この夏、文化体験で“日本の美”を再発見 -全国各地で開催される日本博プログラム-

注目が高まる文化芸術の魅力! 子どもから大人まで楽しめる参加型イベントから、静かに作品と向き合う美術展まで

 近年、新型コロナウイルス感染症の影響で自粛生活が続き、外出や旅行をはじめ様々な文化に触れあう機会が激減していました。しかし、旅行やイベント実施に期待を寄せる声も多く、この夏は感染対策を行いながら国内旅行を楽しむ方が多いかもしれません。コロナ禍での旅行調査では、行ってみたい旅行のトップ10に「歴史・文化観光」がランクインし(※JTBF旅行者調査)、今あらためて、日本国内の文化への注目が高まっています。また、世界的に見ても、交通インフラの利便性や自然や文化の豊かさが評価され、日本は観光地として魅力的な国第1位に選ばれており(※世界経済フォーラム調査)、旅先での文化体験のニーズも高まっているのではないでしょうか。

 日本博では、日本の美を体感する美術展・舞台芸術公演、芸術祭など、年間を通してさまざまなプログラムを展開。この夏は、子どもから大人まで一緒に楽しめる参加型のイベント、音楽を楽しむ盆踊りフェス、さらには著名な現代美術家の作品をじっくりと堪能できる作品展など、あらゆるジャンルのプログラムを全国各地で開催予定です。

 今回は、夏休みシーズンに老若男女問わず楽しめるプログラムをご紹介します。夏休みの旅行先での体験や、お子様の自由研究の題材となるような機会を提供します。コロナ禍以降遠ざかっていた文化体験を通して、自分たちが暮らす日本の美しさを再発見してみてはいかがでしょうか。


左から:トーハクキッズデー / 西馬音内盆踊り(Japan盆踊りFestival2022) / 「李禹煥」展


■ニュースレターのポイント
■子どもから大人まで、みんなで楽しめる参加型の体験プログラム

 創立150周年を迎える東京国立博物館での、オリジナル硯箱のペーパークラフトや落語体験などを楽しめるトーハクキッズデー、日本文化を象徴する盆踊りを題材としたフェスなど、誰もが参加できるプログラムをご紹介。

■静かに作品と向き合い芸術を堪能できる美術・作品展などのプログラム
 世界的な現代美術家「李禹煥」の大規模な回顧展をはじめ、名画で日本の四季を感じる展示や、“水”をモチーフにした展覧会など、芸術と向き合い日本文化の魅力に触れられるプログラムをご紹介。

■日本博サポーター 谷原章介さんに聞く、日本文化芸術の魅力
 自分に合った楽しみ方で、日本文化に触れ、“日本の美”を楽しむ。


■子どもから大人まで、みんなで楽しめる参加型の体験プログラム
 文化芸術の分野は、静かに堪能しなければならないイメージもありますが、多くの人が参加して心を通わせる交流の場、共鳴・共感を創造するものでもあります。日本博では、老若男女誰もが気軽に楽しく参加できるプログラムを開催予定です。

■月イチ!トーハクキッズデー
~ペーパークラフト、落語体験、親子で一緒に参加可能なワークショップも!~

 東京国立博物館では、創立150周年を迎えた今年4月から来年3月までの間、お子様と一緒に博物館の面白さを体験し、日本の文化・芸能に思う存分触れることができる「トーハクキッズデー」を、毎月第4日曜日に開催中です。関連する作品の前での読み聞かせや、実際に作れるペーパークラフトプリントサービスなど、様々な体験プログラムを展開します。また親子で落語を楽しみ、体験まで出来る「トーハク笑楽座」を開催。この笑楽座は、東京国立博物館の他、東京タワー等、国内観光ともあわせて楽しめる場所でも開催予定です。

 また、本館2階で開催予定の「親と子のギャラリー 日本美術のつくり方Ⅴ」では、文化財そのものではなく、漆、やきもの、着物を作る材料や技法に着目。日本美術の新しい楽しみ方を提案します。


トーハクキッズデー ワークショップ



トーハク笑楽座

【日程/会場】
・トーハクキッズデー :2022年7月24日(日)・8月28日(日) / 東京国立博物館(東京都台東区)
・親と子のギャラリー :2022年7月20(水)~8月28日(日)/ 東京国立博物館(東京都台東区)
・トーハク笑楽座 :2022年7月24日(日)・8月28日(日) / 東京国立博物館(東京都台東区)
 ※東京タワー笑楽座 :2022年7月23日(土)・8月27日(土)/ 東京タワー(東京都港区)


■「Japan盆踊りFestival2022」
~日本文化×世界の音楽で新しい盆踊り文化をお届け~

 「Japan盆踊りFestival2022」は、日本博として初の開催となる体験型盆踊りフェスです。世界的に有名なファッションデザイナーで文化功労者でもあるコシノジュンコ氏がプロデュースを手掛け、”新しい盆踊り文化”を楽しめるコンテンツとなっております。ここでは、千年以上前から続く日本文化の「盆踊り」と海外の音楽を融合させた、真新しい体験を提供します。
 
 本プログラムは、昼の部・夜の部の2部構成となっております。昼の部では、全国各地の盆踊りを特設ステージにて映像や実演で披露予定の他、レクチャーを受けながら実際に盆踊りを体験できる、来訪者参加型コンテンツとなっています。

 夜の部では、特設ステージを煌びやかな照明で照らし、昼の部とはまた違った雰囲気の全国各地の盆踊りをご覧いただけます。また、日本の盆踊りとサルサ等の世界の音楽が融合した特別パフォーマンスステージもご用意しており、このステージでは、来訪者の皆様も一緒に踊ることが出来る参加型コンテンツも予定しています。



【日程/会場】
日程:2022年8月21日(日)
会場:池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアター(東京都豊島区)


■新国立劇場のバレエ公演 可愛らしいペンギンのダンスと一緒に、環境問題も学ぶ。
~こどものためのバレエ劇場~

 新国立劇場にて開催している「こどものためのバレエ劇場」では、夏休み期間中に、イギリスの著名なバレエダンサー/振付家であるビントレーの人気作品『ペンギン・カフェ』の公演を予定しています。

 『ペンギン・カフェ』は、動物たちの可愛らしい踊りと対照的に、痛烈な文明批判のメッセージが込められた、奥深い作品です。ポップな音楽にあわせてダンスを踊るペンギンや他の動物たちは、実は絶滅の危機にさらされているか、すでに絶滅した動物なのです。作品上演前には、生き物や取り巻く自然環境についてのトークショーも実施予定です。


撮影:鹿摩隆司

【日程/会場】
日程:2022年7月27日(水)~7月31日(日)
会場:新国立劇場(東京都渋谷区)


■静かに作品と向き合い芸術を堪能できる美術・作品展などのプログラム
 世界的な現代美術家「李禹煥」の回顧展をはじめ、名画で日本の四季を感じる展示など、作品と向き合うことで自分自身とも向き合い、新たな視点、日本文化の新しい魅力など何かを発見できる機会をご提供します。

■「もの派」を代表する、現代美術家「李禹煥」回顧展
~国立新美術館にて開催~

 戦後日本美術におけるもっとも重要な動向の一つ「もの派」を代表する作家として、国際的にも大きな注目を集めている現代美術家「李禹煥」の大規模な回顧展を、この夏国立新美術館にて開催します。

 彼が牽引した、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」の動向を反映した彼の作品は、ものともの、ものと人との関係を問いかけるものとなっています。ここでは、「もの派」にいたる前の初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズなど、李禹煥の代表作をじっくりと堪能いただけます。



【日程/会場】
日程:2022年8月10日(水)~11月7日(月)
会場:国立新美術館(東京都港区)


■名画・工芸品で日本の四季の美を堪能!
~岡田美術館にて展示~

 岡田美術館で開催中の『花鳥風月 名画で見る日本の四季』は、日本の名画を通して四季を感じることが出来る特別展です。絵画を中心に、陶磁や漆工などの工芸品を前後期合わせて約100件展示し、それぞれの作品に描かれた日本の四季をお楽しみいただけます。

  日本人は、古くから自然に親しみ、四季の風物を愛で、その美しい景色や湧き起こる感情を、絵画や詩歌などに表してきた歴史があります。秋冬編の後期は、紅葉や菊といった長い間愛されてきた秋の草花や、雪景色など情緒あるテーマの作品を展示します。自然に囲まれた箱根の地で、季節の移ろいを感じながら作品をご鑑賞いただけます。


尾形光琳「菊図屏風」 江戸時代前期 18世紀初頭 岡田美術館蔵

【日程/会場】
日程:後期:秋冬編 2022年7月16日(土)~12月18日(日)
※休館日:7月11日(月)~15日(金)
会場:岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町)


■水をテーマとした展覧会を山種美術館にて開催
~夏にぴったりの涼やかな特別展~

 山種美術館にて開催中の特別展、『水のかたち―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―』では、水をテーマとした様々な日本の美術品を展示しています。四方を海に囲まれた日本で暮らす日本人にとって、水は昔から身近な存在です。日本画においても、海や湖、川や滝を題材とした風景画から、水辺の場面を描く歴史画まで、水が主要なモチーフとなった作品が、時代やジャンルを問わず描かれてきました。

 本展では、海辺を舞台とし江戸時代に描かれた《源平合戦図》から、《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》などで知られる歌川広重の名所絵、高価な岩絵具・群青をふんだんに使って海を表現する川端龍子の《黒潮》、画家の代名詞にもなっている千住博の「滝」シリーズまで、水を印象的に描きだした作品を涼やかに堪能いただけます。


千住博《ウォーターフォール》 山種美術館

【日程/会場】
日程:2022年7月9日(土)〜9月25日(日)
会場:山種美術館(東京都渋谷区)


《その他今夏に開催予定の日本博プログラム》
■国立劇場・夏休み親子企画

・開催都道府県:東京都、大阪府
・会場:国立劇場、国立能楽堂、国立文楽劇場
・日程:
親子で楽しむ歌舞伎教室:7月20日(水)~26日(火)/国立劇場(東京)
親子で楽しむ狂言の会:8月6日(土)/国立能楽堂(東京)
親子で楽しむ能の会:8月27日(土)/国立能楽堂(東京)
夏休み文楽特別公演第1部 親子劇場:7月16日(土)~8月4日(木)※7月25日(月)休演 /国立文楽劇場(大阪)
※残席僅少の公演がございますので、詳細は国立劇場チケットセンターwebサイトでご確認ください。
https://ticket.ntj.jac.go.jp/

■〈新国立劇場演劇研修所〉朗読劇「ひめゆり」
・開催都道府県:東京都
・会場:新国立劇場
・日程:8月11日(木・祝)~8月14日(日)

■落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.6《遍在する音楽会》
・開催都道府県:東京都
・会場:サントリーホール
・日程:8月25日(木)

■第6回ふじよしだ時空間絵巻 「道化師 Pagliacci」
・開催都道府県:山梨県
・会場:月江寺
・日程:8月20日(土)

■ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語
・開催都道府県:静岡県
・会場:静岡市美術館
・日程:7月2日(土)~8月28日(日)

■ECHO あしたの畑ー丹後・城崎
・開催都道府県:京都府、兵庫県
・会場:竹野神社(京都府)、間人スタジオ(京都府)、城崎温泉三木屋(兵庫県)
・日程:7月22日(金)~8月21日(日)

■こどもとおとなの自由研究 工芸の〇△□×展
・開催都道府県:石川県
・会場:国立工芸館
・日程:7月5日(火)~9月4日(日)

■琉球の美 ~沖縄伝統芸能の継承と発信~
・開催都道府県:沖縄県
・会場:国立劇場おきなわ
・日程:
普及公演 琉球舞踊鑑賞教室:7月23日(土)
普及公演 親子のための組踊鑑賞教室「万歳敵討」:8月6日(土)~8月7日(日)
普及公演 沖縄の音色~うちなー楽器ありんくりん:8月20日(土)


■日本博サポーター 谷原章介さんに聞く、日本文化芸術の魅力



 縄文時代から続く日本文化は、様々な美しい芸術を生み出してきました。仏像などの彫刻や歌舞伎などの伝統芸能、さらには浮世絵やきものまで、どれも日本の“美”を象徴する素晴らしいものです。このような日本の“美”を発信する日本博のサポーターとして、現在活動できていることを、私自身大変嬉しく思っています。

 ここ数年はコロナ禍で中止になってしまったものも多くありましたが、少しずつ実施ができるようになってきました。この夏は、誰もが気軽に参加できる盆踊りや、親子で一緒に夏休みの思い出をつくるワークショップ、また作品をじっくり堪能する美術展など、さまざまなイベントが全国で多数開催されます。「日本文化・芸術に触れる」というと、なんとなく難しそうな響きがあるかもしれませんが、自分に合った楽しみ方でいいのではないでしょうか。夏休みシーズンに、ぜひ日本文化に触れ、日本の美しさを再発見する旅に出かけてみませんか。


《参考》
■日本博とは




 「日本博」は、日本各地で開催される展覧会や舞台公演、芸術祭などを通じて、「日本の美と心」を体感していただき、日本文化の魅力を再発見してもらう取組です。
日本博には、
・ 各分野から厳選した「最高峰の文化の祭典」
・ 地域の文化資源と食文化などを掛け合わせた「地域の魅力を再発見する企画」
・ メタバースなどの先端技術を活用した「最先端のバーチャル体験」
・ 誰もが参加できる「若い力で未来を拓く企画」
・ 海外アーティストや海外の文化施設等と連携した企画
などの特徴があります。

日本博公式HP URL https://japanculturalexpo.bunka.go.jp/


■日本の美をオンラインで堪能!バーチャル日本博
 「日本博」では、日本各地での開催に加え、バーチャル日本博やデジタルギャラリー、日本博YouTubeといった多彩なデジタルコンテンツの配信も行っています。昨年オープンしたバーチャル日本博では、メタバース空間を自由に歩きながら、美術展、舞台芸術、自然、芸術祭など、様々な「日本の美と心」を、美しい映像、VR、画像等を通じて体験いただくことができます。

 また、今年6月からは、国立新美術館にて開催中の現代美術家・タムラサトル氏の個展「ワニがまわる タムラサトル」と連携した特別展示を実施中です。日本博のバーチャル空間にて、ワニのモニュメントが登場し、実際の作品の3DCGが鑑賞可能となっております。

バーチャル日本博 URL https://japanculturalexpovp.bunka.go.jp/
本件に関するお問合わせ先
<本件に関するお問い合わせ先>
日本博事務局 総括第2チーム
TEL: 03-3265-6041(代表) MAIL: nihonhaku@ntj.jac.go.jp

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
独立行政法人日本芸術文化振興会 日本博
ホームページ
https://japanculturalexpo.bunka.go.jp/
代表者
河村 潤子
資本金
24,671,279 万円
上場
非上場
所在地
〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
連絡先
03-3265-7411

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • Facebook
  • デジタルPR研究所