SASグローバル調査:AIは不可欠だが万能ではない ー 保険業界は信頼と価値創出を重視

SAS Institute Japan株式会社

保険会社はAIへの投資拡大に対して慎重な姿勢
 
データとAIのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下、SAS)は、最新調査レポート「Data and AI Impact Report: The Trust Imperative(データとAIのインパクトレポート: 信頼のための必須事項)」( https://www.sas.com/ja_jp/gc/data-and-ai-impact-report.html )を発表しました。
 
保険ビジネスは信頼の上に成り立っています。AIも同様に、信頼なくしては機能しません。ユーザーや消費者に、AIは確かなデータに基づいて正確な回答を提供していると信じてもらう必要があります。しかし、SASの最新レポートが示す通り、AIへの信頼( https://www.sas.com/ja_jp/gc/data-and-ai-impact-report.html )は複雑な課題です。ユーザーは従来のAIよりも生成AIにより高い信頼を寄せる傾向がある一方、その信頼を保証するガバナンスに十分な投資を行っていません。
 
業界の多くがAI( https://www.sas.com/ja_jp/insights/analytics/what-is-artificial-intelligence.html )によるビジネス価値の向上に期待するこの1年、保険業界は重大な転換点に直面しています。AIの導入は加速している一方で、その真の可能性を引き出すためには、まずガバナンスやデータの成熟度に関する課題に取り組む必要があります。
 
IDCのAIおよびオートメーションプラクティス担当リサーチディレクターのキャシー・ラング(Kathy Lange)氏は、次のように述べています。「当社の調査によると、保険業界は、信頼性の高いAIの実現に関して、他業界と比べて同等、あるいはやや先行しています。 しかし、AIやデータインフラストラクチャの成熟度という観点では、保険業界は後れを取っています」
 
SASのグローバル保険戦略アドバイザーであるフランクリン・マンチェスター(Franklin Manchester)は、次のように述べています。「AIはビジネスにとって不可欠ですが、万能ではありません。AIが企業全体で価値を生み出すためには、有能な人材と、強固で相互に連携したデータが必要です。既存の業務にAIを効果的に導入し、さらに安全で責任あるAIを大規模に展開するために必要なガバナンスを確立できる保険会社こそが、成長、イノベーション、そして顧客価値の創出において競争優位性を獲得するでしょう」
 
AI導入を慎重に進める保険会社
SASがIDCに委託したレポート「Data and AI Impact Report: The Trust Imperative(データとAIのインパクトレポート: 信頼のための必須事項)」( https://www.sas.com/ja_jp/gc/data-and-ai-impact-report.html )では、保険業界が少なくとも他業界と比較して、AIの導入において慎重かつ計画的な姿勢を取っていることを示す、複数の重要な傾向が明らかになっています。
 
AI成熟度は全体的に低め:レポートは、分析対象となった4つの業界(保険、政府、ライフサイエンス、銀行)の中で、保険業界はAIおよびデータインフラストラクチャの両面において、成熟度が最も低いと指摘しています。自らを「変革的」と認識している保険会社はわずか7%に留まり、全業界の中で最も低い割合でした。また、14%の保険会社はいまだデータインフラストラクチャがサイロ化した状態にあり、これがイノベーションのスピードを遅らせ、全社的なAI活用の妨げとなっています。

保守的な投資姿勢:今後1年間でAI投資を20%以上増加させると見込む保険会社は約8%に留まる一方、約60%は4%から20%の増加を見込んでいます。また、約3分の1の保険会社は、明らかな投資削減ではないとしても、小幅な増加(3%以下)に留まるだろうと回答しました。
信頼感のギャップ:テクノロジーへの信頼度が高く、かつ実際に強固で信頼できるAI機能を活用できている保険会社は、わずか9%でした。一方で、40%以上の保険会社は、信頼性の高いシステムを持ちながら十分に信頼できていない「過小活用」か、あるいは十分に実証されていないシステムを過度に信頼している「過剰信用」のいずれかのカテゴリーに分類されており、AI活用における信頼と実装のバランスが大きな課題となっています。
 
AIのモダナイゼーションに向けた課題:回答した保険会社の過半数(51%)が、自社には有効なデータガバナンスが欠如していると回答し、同率(51%)の保険会社が、データ基盤が一元化または最適化されていないと回答しました。専門的なAI人材の不足を認識していた回答もほぼ同数(44%)に上りました。
 
価値創出のためのAI活用へ向けた動き
保険会社がAI成熟度を高めていくにつれ、最も大きな価値を生み出すユースケース、すなわち成長を促進するユースケースに注力していくことが予想されます。本調査では、コスト削減を目的とした取り組みは、AI活用の中で最も投資対効果が低いことが明らかになりました。一方で、より大きな成長機会が見込まれるのは、カスタマー・エクスペリエンス(顧客経験)の向上、市場シェアの拡大、そしてレジリエンシー(回復力)の強化です。
 
マンチェスターは、また、次のように述べています。「業務プロセスの効率化は依然として重要です。しかし、卓越したカスタマー・エクスペリエンスを通じて保険料収入を向上させるべくAIを活用したイノベーションに注力する保険会社こそが、最も高い競争力を獲得することでしょう」

*2026年1月29日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース( https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2026/january/insurance-study-trust-ai.html )の抄訳です。本プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASはデータとAIのリーディング・カンパニーです。SASの革新的なソフトウェアと業界特化型のソリューションが、世界中のお客様にデータを信頼できる意志決定に変換するパワーを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
 
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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