武蔵野大学(東京都江東区)データサイエンス学部データサイエンス学科生が、Slack連動型検温・体調管理(ヘルスログ)アプリ「cd ../」(COVID-19 Health Check System for MUDS)を開発しました。データサイエンス学科では入構時の検温チェックに加え、体温測定及び教員への検温結果の提出が対面授業参加の条件となっています。そのため、毎日体温を測定し、紙やスプレッドシートに記録していくことを煩わしく感じたデータサイエンス学科2年生が、検温・体調管理を手軽にできるアプリを開発しました。
【本件のポイント】
● 学科生が自主的にSlackと連動したアプリを開発
● アプリ名は「cd ../」(読み方:シーディー)。Unixのコマンドコード・cd (change directory)に由来し、オンキャンパスで学修できる日常に戻りたいという願いを込めて命名
● Slackの通知機能により、学生側の入力漏れや教員側でのヘルスログ抽出の手間を省く仕組み
【アプリの概要】
本アプリはデータサイエンス学部で導入されているSlack連動型検温・体調管理(ヘルスログ)アプリです。同学科2年 宮村 京佑さん、稲荷 太良さんが対面授業で義務付けられている検温記録を煩わしく感じ、本アプリを自主的に開発しました。同学部のメインコミュニケーションツールであるSlack内で完結できるようアプリ機能を活用しています。
学生(ユーザー)は毎朝届く検温を促すメッセージに従い体温・体調情報を入力します。入力された学生のヘルスデータはPDF化され「健康観察票」として、授業日に教員のslackへ自動送信(通知)されます。また事前に受講学生と教員を紐づけているため、教員側で改めて対象の学生を抽出する必要がなく、スムーズに確認することができます。今後も機能拡充のため、継続したアップデートを計画しています。
【ヘルスログ登録方法】
(1) Slackに検温の通知が届く(毎朝6時)
(2) 体温・体調を記録する
(3) 記録完了通知が届く
※登録済みヘルスログの確認も可能
【システム構成】
データサイエンス学部データサイエンス学科のメインのコミュニケーションツールであるSlackのアプリ機能を使い、記録フォームを実装しています。同学科で主に使うプログラミング言語であるPythonで書かれていること、また、認証系のシステムが実装されていることから、Django*をバックエンドとして採用しています。
*Django:Pythonで実装されたWebアプリケーションフレームワーク。複雑なデータベース型ウェブサイトの構築を簡単にするために主に用いられる。
【開発者のコメント】
宮村 京佑さん:
一部対面授業の再開を受け、キャンパスでの日常を取り戻す手助けをするアプリとして開発を始めました。特に検温記録機能はすぐに実装したく、SlackやZoom、GitHubにて連絡と課題共有を行いながら稲荷君とオンラインにて共同で開発を進めました。今後も協力してアップデートを行っていきます。
稲荷 太良さん:
毎日の検温忘れを防止し、安全に対面授業を行うサポートをしたいという主旨でこのアプリの開発に取り組みました。対面授業参加には直近2週間分の検温結果が必要なため、すぐにでも体温の登録を開始できるよう最短で開発を進めました。また、検温したデータを直接先生が取得できる環境を用意することで事務的な処理を効率化しています。
【関連リンク】
■ 「cd ../」 ウェブサイト:
https://muds-covid-health.386.jp/
■ データサイエンス学部ウェブサイト:
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/data_science/
▼本件に関する問い合わせ先
企画・広報課
山本・宇城
住所:〒135-8181 東京都江東区有明三丁目3番3号
TEL:03-5530-7403
FAX:03-5530-3818
メール:kouhou@musashino-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/