赤坂トラストタワー竣工後初 森トラストグループ春季総合震災訓練のご報告
首都直下地震を想定した帰宅困難者受け入れ体制の実効性を検証
株式会社森トラスト・ホールディングス、森トラスト株式会社および森トラスト・ビルマネジメント株式会社は、2026年3月10日(火)に2025年度春季総合震災訓練を実施しましたので、お知らせいたします。本訓練は、赤坂トラストタワー(東京都港区赤坂2-17-22)の竣工後初の震災訓練として、災害対策本部の立ち上げを含む初動対応に加え、館内への帰宅困難者受け入れ動線や運用手順の実効性を、実地で検証することを目的に実施しました。
■都心部に求められる“現場での災害対応力”を高める
当社は、首都直下地震等の大規模災害を想定した訓練を継続的に実施し、災害時における「初動対応」と「帰宅困難者受け入れ運用」の実効性を高める取り組みを進めています。とりわけ、都心部では多数の帰宅困難者の発生が想定されることから、当社施設が「一時滞在施設」として円滑に機能することは、地域の安全・安心に直結する重要な社会的役割だと捉えています。
これまでの震災訓練において、受付対応から受け入れスペースへの誘導、備品・配給品の支給までを含む一連の対応フローの習熟を重視し、拠点ごとの動線や運用課題の抽出・改善を実施。また、外国語話者への対応を想定した翻訳アプリを介したコミュニケーションや、複数言語対応が可能なスタッフによる個別対応のシミュレーションなども訓練に取り入れ、国際ビジネス拠点として防災体制の強化を進めてまいりました。
今回の訓練では、2025年10月に赤坂トラストタワーが竣工して初めての震災訓練として、実際の館内レイアウト・動線を用いた受け入れ運用の実効性を実地で検証しました。
今後も、訓練で得た知見を反映しながら、当社施設がエリアの防災拠点としての役割を果たすことで、安心・安全な都市形成に貢献し、持続可能で先進的な都市づくりを目指してまいります。
■訓練概要(実施日:2026年3月10日)
当社従業員それぞれが所定の役割を担い、「東京ワールドゲート」「東京ワールドゲート赤坂」「丸の内トラストシティ」の3拠点、延べ8,000人超の帰宅困難者受け入れを想定した、受付対応から受け入れスペースへの誘導、備品・配給品の支給など一連の対応フローの習熟を図りました。
また、帰宅困難者受け入れ時の下記重要設備について、早期設置および運用開始を想定した訓練を実施しました。
①非常災害用井戸設置訓練:上水道が途絶した場合において、帰宅困難者の飲用水を確保するため、非常災害用井戸の使用に伴う設備機器の設置・運転を実施。
②マンホールトイレ設置訓練:通常のトイレが使用できない場合を想定し、帰宅困難者が利用するマンホールトイレの設置を実施。
③携帯電話充電スポット設置訓練:非常用発電機からの給電が可能なコンセントを用意した充電スポットの設置・試用を実施。
■森トラストグループの災害対策に関する主な取り組み
森トラストグループでは、地域の安全確保にも資する取り組みとして、これまで首都直下地震等の大規模災害を想定し、安否確認・初動対応から広域連携訓練を実施してきました。2012年からは帰宅困難者受け入れまでを一体的に検証する震災訓練を継続的に行っています。直近の訓練では、社員約600名超が参加する安否確認訓練により、初動対応要員を迅速に把握するとともに、独自の震災ポータルを活用し、本社と全国拠点を結んだ広域連携体制の実効性を確認しました。
こうした訓練による備えは、過去の大規模災害や突発的な事象において、実際の対応として活かされてきました。2011年の東日本大震災をはじめ、近年の自然災害においても、各拠点が連携しながら帰宅困難者の受け入れや施設機能の維持に取り組むなど、訓練で培った体制を実災害の現場で実行してきた実績があります。
・2011年 東日本大震災における仙台トラストシティでの帰宅困難者受け入れ対応
東日本大震災の際、仙台トラストシティにおいて、被災直後速やかに非常用発電機を発動し、電源供給を開始しました。照明の点灯や非常用エレベーターの運行、トイレも使用可能とするなど、基本的な建物機能を維持するとともに、携帯電話の充電スペースとして建物外構部分において電源の提供を行いました。また、森トラストグループの各拠点における広域連携により、被災地情報や被災者ニーズを共有し、仙台トラストシティにおいては延べ約3,600人の帰宅困難者を、グループ全体では延べ約11,000人の帰宅困難者・被災者を受け入れました。
・2025年 カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波警報発令時の対応
2025年7月30日、カムチャツカ半島付近の地震で日本各地に津波の恐れがあり、沿岸部の在来線が運転を見合わせました。 森トラストグループでは、帰宅困難者の発生を想定し、東京都千代田区からの要請を受け、丸の内トラストシティにおいて、受け入れに向けた準備・待機体制を速やかに整備。行政や周辺主要駅と連携し、必要に応じて受け入れできる体制を確保しました。結果的に鉄道が運転を再開したため実際の受け入れには至りませんでしたが、平時からの訓練と協定に基づき、円滑な初動対応を行いました。
・赤坂トラストタワーのBCP性能
過去の実対応で得た知見を新規開発プロジェクトにも反映し、非常用発電機等の設備面と受け入れ運用の両面から、実効性ある防災体制を構築しています。
・最大で平常時電力需要の約8割をカバーする大容量の非常用発電機を実装しており、約1週間電源供給が可能。
・超高層建築物に求められる基準の1.5倍の耐震性能。
・防災備蓄倉庫を約20箇所、合計約2,000m²を確保。
・帰宅困難者1,200人が3日間滞在するのに必要な飲食料・簡易トイレ・防寒具を備蓄。
・帰宅困難者受け入れスペースにおいて、要配慮者向けのスペース確保 を想定。
・多言語での各種案内体制を整備。
株式会社森トラスト・ホールディングスについて
株式会社森トラスト・ホールディングス(本社:東京都港区 代表取締役社長:伊達 美和子)は、森トラスト株式会社の100%親会社で、グループ会社の経営管理やグループファイナンスを行っております。また、グループ経営のガバナンス強化やグループ共通の経営課題への取り組み促進、業務効率化を目的とした、グループ会社の管理部門(経理・総務・人事等)の主要業務を担っております。
森トラスト株式会社について https://www.mori-trust.co.jp/
森トラスト株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:伊達 美和子)は、日本の都心部における大型複合開発や、全国のホテル&リゾート事業を手掛ける総合不動産ディベロッパーです。「不動産事業」「ホテル&リゾート事業」「投資事業(国内・海外)」の3事業を主軸に、国内外52棟のビル・住宅・商業施設(2025年3月時点)と、36ヶ所のホテル・リゾート施設(2026年3月時点)を展開しています。
当社は、都市開発や観光資源となる歴史的建造物を保存・活用したホテル開発などを通じて、日本の国際競争力を高める事業を推進してまいります。
森トラスト・ビルマネジメント株式会社について https://www.mt-bm.co.jp/
森トラスト・ビルマネジメント株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:桑田 一信)は、森トラストグループが保有するオフィスや店舗、住宅、ホテル&リゾート施設など、幅広い用途における管理運営およびテナント内装設計・施工に携わってきた、ビルマネジメントの専門会社です。「企画・コンサルティング事業」「施設管理・運営事業」「インテリア・リノベーション事業」3つの事業で、資産価値の最大化を実現するための総合的なビルサービスを提供しています。
