大型オーディオプラットフォーム上で偽の音声広告トラフィックを
大規模に生成する広告詐欺スキーム「BeatSting」を明らかに




ニューヨーク、2023年2月2日 - デジタルメディア測定、データおよび分析向けソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerify（本社：ニューヨーク、CEO：Mark Zagorski、以下DV）は、本日、音声広告在庫を狙った初の大規模な広告インプレッション詐欺スキーム「BeatSting（ビートスティング）」の発見を発表しました。新しいデジタル広告詐欺の検出と分析を継続的に実施するDV独自の研究機関であるDV Fraud Labが2019年に初めて本系統の詐欺スキームを確認して以来、推定2,000万ドル（約26億円）が広告主から搾取されています。BeatSting単体では、無防備な広告主に対して毎月最大100万ドル（約1億3,000万円）の損害を与える原因となります。

BeatStingは、2019年に登場した、サーバーサイド広告挿入技術（SSAI：Server-Side Ad Insertion）を悪用した詐欺行為の系統の一部であり、当初はコネクテッドTV（CTV）の広告在庫を標的としていました。今回検出された詐欺行為は、住宅用IPアドレスとオーディオアプリを詐称することから始まります。同時に、偽のSSAIサーバーを立ち上げて音声広告のリクエストを偽り、広告主にとって魅力的な広告在庫を偽造します。広告主がこの在庫に入札し、落札した場合、広告費は不正な広告枠に浪費されることになります。そして、不正な広告在庫を創出することで、正当な音声広告チャネルから広告費を吸い上げているのです。

DoubleVerifyのCEOであるMark Zagorskiは次のように述べています。「不正行為は常に金銭の集まる場所に発生します。そして、デジタル広告の標準規格が発展途上である急成長チャネルのデジタルオーディオ領域にはますますお金が流れています。CTVはこうした詐欺行為にさらされ続けることになるとともに、音声広告が密かに新規チャネルとして関心を集め、攻撃の標的になり始めています」

2021年にこの度の詐欺スキームの予兆を検知した後、DVフラウドラボは2022年第二四半期の初め頃に、音声広告チャネルを標的とした本詐欺行為の劇的な増加を検出しました。大型のオーディオプラットフォーム上で偽の音声広告トラフィックを大規模に生成する広告詐欺スキームが発生したのは、今回が初めてのことです。

DVのFraud Labは、データサイエンティスト、数学者、アナリストからなる専門チームによって運営されており、継続的に新種のデジタル広告詐欺を検出・分析し、新生の詐欺行為を明らかにします。継続的な分析、シナリオ管理、調査により、不正行為の原因となるサイト、アプリ、デバイスを特定し、DVの顧客の広告運用に関する保護機能をリアルタイムで更新しています。

本件に関する全文のレポートは、下記より閲覧いただけます：
https://doubleverify.com/doubleverify-identifies-beatsting-the-first-large-scale-ad-impression-fraud-scheme-to-hit-audio-jp/

DVの詳細については、こちらまでお問い合わせください。
japan@doubleverify.com

DoubleVerifyについて
DoubleVerifyは、デジタルメディア測定、データおよび分析のグローバルソフトウェアプラットフォームです。私たちのミッションは、デジタル広告のエコシステムをより強く、より安全に、よりセキュアにすることで、デジタルメディアの買い手と売り手の間の公正な価値交換を確保することです。フォーチュン500社のうち数百社もの広告主が、DoubleVerifyの公平なデータと分析を利用して、キャンペーンの品質と効果を高め、デジタル広告への投資対効果（ROI）の最大化を図っています。
https://doubleverify.com/dv-japan/

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