武蔵野大学 武蔵野キャンパス(東京都西東京市)内に設置する「むさしの文学館」が10月1日(木)、「2020年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会連)を受賞しました。「むさし野文学館」のデザインを手掛けた工学部建築デザイン学科 水谷 俊博教授は通算3度目のグッドデザイン賞受賞となります。
【むさし野文学館について】
「内向の世代」の批評家として幅広く活躍した日本の文芸評論家の秋山駿氏、装幀家の秋山法子氏が逝去するまでに所蔵していた約1万5000点の蔵書等を開架、展示。武蔵野大学のキャンパス内にある教育施設「紅雲台」の一角の部屋を改修し、武蔵野に関連するアーカイヴ資料を収集、公開すると同時に、WEBを通じた日本の文学文化の発信や映画製作等も行っている。
【受賞の概要】
□プロデューザー:武蔵野大学 文学部日本文学文化学科 教授 土屋 忍
工学部建築デザイン学科 教授 水谷 俊博
□ディレクター:同 上
□デザイナー:水谷俊博建築設計事務所 水谷 俊博・水谷 玲子・平田 悠・渕上 朋子
武蔵野大学 水谷俊博研究室、 田中研究室 田中 正史
金研究室 金 政秀
□分 類:公共の建築・空間
□設 立:2018年4月22日
□設置場所:東京都西東京市新町一丁目1番20号 武蔵野大学むさし野文学館
【審査委員の評価】
小さなリノベーションである。だが、大学ならではのプロジェクトとして、依頼主の文学部の教員と建築家の研究室の学生を巻き込み、時間をかけてとりくんだ濃密な空間が実現している。文芸評論家や小説家の膨大な著作を収蔵しながら、書架の隙間を縫うように、さまざまなタイプの場を立体的につくりだし、さらには外にその雰囲気が広がっていく。そもそも本の中に大きな世界観がつまっているように、この空間は考えられている。また、この親密なスケール感だからこそ、もともとの本の所蔵者の頭の中をのぞくような空間にも感じられるだろう。
【本学教授のコメント】
■土屋 忍 教授(むさし野文学館長)
「むさし野文学館」は小さな「本の森」ですが、一冊一冊の書物の内奥のように豊かで広がりのある空間です。蔵書群を通じて文学者秋山駿の頭の中を覗いた気分になれる場所でもあります。このたびの受賞を故秋山駿氏と故秋山法子氏にご報告申し上げ、建築家の水谷先生と水谷研究室の学生達、金政秀先生、田中正史先生、そして文学館準備室の時代から秋山家の蔵書整理に携わってきた全ての文学部の学生達と共に喜びたいと思います。
■水谷 俊博 教授
「むさし野文学館」は15坪程の本当に小さなリノベーション建築です。その空間に約1万5千点の本等を収蔵し、あたかも「本の森」のような場所がうまれています。この極小の場を設計デザインするのに、大学研究室のゼミ生と足掛け4年の歳月をかけました。この度、並み居る大きな建築受賞作品と並んで、グッドデザイン賞を受賞でき非常に光栄です。関係各位に感謝するとともに、今後の「むさし野文学館」の活動展開を期待しています。
【関連リンク】
・むさし野文学館ホームページ:
https://www.musashino-bungakukan.jp/
・グッドデザイン賞受賞ページ:
https://www.g-mark.org/award/describe/50996?token=jTIni7tmJ7
▼本件に関する問い合わせ先
企画・広報課
宇城・大山
住所:〒135-8181 東京都江東区有明三丁目3番3号
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