「日本発 顧みられない熱帯病治療薬開発への挑戦」日本薬学会一般シンポジウムへのご案内

DNDi Japan

日本薬学会第135年会において 初の試みとなる産官学による「顧みられない熱帯病治療薬開発」に関する一般シンポジウムS03です。
オーガナイザー 北 潔、山田 陽城

  途上国熱帯地域の貧困層を中心に蔓延するアフリカ睡眠病、リ-シュマニア症、シャーガス病、デング熱、マラリア等は世界の10億人以上が感染し、年間100万人が死亡しているといわれ、そのうちの多くはWHOにより「顧みられない熱帯病(NTDs)」と呼ばれています。   営利を目的とした医薬品開発システムでは、NTDs治療薬の開発が難しいため、日本が有する世界トップクラスの創薬力が、その治療薬開発に活かされることがそれほどありませんでした。   しかし最近のエボラ出血熱感染の例に見るように、グローバル化は地域を越えた人類共通の新たな脅威を生み出すことも懸念されるため、産官学連携による新たな仕組みのNTDs治療薬開発が期待されます。   本シンポジウムでは世界で発症しているNTDsの現状と治療薬開発の動向、国際医薬品開発パートナーシップの役割、NTDs治療薬の臨床試験体制、NTDs創薬研究コンソーシアムによる先端的創薬技術アプローチや日本の官民ファンドへの取り組みを紹介し、日本発新規治療薬開発への産官学連携による新たな仕組みを議論します。なお、 こういった「熱帯病治療薬開発」の一般シンポジウムは日本薬学会においても初の試みとなります。  ● 日時:2015年3月26日 (木) 9:15~11:45 ● 場所:神戸学院大学B号館 2F E会場【B215】 http://nenkai.pharm.or.jp/135/web/pdf/4_Maps.pdf   シンポジウムプログラム 「オーガナイザー挨拶・趣旨説明」 山田 陽城 (東京薬科大学 薬学部 / 特定非営利活動法人DNDi Japan) 「世界の顧みられない熱帯病(NTDs)の現状と対策)」 一盛 和世 (元WHOジュネーブ本部、現長崎大学 熱帯医学研究所) 「NTDs治療薬開発研究の最新の動向」 北 潔 (東京大学大学院 医学系研究科) 「DNDiによるNTDs治療薬開発のための国際パートナーシップ」 山田 陽城 (東京薬科大学 薬学部 / 特定非営利活動法人DNDi Japan) 「NTDs治療薬の開発と提供:製薬企業としての取り組み」 浅田 誠 (エーザイ株式会社) 「NTDs創薬研究コンソーシアムの活動」 生田目 一寿 (アステラス製薬株式会社) 「グローバルヘルス技術振興基金による産官学パートナーシップ」 日下 英司 (厚生労働省 大臣官房国際課) 「総括」 北 潔 (東京大学大学院 医学系研究科) 日本薬学会第135年会 Website http://nenkai.pharm.or.jp/135/web ★下記、報道関係の方々へのURL(プレス証は、神戸学院大学B号館2階の「総合受付(1)」にて配布されます。 http://nenkai.pharm.or.jp/135/web/10_3_hodo.html

【DNDi (Drugs for Neglected Diseases initiative:顧みられない病気の新薬開発イニシャティブ)について】
1990年代後半、発展途上国の現場で医療活動に従事していた国境なき医師団のチームは、顧みられない病気に苦しむ患者を治療できないことに苛立ちを募らせていました。そこで、国境なき医師団は、1999年に受賞したノーベル平和賞の賞金の一部を、患者のニーズを重視して、顧みられない病気に対する治療薬の研究開発(R&D)に取り組むための革新的な組織の設立に充てることに決定し、スイス・ジュネーブに本部を置く非営利財団として2003年7月に正式に発足しました。DNDiはヨーロッパを中心とした多くの政府機関および私設財団から資金援助を受けて活動しています。www.dndi.org/
【DNDi Japanについて】
DNDi Japanは、2003年に日本での活動を開始しました。DNDi本部のプロジェクトを支援し日本国内外の協力先と協働して、NTDsの治療薬開発、それに関連する能力開発、ならびに啓発活動などを行っています。www.dndijapan.org/

本件に関するお問合わせ先
DNDi Japan
松本眞理
1600023:東京都新宿区西新宿8-14-24西新宿KFビル704
TEL:03-4550-1195 FAX:03-5937-6977
E-mail:mmatsumoto@didi.org

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