長期脱炭素電源オークションを活用し、2027年に運転開始予定
オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、このたび、滋賀県米原市で国内最大級
※1の蓄電所「米原湖東蓄電所」を建設しますのでお知らせします。2024年11月に建設工事を開始し、2027年に運転開始の予定です。
「米原湖東蓄電所」は、定格出力134MW、定格容量548MWh
※2の系統
※3用蓄電所で、このたび、長期脱炭素電源オークション
※4に応札し、落札されました。長期脱炭素電源オークションは、脱炭素電源への新規投資を促す入札制度で、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が固定収入を原則20年間保証するため、蓄電所開発の課題である長期的な事業収益を確保することができます。
建設用地は、米原市の市有地(約26,000㎡)を賃借します。敷地内にはリチウムイオン蓄電池コンテナ140台を設置するほか、環境に関する学習板を設置した多目的広場を一般に開放し、「環境学習の学び」や「憩い」の場としてご利用いただけます。
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化が推進される一方で、太陽光発電や風力発電は天候による発電量の変動が起きやすく、電力供給の安定化が課題となっています。系統用蓄電所は、送電網や発電所の電力系統に接続し、電力の余剰時には充電を行い、不足時には放電を行うことで、再生可能エネルギーの有効活用を促進します。オリックスは、2022年に蓄電所事業に参入し、市有地の有効活用を検討する自治体や遊休地を持つ企業などとも連携しながら、全国で蓄電所の開発を推進しています。
今後もオリックスは、蓄電所事業を含めた再生可能エネルギー事業に注力し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※1 当社調べ
※2 定格出力は瞬間的な出力の大きさ、定格容量は放電可能な持続時間。本件の定格容量は、1日1サイクルの充放電をした場合、一般家庭約4.8万世帯の1日の使用量に相当。
※3 発電所から電気を消費者に届けるための、発電、変電、送電、配電までの一連のシステム。
※4 電力広域的運営推進機関:長期脱炭素電源オークションとは(https://www.occto.or.jp/capacity-market/decarbonation_know)
■「米原湖東蓄電所」位置図
■オリックスグループの蓄電所関連事業
1. 紀の川蓄電所
オリックスは、2022年に関西電力と共同で、「紀の川蓄電所合同会社」を設立しました。和歌山県紀の川市において、定格出力48MW、定格容量113MWhの系統用蓄電池を設置し、2024年の事業開始を予定しています。
※ 2022年7月14日付けニュースリリース:関西電力との共同事業、2024年に運転開始 蓄電所事業に参入(https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/220714_ORIXJ.html)
2. 蓄電所O&Mサービス
オリックスグループで再生可能エネルギー発電所の運営・管理・保守を手掛けるオリックス・リニューアブルエナジー・マネジメントは、2024年に、蓄電所の運営・維持管理業務(O&M)の受託サービスを開始しました。蓄電所内の設備点検や修理のほか、除草を含めた場内管理や部品の在庫管理などを請け負い、高効率な運営を図ります。
※ 2024年2月26日付ニュースリリース:蓄電所のO&Mサービスを開始(https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/240226_ORIXGJ.html)