2015年3月26日、来日したポルトガル共和国ペドロ・パッソス・コエーリョ首相が京都外国語大学を訪問し、森田嘉一理事長・総長から同大学の名誉博士号の学位を授与された。その後の祝賀会では、ポルトガル語を学ぶブラジルポルトガル語学科の学生らと友好のひとときを持った。
「言語を通して世界の平和を」の建学の精神を持つ京都外国語大学(京都市右京区/学長:松田武)は長年にわたり、英語やポルトガル語、スペイン語をはじめ、世界の多くの言語教育と地域研究を推し進めてきた。同大学とポルトガルとの交流は、同大学外国語学部にポルトガル・ブラジル両政府の支援を受けブラジルポルトガル語学科を創設した1967年にさかのぼる。以来、同大学はポルトガルのコインブラ大学への派遣留学を含む教育学術交流、全国規模のポルトガル語弁論大会開催、ポルトガル語の検定試験の実施など、ポルトガル語の普及並びに文化交流、相互理解のための諸活動を展開してきた。
今回のコエーリョ首相の来学に際し、同大学の森田嘉一理事長・総長は、世界におけるポルトガル語普及への貢献と世界平和への尽力を称えて、京都外国語大学名誉博士号の学位を同首相に授与した。授与式後、祝賀会に臨み、コエーリョ首相は、ブラジルポルトガル語学科(学科長:住田育法教授)の呼びかけで集まった多くの学生らと積極的に親しく懇談した。首相の親しみある笑顔とやさしさに触れ、学生らは人との繋がりの大切さをあらためて強く感じたようだ。
翌27日、同首相は天皇陛下を訪問。読売新聞(3月28日付)によると、京都外国語大でポルトガル語を学ぶ学生が多かったことに触れ、「非常に頼もしく思いました」と話した、と報じている。
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