近畿大学(大阪府東大阪市)は、医学部および近畿大学病院が移転計画を進めている大阪府堺市の新キャンパスに、令和8年(2026年)4月、「看護学部(仮称)※」の設置を予定しています。
「看護学部(仮称)」では、医学部と大学病院を擁する総合大学としての強みを生かして、高度医療や健康危機に対応する確かな看護実践力をもち、専門職や当事者らと共に創る組織的な医療・ケアを推進し、社会の革新に貢献できる人材の育成をめざします。
なお、本学が新たな学部を開設するのは、令和4年(2022年)の情報学部以来4年ぶりとなります。
※ 設置計画は予定であり、変更になる場合があります。
【本件のポイント】
●令和8年(2026年)4月に、本学16番目の学部となる「看護学部(仮称)」を、医学部および近畿大学病院が新築移転予定の新キャンパス(大阪府堺市)に設置予定
●医学部と大学病院を擁する総合大学の強みを生かした看護学教育を行い、建学の精神に基づき、人に愛され、信頼され、尊敬される「近大スマートナース」を育成
●医学部および近畿大学病院と連携し、さらなる高度医療の発展と地域医療への貢献をめざす
【新学部概要】
名称 :看護学部(仮称)
開設時期 :令和8年(2026年)4月
開設場所 :近畿大学医学部新キャンパス・病院
(大阪府堺市南区三原台1丁2番(予定))
入学定員 :110名
学科構成 :看護学科(仮称)※ 1学科制
学位 :学士(看護学)
取得可能資格:看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格
※ 設置計画は予定であり、変更になる場合があります。
【本件の内容】
複雑化する環境やグローバル化が進む社会、ならびに疾病構造が大きく変化している今、看護専門職への期待や使命はますます大きくなっています。多様な文化や価値観をもつ人々のあらゆる健康課題への対応や高度医療や健康危機に対応する確かな看護実践力、専門職や当事者らと共に創る組織的な医療・ケアを推進し、社会の革新に貢献できる人材の育成が求められています。
近畿大学医学部・病院は50年にわたり、「医学部」「近畿大学病院」「看護専門学校」によって、地域の保健医療福祉の発展に貢献してきました。その礎により、このたび新たに看護学部を開設し、総合大学の特色を生かして、建学の精神である「実学教育」と「人格の陶冶」に基づく看護学教育を行います。豊かな人間力と確かな実践力を持ち、未来に向けて社会に貢献できる、人に愛され、信頼され、尊敬される看護専門職「近大スマートナース」の育成をめざします。
【カリキュラムの特徴】
看護職には、我が国が直面する急速な少子高齢化や疾病構造の変化、さらには新興感染症など、これまで経験したことのない状況に対し、柔軟かつ適切に対応することが求められます。そのため、本学では総合大学の特色を生かし、多分野からなる文理融合教育によって、豊かな人間力を身につけ、的確な臨床判断力のもと、当事者らと連携協働し、より良い医療・ケアを実践できる人材の育成をめざします。
時間や場所を問わず何度でも学べるオンデマンド教育はもちろん、1年次から実学教育を重視したカリキュラムの編成として、(1)地域の特徴や文化・価値観に触れるフィールドワークを中心とした実習を配置し、早期からの体験学修をe-ポートフォリオ※1 等を作成しながら蓄積することで、主体的な学修に繋げる。(2)専門科目を体系的に学ぶことにより、体験学修の裏付けや、看護専門職としての倫理観、役割・責務を体得しながら専門性を追求できるよう科目を配置。(3)医学部や薬学部などの学生らとともに専門職連携を学べる科目を配置し、パートナーシップや組織的アプローチについて考え、行動する基礎的な実践力の修得をめざす。(4)卒業時の確かな看護実践力の獲得レベルを担保するために、客観的臨床能力試験の導入、等を検討しています。
さらにキャリア支援の一環として、将来像を想定した専門能力の進化を目指し、特定のスキルを自由科目として学べるマイクロクレデンシャル※2 の導入も検討しています。
これらのカリキュラムで学ぶことにより、人に愛され、信頼され、尊敬される看護職を養成します。
※1 学生自身の学修進捗、課外活動内容など日々の成果や活動をデジタル化し、データ化したもの
※2 学修内容をより細分化し、選択した領域で細分化された単位ごとに個別に認証すること
【学部長就任予定者プロフィール】
小松浩子(こまつひろこ)
昭和30年(1955年)4月、大阪府堺市に生まれる。
聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)看護学部教授、慶應義塾大学看護医療学部教授ならびに学部長を歴任し、令和2年(2020年)4月から令和6年(2024年)3月まで、日本赤十字九州国際看護大学学長を務める。
これまでに、日本看護科学学会理事長、日本がん看護学会理事長、日本看護系学会協議会会長を経験。日本学術会議会員(25期および26期)。
【講義実習棟概要】
竣工 :令和7年(2025年)7月予定
面積 :建築面積 3,756.36㎡
延床面積 18,421.30㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造・鉄骨造、地上6階
設計施工 :フジタ・南海辰村特定建設工事共同企業体
※ 今後計画に変更が生じる場合があります。
【関連リンク】
看護学部(仮称)
https://www.kindai.ac.jp/nursing/
医学部
https://www.kindai.ac.jp/medicine/
近畿大学病院
https://www.med.kindai.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
広報室
住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
TEL:06‐4307‐3007
FAX:06‐6727‐5288
メール:koho@kindai.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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