新日鉄住金 八幡製鐵所 戸畑第4高炉の火入れについて
- 新日鐵住金株式会社
- 2014年04月21日
- 12:58
新日鐵住金株式会社八幡製鐵所(所長:谷本進治常務執行役員)は、1月25日に戸畑第4高炉を「吹き止め」し、改修工事を実施してきましたが、4月20日に「火入れ」を行い、稼働を再開致しました。戸畑第4高炉は1972年に操業を開始し、今回は3回目の改修で内容積も4,250m3から5,000m3に拡大されました。今回の改修工事は、改修工期短縮、改修費用削減の両面で最適なリング工法を採用いたしました。
「火入れ式」は、4月20日午前10時より戸畑第4高炉の鋳床にて、麻生太郎副総理、小川洋福岡県知事、北橋健治北九州市長、三原朝彦衆議院議員、大家敏志参議院議員をはじめ来賓の方々約30名をお迎えし、関係者を含め約200名超で執り行われました。最初に高見神社の宮司による「火入れ式」の神事のあと、40名の方が羽口より火入れを行った後、送風を開始し戸畑第4高炉の稼働が再開致しました。尚、火入れされた火は、稼働中に採取・保管していたもので、これまでの高炉の火が改修後の高炉に受け継がれています。
【改修工事の概要】
吹き止め:2014年1月25日
火入れ(稼働再開):2014年4月20日(工事期間:85日)
投資額:約340億円
施工:新日鉄住金エンジニアリング(株)他
工法:リング工法※
※多数に分割したリング状の新しい炉体を、事前に製作しておき、高炉吹止め後、既設炉体を上部から吊り下げ多段に切断し、下部から横に順次取り出し解体する。その後、事前に製作したリング状の新炉体を横から炉中心に取込み、上部から吊り上げ、その下に次のリングを入れ、積み重ねて行く工法。
【主要諸元】<改修前> → <改修後>
内容量:4,250m3 → 5,000m3
出銑口:4本 → 4本
羽 口:36本 → 40本
炉体冷却方式:鋳鉄ステーフ゛ → 銅ステーフ゛+鋳鉄ステーフ゛
原料装入方式:ベル式 → ベルレス式
炉床径:13.8m → 14.3m
(参考)戸畑第4高炉の改修履歴
・1972年操業開始
・1978年1回目の改修実施
・1989年2回目の改修実施
・2014年3回目の改修実施
新日鐵住金株式会社 総務部 広報センター:03-6867-2135、2977