株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンソリューションズ(社長:園田 晴久、東京都品川区)は、大型検査用CT装置の新製品「VOXLS 40 C 450」を発売します。X線とCT(コンピュータ断層撮影)機能を用いて、高精度の計測や内部形状の把握、欠陥を解析し、小型部品から大型部品まで多様な非破壊検査を可能にします。電子部品や自動車部品、宇宙航空部品に加えて、今後の需要増加が見込まれる電気自動車(EV)のリチウムイオン電池モジュールの生産など、最先端のものづくりを後押しします。
ニコンはこのたび、X線/CT検査装置の統一ブランド名をVOXLS(Volumetric X-ray Leading Solutions、ボクセル)と決定しました。「VOXLS 40 C 450」は、そのブランド名を冠した初めての製品となります。
「VOXLS 40 C 450」は、ニコンの米国子会社が全株式取得を予定している* X線/CT検査装置の製造、販売、サービスを手掛けるAvonix Imaging, LLC(Co-Managing Director: Jeffrey Diehm, Brian Ruether、米国ミネソタ州、以下「Avonix社」)との共同開発製品です。日本を含むアジア地域向けの生産は、ニコン子会社の株式会社仙台ニコン(社長:橋本 真樹、宮城県名取市)が担います。
X線とCT機能を用いた非破壊検査の有効性の認知が広がり、従来よりも大型の部品や試作品の検査・測定ニーズが高まっています。「VOXLS 40 C 450」は、一体型の筐体では業界最大となる高さ1,415㎜、直径800㎜の最大撮像領域を実現しました。2つのX線源の搭載が可能で、製造業各社から研究機関まで幅広い用途に対応します。