受験者のコミュニケーション能力を測定するコンピューターを使った双方向による面接試験の実現
公益財団法人 日本英語検定協会 (理事長:松川 孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」) は、来年2月に実施する第3回検定より、実用英語技能検定(以下、「英検」)の一次試験のCBT(Computer Based Testing)受験者を対象に、二次試験(スピーキング)でもCBTによる面接試験を開始いたします。
英検CBTは、英検の受験機会の拡大と利便性の向上を目的に、今年度第1回検定より、まずは一次試験(筆記・リスニング)で全国導入いたしました。従来の一般公開会場での年3回のペーパーテスト方式(Paper Based Testing、以下、「PBT」)での試験日とは別日程で、CBTでも全国12会場で年3回の試験を実施し、年6回の受験機会をつくりました。CBTでは午前、午後のいずれか都合のよい時間帯で受験いただける利便性もあり、これまで一次試験をCBTで受験した受験者からは二次試験もCBT化を望む声が多数寄せられておりました。
英検協会では、こうした皆様から寄せられたご要望にいち早くお応えする必要性を認識し、取り急ぎ次回の第3回検定の一次試験の2級と準2級のCBT受験者を対象に、まずは東京1会場(新宿区)からCBTによる二次試験の面接試験をスタートさせます。以降、随時会場数を全国規模で増やしていく予定です。
英検CBT二次試験は、他の語学検定試験におけるCBT形式のスピーキングテストのような、コンピューターから流れる質問に対して受験者が答え、それが自動的に録音され、その録音された音声をもとに採点する吹き込み式の一方向のテストとは異なり、インターネットベースのミーティングシステム(Skype(TM)やCisco WebEx(R)等)で結ばれた面接官とのリアルタイムの対話によって受験者のコミュニケーション能力を測定するインタラクティブな面接試験となります。英検のスピーキングテストとして長年にわたり実績のある、対面式の試験形式を継承したCBTとして開発いたしました。このようなインタラクティブな対面形式のCBTは、語学検定試験としては他に類を見ないテストです。ただいま英検協会のウェブサイトのトップページにおきまして、英検だけでなく、英検協会が実施・運営する、IELTS(海外留学向け)、BULATS(ビジネス向け)それぞれの検定試験におきましても、スピーキングテストの模様をアップしております。英検協会の特徴である、この双方向の対面式スピーキングテストのイメージ映像をご参照いただければと存じます。
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http://www.eiken.or.jp/speakingtest/>
なお英検CBT二次試験は、来年度(2015年度)の第2回検定までは、一次試験CBT受験者のみを対象として実施いたしますが、続く第3回検定からは一次試験を従来のPBTで受験した受験者へも受験機会を広げていく予定です。上述の通り、実施会場につきましても徐々に全国へと広げてまいります。試験日程としては従来のPBTの試験日(一般公開会場・団体受験の準会場)とは別日程でCBTを実施し、検定料金につきましては公開会場での料金と同料金といたします。今後の実施内容につきましては、随時更新される英検CBTのウェブサイトにてご高覧いただきますようお願い申し上げます。
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http://www.eiken.or.jp/cbt/>
また現状の英検CBTは全国の一般公開会場向けのサービスとして実施しておりますが、将来的には学校を主体とする団体受験の準会場向けサービスとしても展開していく予定です。さらに実施級につきましても随時拡大していくことを想定しております。
今後も英検協会は受験者の皆様のニーズに寄り添い、“いつでも、どこでも”受験できる試験となるよう、受験機会の拡大と利便性の向上に努めてまいる所存です。
【「英検CBT二次試験」の実施イメージ】
※PDFをご覧ください。
【「英検CBT二次試験」開発の背景】
● 文部科学省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」等におきまして、大学入試に4技能 (「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」) を測定する試験の導入が求められています。一部の大学入試ですでに4技能を評価できる、資格・検定試験が活用されている一方で、大学入試センター試験を廃止して新たな試験として「高等学校基礎学力テスト(仮称)」、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」へ移行していく動きが見られます。これらのテスト実施に際して、試験のCBT化も検討されており、入学試験や検定試験のCBT化は、これからの時代において避けて通ることのできない動きであると英検協会でも重く受け止め、このたび一次試験(筆記・ヒアリング)に続き、二次試験(スピーキング)での面接形式による双方向のCBT開発に至りました。
【「英検CBT二次試験」の特徴】
● 従来の英検の二次試験の形式を継承し、双方向による対面式の面接試験がオンライン上で実現します。
● 来年度中に一次試験をCBTで受験した受験者だけでなく、PBTで受験した受験者にも二次試験をCBTで受験いただけます。
● 今後は実施回数を増やし、会場数も全国規模でより多く確保してまいります。
● 受験者はコンピューター操作をおこなわないので操作が苦手な方も安心して受けられます。
● 通常の面接試験と本CBT試験での結果に大きな差がないことは実証実験で証明されています。
【「英検CBT」の詳細】
下記ウェブサイトにて詳細を随時公開してまいります。
http://www.eiken.or.jp/cbt/
*Skypeは、Skypeの商標です。英検協会は、Skypeグループ会社の関連会社や提携会社ではなく、またSkypeグループ会社から後援や承認は受けていません。
*Cisco WebExは、米国およびその他の国における、Cisco Systems Inc.および関係会社の登録商標です。
公益財団法人 日本英語検定協会は、「実用英語の普及と向上」を目的に1963年に設立されました。以来、“英検”の名称で親しまれている実用英語技能検定の実施・運営のほか、児童向けの「児童英検」やビジネスパーソン向け英語能力テスト「BULATS(ブラッツ)」、留学・海外移住のための英語運用能力試験である「IELTS(アイエルツ)」、さらには英語教育に関する優秀な研究企画に助成金を交付する「英検研究助成金」制度など、実用英語の普及・向上に向けた様々な取り組みを展開しております。2012年4月、内閣府からの認定書交付を受けて正式な団体名称を「公益財団法人日本英語検定協会」に改めています。
英検協会ウェブサイト:http://www.eiken.or.jp/
- 本件に関するお問合わせ先
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公益財団法人 日本英語検定協会
広報マーケティング室 皆川 英明
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