~「ミャンマー鉱業セクターの持続可能な開発と環境保全」と題して~
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野 博文)は、9 月26 日、ミャンマー連邦共和国の首都ネピドーにおいて、日本の経済産業省及びミャンマー鉱山省との共催により、「ミャンマー鉱業セクターの持続可能な開発と環境保全」と題したセミナーを開催しました。
JOGMEC が約1年前の10 月29 日にヤンゴンにて開催した鉱害・環境セミナーは、開催時期がモニワ銅鉱山での住民争議の発生直後という背景もあり、大好評を得ました。その後、ミャンマー政府からの首都ネピドーでも開催して欲しいとの要望を受け、この度、本年9 月26 日、ネピドーの鉱山省内講堂にて、経済産業省及びミャンマー鉱山省との共催により、「ミャンマー鉱業セクターの持続可能な開発と環境保全」と題したセミナーを開催しました。
セミナーの冒頭、ミー・アウン鉱山大臣が開会の挨拶の中で、環境保全のためには長い年月をかけた体系的な推進が必要であり、次の世代のためにも、投資促進の傍ら、環境に優しい鉱山開発をすすめなければならない、と述べられました。
次に、経済産業省鉱物資源課 萩原崇弘課長(本間登 同課課長補佐代読)より、本セミナーをはじめとする協力事業の推進により、日本・ミャンマー両国が高い信頼感を持ち、双方にとって利益となる関係を構築していくことを期待するとのコメントが寄せられ、引き続き、JOGMEC の長友哲次 金属・石炭事業支援本部本部長より、両国の協力関係がより強固になることを期待する旨、挨拶がありました。
講演は、日本側からはJOGMEC から3件(ミャンマー地質調査・探査局と共同で実施している地質調査状況、日本の休廃止鉱山における鉱害防止技術、鉱害防止積立金制度)、日鉄鉱業(株)から鳥形山鉱業所及びアタカマ鉱山における事業の具体例とともに、鉱山操業と環境管理についての紹介という内容で行われました。
また、ミャンマー側からは、同国の鉱業分野における環境影響評価の現状と、鉱害防止に関する法体系等についての説明がありました。
政府関係機関や民間企業等から総勢約170 名が参加し、参加者らは、終始熱心に講演・事例報告に聞き入り、大変有意義な場となりました。
タン・トゥン・アウン鉱山副大臣は、閉会の挨拶の中で、日本の苦い経験から学び、鉱山開発に付随する環境問題に真摯に取り組んでいきたいと述べ、続いての長友本部長による挨拶で、盛会のうちにセミナーは閉会しました。
JOGMEC は、これまでもアジアや南米を中心に同様のセミナーを開催しており、日本の知見や経験、技術を移転することにより開発途上国の持続可能な鉱山開発に貢献すると共に、二国間の関係強化により日本企業の投資をサポートしています。今後も、相手国のニーズを把握しつつ、資源国との協力を進めていく予定です。
JOGMECは日本の資源・エネルギーの安定供給確保を使命とし資源に関わる様々な業務に携わっています。
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