2022年3月31日(木)、「世界トランスジェンダー可視化の日」に合わせて当事者団体が企画
トランスジェンダーに関する情報サイト「trans101.jp」では、「トランスジェンダーのあなたへ。100人のメッセージプロジェクト」として、トランスジェンダー当事者の友人や家族など100名から寄せられたメッセージを2022年3月25日に同サイト上で公開しました。
URL:
https://trans101.jp/2022/03/25/march31
3月31日「世界トランスジェンダー可視化の日(International Transgender Day of Visibility)」に合わせて行う本企画では、トランスジェンダー当事者の友人、家族、恋人、同僚などから寄せられた100名分のメッセージを、原則すべて原文のまま「trans101.jp」サイト上で公開しています。
普段はなかなか言えない感謝の思いや、熱い応援メッセージ、他愛ない近況報告など、身近な人からの様々なメッセージを通じて、トランスジェンダーの人々が周囲の人と関わりあいながら共に生きるリアルな姿を発信しています。
■企画の背景・目的
毎年3月31日「世界トランスジェンダー可視化の日」は、トランスジェンダーの人々が共に社会で生きていること、さらにはトランスジェンダーの人々が直面している差別や困難に関する認知拡大のための世界的な記念日です。日本においても、無理解や偏見などにより、学校やSNSでのいじめや暴力、就職活動時および職場での差別的扱いなど、不当な差別が数多く存在し、多くのトランスジェンダーが日常的に困難に直面しています。
本企画は、トランスジェンダーの可視化を目指すとともに、その家族や友人など周囲の人々の視点に焦点を当てることで、トランスジェンダーと共に生きるアライの存在を可視化し、トランスジェンダーへの差別やヘイトを許さない社会の醸成に寄与することも目的としています。
また、トランスジェンダーの中にはカミングアウトを望まない人も多く、トランスジェンダーの可視化には常にプライバシーの問題が付きまといます。本企画では、トランスジェンダー当事者のプライバシーを守りながらも、トランスジェンダーの人々が共にこの社会で生きていることを発信するために、敢えて、当事者ではなく家族や友人などの周囲の人のメッセージに焦点を当てています。
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集まったメッセージ例 ※一部抜粋
・親から子へのメッセージ
トランスガールの我が子へ
小学校卒業、おめでとう。「女の子がよかった」と泣いたあの日から、もう6年以上経ちました。スカートを履いての入学、女子トイレの使用、不要な男女分けの見直し、どれもはじめは学校が「いいよ」と言わなかった中、それでもあなたは、自分である為に、スカートを履き、女子トイレを使用しました。毎日、学校に行く小さな一歩一歩が、周りを動かしたね。問題ではないとみんなが気がついたから。次のステージ中学でも、またスカートを選んだあなた、やるじゃん。きっと大丈夫だよ。
・友人からのメッセージ
私の親友へ
初めて出会ったのは2年前、出会った瞬間はこんなにも身近な存在になるとは思ってなかったね。2人でご飯に行った時にトランスジェンダーだとカミングアウトしてくれて自分を隠さず出してくれた親友。恥ずかしい事にそれまで周りにはLGBTQの人達は居ないと私は勝手に思い込んでいました。親友がカミングアウトしてくれたことで私の見えなかった(気にしていなかった)世界が見えるようになりました。
おかげで今では職場でもLGBTフレンドリーを広げることができ、アライとしてみんなの「なりたい自分になる」をお手伝いしています。親友には感謝とあんまり無理しないでねでもしっかり応援していることを伝えたいです。出会ってくれてありがとう。
サイト上のメッセージ掲載例
※このリリースは虹色PRパートナーが配信しています。
■虹色PRパートナーについて
虹色PRパートナーは、特定非営利法人虹色ダイバーシティと株式会社プラップジャパンによる共同プロジェクトです。LGBTなどの性的マイノリティがいきいきと働ける職場づくりのための調査・講演・コンサルティングなどを行う虹色ダイバーシティと、広報・PRの支援・コンサルティング事業を通して社会・文化の発展に寄与するプラップジャパンの強みを生かし、様々な企業や団体の、LGBTなどの性的マイノリティに関連するコミュニケーション上の課題を解決することで、よりよい社会づくりに貢献することを目指します。