商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載したトラック・バス用のオールシーズンタイヤ「M899」を発売

株式会社ブリヂストン

人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支える「断トツ商品」

 株式会社ブリヂストンは、舗装路・高速走行向けのトラック・バス用オールシーズンタイヤ「M899」(エムハチキューキュー)を2025年3月より発売します。「M899」は、「循環ビジネス時代の新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」※1をオールシーズンタイヤとして初めて搭載。モノづくり基盤技術「BCMA」※2と融合し、新品タイヤに求められる基本性能を車型に応じて高次元にバランスさせ、さらにリトレッドを見据えた耐久性向上により高い経済性と安全性を追求。「安全運行」「環境負荷低減」「業務効率化」「経費削減」といった社会価値・顧客価値を提供します。

 
商品名
発売サイズ 4サイズ
※詳細は添付「4.発売サイズ」をご参照ください
発売日 2025年3月3日(月)
 

 
 ブリヂストンは、コア事業である「創って売る」プレミアムタイヤ事業を強化しながら、お客様が「使う」段階でその価値を増幅するソリューション事業を拡大することで、持続的な価値創造を実現していきます。その中で、生産財BtoBソリューションを強化し、「断トツ商品」※3であるプレミアムタイヤと「断トツサービス」であるリトレッドサービスを基盤として、お客様にタイヤを安全に、長く、上手く、効率的に使い切って頂き、タイヤの価値を最大化するソリューションの構築に取り組んでいます。

 今回発売する「M899」は、「究極のカスタマイズ」※4を追求する「ENLITEN」を搭載することにより、新品でのライフ性能だけでなくリトレッドを含めたトータルでのライフを向上、加えて、耐偏摩耗性・ウェット性能を車型に応じてエッジを効かせることで、お客様の経済性/安全性と環境性能を高次元で両立しています。

 この「ENLITEN」による「究極のカスタマイズ」を支えているのが、モノづくり基盤技術「BCMA」です。「BCMA」により、タイヤ部材のモジュールを異なる商品間で共有することで環境負荷の低減を実現します。このモジュール自体も、「ENLITEN」によりエッジを効かせた性能を発揮できるように独自に進化させています。

 「M899」はタイヤの骨格であるケースの熱劣化を抑制する「ロウ・サーマルケース」、カーボンブラックの分散を均一化しカーボンブラックとポリマーの結合を最適化した「タフロングコンパウンド」を採用。新品時のライフ性能を向上するとともにリトレッドを見据えたケースの耐久性も向上し、経費削減やタイヤ廃棄時に発生するCO2の削減、資源生産性の向上といった環境負荷低減に貢献します。また、サイプ同士が支え合うことでブロックの倒れ込みを防ぐ「3D-Vウェーブサイプ」を採用しており、ウェット性能と耐偏摩耗性能を高い次元で両立し、安全運行や業務効率化に貢献します。※5

 また、「M899」は車型ごとの「タイヤの使われ方」や「求められる性能」を考慮し、サイズ別にパタンを最適化しています。大型カーゴトラックなどの前後輪に装着される275/80R22.5サイズでは、フロント装着時の偏摩耗量を従来品「M888」対比48%低減し、摩耗ライフ性能も15%向上。さらにウェット加速タイムも45%短縮しています。トラクタヘッドの後輪などに装着される285/85R22.5サイズでは、より摩耗ライフ性能を重視されるため従来品「M888」対比摩耗ライフ性能を26%向上しつつウェット性能も両立、ウェット加速タイムを24%短縮しています。「M899」はタイヤに求められる基本性能を両立、より高い経済性と安全性を追求した商品となっています。

 ブリヂストンは、「SDGs を踏まえた経営」や「物流の2024年問題」への対応など、輸送業界を取り巻く環境が大きく変化する日本国内において、「断トツ商品」「断トツサービス」「断トツネットワーク」を最適にカスタマイズし、輸送事業者様の“稼働の最大化”を実現する「Tire Solution」を提供します。これにより、安心・安全な輸送ビジネスを支えることで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※6で掲げる「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」にコミットしていきます。

※1 商品設計基盤技術「ENLITEN」(エンライトン)
サステナビリティへ繋がる環境性能、それぞれの市場やお客様のご要望によって顕在化している要求(ニーズ)、潜在的な要求(ウォンツ)、さらに当社が市場・お客様が想像もしえない新たな価値を提供する性能(インスパイア)の大幅な向上を目指し、商品性能の「エッジを効かせ」、「究極のカスタマイズ」を実現する商品設計基盤技術。
※2 モノづくり基盤技術「BCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)」
タイヤを構成するモジュール(部材)を3つに集約し、異なる商品間で共有することで、開発・生産を含むサプライチェーンをシンプル化。開発・生産におけるアジリティを向上させながら、コストの最適化や環境負荷の低減を実現します。革新材料・構造によってモジュールを進化させ「究極のカスタマイズ」を支えます。
※3 「断トツ」とは企業としての目標を指します。
※4 当社製品内において、「ENLITEN」技術により市場・地域毎にタイヤ性能をカスタマイズすることを表します。
また「究極」とは企業としての目標を指します。
※5 詳細は添付資料をご参照ください。
※6 「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」
ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」(https://www.bridgestone.co.jp/corporate/manage/policy/commitment/)を制定しました。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。


【添付】
1. 商品の特徴

2. 搭載技術

3. 車型に合わせたパタン最適化技術と性能評価結果
 
※1【ライフ性能試験条件】
・テスト場所:関東地方の高速道及び一般道 ・高速道路使用比率:22% 
・評価車両:一般ユーザー使用車両 日野 2RG-FR1AHG(排気量 8.86L)
・装着方法:試験車両の駆動軸(2軸目)の左右に2本ずつ各パタンを装着
      装着位置間差是正のため、左右ローテーションを実施
・評価方法:装着タイヤでの平均推定タイヤライフ比較(残3.2mm計算)
・タイヤサイズ:275/80R22.5 151/148J ・リム:22.5×7.50 ・空気圧:900kPa ・試験距離:42,937km
※2【偏摩耗発生量試験条件】
・試験場所:関東地方の高速道及び一般道 ・高速道路使用比率:22%
・試験車両:一般ユーザー使用車両 日野 2RG-FR1AHG(排気量 8.86L)
・装着方法:車両(各2台)のフロント軸に、従来品(M888)、新商品(W899)をそれぞれ装着
      左右ローテーション、車両間ローテーションは未実施
・走行距離:M888装着車両(33,189km)/ M899装着車両(33,097km)
・試験方法:タイヤ周方向に隣り合うブロック間で段差となって偏摩耗している部分の段差量を測定し比較
・タイヤサイズ:275/80R22.5 151/148J ・リム:22.5×7.50 ・空気圧:900kPa
※3【ウェット加速タイムテスト条件】
・タイヤサイズ:275/80R22.5 151/148J ・試験場所:当社プルービンググラウンド
・試験路面:ウェット鉄板路(低μ路面)
・試験車両:トラクタヘッド(いすゞ、型式QKG-EXD52BD 排気量15.68L)
・車両制御:ASR作動あり ・テストドライバー:社内テストドライバー ・リムサイズ:22.5×7.50
・空気圧:900kPa ・積載率:0% ・試験方法:初速5km/hから加速し、速度10km/hに至るまでの時間を比較
※4【ライフ性能試験条件】
・テスト場所:関東地方の高速道及び一般道 ・高速道路使用比率:22%
・評価車両:一般ユーザー使用車両 日野 2RG-FR1AHG(排気量 8.86L)
・装着方法:試験車両の駆動軸(2軸目)の左右に2本ずつ各パタンを装着
      装着位置間差是正のため、左右ローテーションを実施
・評価方法:装着タイヤでの平均推定タイヤライフ比較(残3.2mm計算)
・タイヤサイズ:285/85R22.5 146/143J ・リム:22.5×7.50 ・空気圧:900kPa ・試験距離:32,400km
※5【ウェット加速タイムテスト条件】
・タイヤサイズ:285/85R22.5 146/143J ・試験場所:当社プルービンググラウンド
・試験路面:ウェット鉄板路(低μ路面)
・試験車両:トラクタヘッド(いすゞ、型式QKG-EXD52BD 排気量15.68L)
・車両制御:ASR作動あり ・テストドライバー:社内テストドライバー ・リムサイズ:22.5×7.50
・空気圧:900kPa ・積載率:0% ・試験方法:初速5km/hから加速し、速度10km/hに至るまでの時間を比較

※ 上記テスト結果に関する詳細なデータについてはタイヤ公正取引協議会に届けてあります。
※ タイヤの表示に関する公正競争規約に定められた試験方法で試験を行っております。
※ 試験結果はあくまでもテスト値であり、商品の個体差及び運転の仕方によっては異なります。

4. 発売サイズ
 
サイズ 低車外音タイヤ
225/80R17.5 123/122L
285/85R22.5 143/140J
285/85R22.5 146/143J
275/80R22.5 151/148J

※業界の自主的な取り組みとして国際的タイヤの技術基準で定めた車外騒音基準値を満たすタイヤ
  詳細はこちら(https://tire.bridgestone.co.jp/about/knowledge/lownoisetyres/)をご確認ください。

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