カプセル内視鏡を販売するギブン・イメージング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 河上正三)は、クローン病患者様とそのご家族に向けて、クローン病とクローン病の新しい検査法であるカプセル内視鏡検査を紹介するWebサイト「クローン病患者さんのカプセル内視鏡検査情報サイト」を開設しました。
http://www.nomudake.com/cd
同サイトは、医療施設などで配布する小冊子「クローン病の新しい検査 カプセル内視鏡 -クローン病ってなあに?-」のコンテンツをWebで公開したものです。また、カプセル内視鏡検査が実施可能な施設検索もできます。
■Webサイト、小冊子について
クローン病の疾患知識や、小腸用カプセル内視鏡検査などについて、写真や図説を用いて分かりやすく解説しています。疑問や不安に思われることには、Q&A形式で説明しています。小冊子各ページの下部には、クローン病の理解に役立つ「知っておきたいクローン病用語集」を設けました。
当社は、Webサイトと小冊子を通じて、クローン病患者様とそのご家族にカプセル内視鏡検査を正しく理解いただき、また非侵襲的なカプセル内視鏡検査をうけていただくことで、クローン病患者様のQOL向上に貢献できることを期待しています。
■Webサイト、小冊子の概要
Webサイトの名称:クローン病患者さんのカプセル内視鏡検査情報サイト
URL :
http://www.nomudake.com/cd
小冊子の名称 :クローン病の新しい検査 カプセル内視鏡 -クローン病ってなあに?-
小冊子の形態 :A5版34ページ
内容
はじめに
- 監修の先生からのメッセージ
クローン病に関するページ
- クローン病ってどんな病気?
- クローン病の飲み薬
- クローン病の治療
- どんな検査があるの?
小腸用カプセル内視鏡に関するページ
- 小腸用カプセル内視鏡の特徴
- カプセル内視鏡検査について
- 消化管開通性確認用カプセル(パテンシーカプセル)による消化管開通性評価とカプセル内視鏡検査の流れ
- 消化管開通性評価と消化管開通性確認用カプセル(パテンシーカプセル)について
- 消化管開通性評価の流れ
検査前日、検査当日とパテンシーカプセルの回収
- 消化管開通性評価 (担当医師による消化管開通性評価方法)
- パテンシーカプセルの回収と提出について
- カプセル内視鏡検査の流れ
検査前日
検査当日:カプセル内視鏡嚥下前から嚥下時
検査当日:カプセル内視鏡嚥下後
検査後/担当医師による診断
Q&Aに関するページ
- カプセル内視鏡Q&A
- クローン病生活Q&A
食事、就労・進学、医療費と福祉制度、検査
その他のページ
- 血液検査の見方
- 困ったときの情報源
- 監修ドクターのプロフィール
監修ドクター:渡辺憲治先生 (大阪市立大学医学部 消化器内科)
小冊子の入手
小冊子ご希望の方は、小冊子を編集していただきました三雲社(クローン病と潰瘍性大腸炎の総合情報誌・CCJAPANを発行)へのメール(ccjapan@mikumosha.co.jp )にてお申し込みください。お申し込みの際は、発送先郵便番号、ご住所、電話番号、お名前、必要部数(記載なき場合は1冊をお送りします。)をご記入ください。
■クローン病と国内クローン病患者数の現状
クローン病は、小腸の内側の粘膜が炎症を引き起こし、口腔から肛門にいたるまで消化管のどの部位にも炎症や潰瘍が起こる原因不明の慢性疾患です。国内患者数は約3万人で、症状は下痢、腹痛、体重減少、直腸出血など。内科的には治療できない腸閉塞、穿孔、大量出血などが生じた場合は手術が行われます。厚生労働省の特定疾患(難病)に指定されており、患者様は自治体から医療費補助を受けられます。
■カプセル内視鏡検査とクローン病への適用
カプセル内視鏡検査は、大きめのビタミン剤くらいのサイズのカプセル型の内視鏡で、飲み込むだけで小腸検査をすることができます。国内では、小腸用カプセル内視鏡が2007年10月に保険適用されましたが、「上部、下部消化管検査を行っても原因不明の消化管出血を伴う患者」の場合に限られており、狭窄が疑われるようなクローン病は禁忌疾患でした。
クローン病患者様は、毎年の医療費補助の受給資格の更新や日々の病変管理のために、小腸造影検査や内視鏡検査といった検査が必要になりますが※、苦痛をともなうため、非侵襲的に内視鏡を検査できるカプセル内視鏡検査のクローン病への早期適応拡大が期待されていました。
※特定疾患医療受給者証の有効期間は、10月1日から翌年の9月31日までの1年間。更新のためには、事前[Y1]に前述のような検査が必要です
2012年7月に、カプセル内視鏡の小腸通過を妨げる恐れがある障害や狭窄の有無を評価できる、崩壊性の消化管開通性確認用のPillCam(r)(ピルカム) パテンシーカプセルが保険適用になったことから、小腸疾患全般の検査として使用できるようになりました。消化管の狭窄がある、もしくはクローン病の患者様でも、このPillCam(r) パテンシーカプセルを使用した開通性評価判定によって、医師により「開通性あり」と判断された場合は、カプセル内視鏡検査を実施できます。
■PillCam(r)パテンシーカプセルについて
PillCam(r)パテンシーカプセル(写真左)の材質の主成分はラクトース。30時間以上滞留すると、消化管液が浸透して崩壊します。バリウムを配合しており、X線検査で位置確認することができます。また、国内では、小腸用カプセル内視鏡PillCam(r) SB 2 plus カプセル(同右)は、PillCam(r)パテンシーカプセルとの組み合わせにより、保険適用を取得しています。
■日本法人 ギブン・イメージング株式会社について
ギブン・イメージング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:河上正三)は、世界で初めてカプセル内視鏡を開発し、現在世界のカプセル内視鏡市場において豊富な経験を持つギブン・イメージング社(Given Imaging Ltd. 2001 年NASDAQ 上場)の日本法人であり、日本におけるカプセル内視鏡の製造販売会社です。
http://www.givenimaging.co.jp
注)日本では、PillCam(r) SB 、PillCam(r) SB 2カプセル、PillCam(r) SB 2 plusカプセル内視鏡(小腸用)、および開通性評価用のPillCam(r) パテンシーカプセルが承認されています。大腸用のCOLON、およびPillCam(r) COLON 2、食道用のPillCam(r) ESO 2は承認されておりません。
また、患者様向けの情報サイトとして、「カプセル内視鏡 飲むだけドットコム」を運営しており、カプセル内視鏡と小腸疾患に関する情報を提供しています。
http://www.nomudake.com