新日鉄住金 「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル」を改訂、マニュアル講習会を開催
- 新日鐵住金株式会社
- 2014年05月29日
- 11:02
~公益財団法人 鉄道総合技術研究所、株式会社 大林組と共同開発したシートパイル基礎工法について~
公益財団法人鉄道総合技術研究所(理事長:熊谷 則道 以下、「鉄道総研」)、株式会社大林組(社長:白石 達 以下、「大林組」)、新日鐵住金株式会社(社長:進藤 孝生 以下、「新日鐵住金」)が共同開発したシートパイル基礎工法について、このたび設計施工マニュアルを改訂しました。
シートパイル基礎工法は、2006年に鉄道総研と大林組の2社が共同研究により開発した工法で、その後、鉄道総研と新日鐵住金により軟弱地盤でも適用が可能な「先端支持型シートパイル基礎工法」を開発しています。既存のマニュアルとして、(1)「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル(第2版)」(2006年発行)、(2)「シートパイルを用いた既設鉄道構造物基礎の耐震補強設計マニュアル(案)(第2版)」(2011年発行)、(3)「先端加工鋼矢板を用いた先端支持型シートパイル基礎設計・施工マニュアル(案)」(2011年発行)を作成しておりますが、今回このうち、(1)・(3)の設計施工マニュアルにつき1冊にまとめ、「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル(案)(第3版)」(以下、「新マニュアル」)とし、下記の通り改訂しました。
【改訂の概要】
(1)鉄道標準の性能照査型設計法への改訂に対応
鉄道分野における基礎構造物の設計・施工に関する基準書である「鉄道構造物等設計標準・同解説(基礎構造物)」が、2012年に性能規定型の設計法に改訂され、新たに「17章 その他の基礎」において新しい基礎形式として「シートパイル基礎工法」が導入されました。新マニュアルは、この鉄道標準の改訂に完全対応するとともに、より実務者向けに具体的な設計・施工の取扱いをとりまとめたものです。
(2)問合せ窓口の一本化
今般の新マニュアル作成に伴い、問合せ窓口を一本化しました。設計・施工に関するご質問、特許の取り扱いに関するご質問等は、全て新日鐵住金が窓口として対応させていただきます。
問合せ窓口:新日鐵住金(株) 建材開発技術部 土木基礎建材技術第二室/03-6867-6357
【「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル講習会」の開催】
鉄道関連工事に従事する事業者、コンサルタント、建設会社を主な対象とし、新マニュアルに基づいた「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル講習会」を開催しました。(場所:新日鐵住金本社、開催日:5月21日) 講習内容は、新マニュアルをベースとし、シートパイル基礎工法の概要説明、設計事例、施工事例の紹介等を行いました。約160名の方にご出席いただき、質疑応答の時間には活発な議論が交わされました。
また、現在は鉄道分野を中心にシートパイル基礎工法を適用いただいておりますが、道路分野・液状化が懸念される地盤にも対応できる設計施工マニュアルを作成する予定です。
(お問い合わせ先)
公益財団法人鉄道総合技術研究所 総務部広報 TEL:042-573-7219
株式会社大林組 CSR室広報部広報第一課 TEL:03-5769-1014
新日鐵住金株式会社 総務部広報センター TEL:03-6867-5807
以上