【ニュースレター】高校生ロボット競技、公式コースを当社技能者たちが製作
~マイコンカーラリーで出場校生徒と本気対決も!プロ技能者が考えるモノづくり精神とは?~
「モノづくりを楽しむ心」を応援したい
「20年ほど前、私も工業高校の生徒として、この競技に夢中になって取り組んでいました。マイコンカーラリーで育んだ“モノづくりを楽しむ心”は、職業人として働くいまも私の土台になっています」――。そう話すのは、当社試作技術部の山本一平さん(写真・左端)です。
昨年末、浜松市で開かれた「静岡県高校生ロボット競技大会」(主催:静岡県工業高等学校校長会)は、県内の高校生たちが自作の自律制御ロボットやマイコンカーで技術を競う伝統的な大会です。山本さんら試作技術部では、公平かつ安全に競技を行う基盤として高精度な競技用コースを貸与するなど、さまざまなかたちで大会をサポートしています。
センサーでコースを読み取りながら走るマイコンカー。公平かつ安全に競い合えるよう、精緻な設計・加工が施された競技用のコース
製品開発や生産のための各種試作を担う同部門は、当社のモノづくりのはじめの一歩を担う“縁の下の力持ち”とも言える存在です。厚生労働省の認定技能士が100名以上在籍し、その半数以上が1級以上の資格をもつモノづくり人財の宝庫とも言える技能者集団です。大会で使用されたコースにも、業務を通じて蓄積された精緻な測定技術や加工技術がふんだんに活かされています。
公平かつ安全に競い合えるよう、精緻な設計・加工が施された競技用のコース
高校生の背中を追いかける「プロの意地」
山本さんらが作っているのはコースだけではありません。高校生たちと同じレギュレーションで、マイコンカーづくりにもチャレンジしています。
「社会人になっても“モノづくりを楽しむ心”を持ち続けたい。そのための取り組みの一環として、毎週1回、部門内の有志による放課後活動を行っています」と山本さん。活動日には職場の枠を超えてメンバーたちが集まり、「大人が本気になったらこんなにスゴい!」を目指して、オリジナルのマイコンカー開発を楽しんでいるのです。
「とは言え、まだノウハウや実戦経験が乏しく、高校生たちには歯が立ちません。地元・浜松工業高校の知的制御部から助言を受けながら、彼らの背中を追っている段階です」と山本さんも苦笑い。高校生を対象にしたマイコンカーラリーは全国で盛んに行われているものの、現在、社会人が出場できる一般クラスはありません。今回は主催者のご厚意によりエキシビションレースとして優勝した高校生に挑みましたが、たくさんのギャラリーを前に、まさに大惨敗といった結果に終わりました。
「私たちはモノづくりのプロ。それでも工業高校の皆さんが積み上げてきた知見や経験にはまだまだ敵わない。そこに技術やモノづくりのおもしろさがあると思います」と、潔く敗者の弁を語る山本さん。一方、プロとしてのプライドや自負も忘れてはいません。「実直にノウハウの不足を埋めていきながら、すでに頭の中には高校生の皆さんが驚くようなアプローチも描いています。またチャレンジの機会をいただけたら、今度こそ非難を浴びるくらいのオトナ勝ちをしてみせます!」と意気込んでいます。
モノづくりを楽しむ心を奨励する「Revs賞」を贈呈。2人の高校生が受賞した
■広報担当者より
試作技術部は、当社の開発・製造部門にとって、なくてはならない頼りがいのあるスペシャリスト集団。加工データの作成から金属・樹脂加工、板金溶接、さらには塗装やモデリング、木型や治具の制作まで、ゼロからイチを生み出すモノづくりのプロ中のプロです。そんな熟練の職能者たちが無邪気に高校生の背中を追う姿に、私自身、モノづくりの楽しさをあらためて感じることができました。
