さらには英語教育に関する優秀な研究企画に助成金を交付する「英検研究助成」制度など、実用英語の普及・向上に向けた様々な取り組みを展開しております。2012年4月、内閣府からの認定書交付を受けて正式な団体名称を「公益財団法人日本英語検定協会」に改めています。
英検協会ウェブサイト:
http://www.eiken.or.jp/

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