7月28日から31日までの期間、びわこ成蹊スポーツ大学陸上フィールドで日本パラリンピック陸上競技連盟による日本代表選手の強化合宿が行われ、同連盟の投擲アドバイザーでもある陸上競技部の石井田茂夫監督が選手の指導にあたった。合宿には男子やり投げの山崎晃裕選手(順天堂大学職員)と白砂匠庸選手(あいおいニッセイ同和損保)が参加。琵琶湖畔のランニングなど、同大の立地を生かしたトレーニングが行われた。
びわこ成蹊スポーツ大学陸上競技部の石井田茂夫監督は、日本パラリンピック陸上競技連盟で投擲アドバイザーを務める。高等学校で長く教鞭をとり、数多くの入賞選手を輩出した指導者であり、同大に着任後は200人を超える陸上競技部を総括。学生と共に前へ上へと目指す熱い監督である。
このたび、びわこ成蹊スポーツ大学陸上フィールドで日本パラリンピック陸上競技連盟による日本代表選手の強化合宿が行われ、2019ドバイ世界パラ陸上でF46(上肢切断・上肢機能障がい)男子やり投げで入賞した山崎晃裕選手(順天堂大学職員)と白砂匠庸選手(あいおいニッセイ同和損保)の2名が参加。大学近くの琵琶湖湖畔での走り込みから始まり、同大ならではのトレーニングが行われた。この合宿が日本代表選手のさらなる成長へのきっかけになることが期待される。
■石井田監督のコメント
2017年、山崎選手にナショナルトレーニングセンターで出会い指導を開始した当初は、まだ強化費が出るわけでもなく、また、パラの投擲は世界から見ても体格的に不利と言われていました。そんな中、彼が自費で本学に練習に来るようになりその年のロンドン世界パラ陸上で入賞を果たしました。そして、その結果が評価され強化指定選手に選ばれたのです。
その後、山崎選手の希望もあって、このびわこ成蹊スポーツ大学での強化合宿が連盟の強化事業として認められ現在に至っています。昨年のドバイ世界選手権では、前回山崎選手1人であった代表選手が3人に増え、さらに全員が入賞という歴史的成果を挙げました。ただ、あと一歩で内定選手を出すことができず今シーズン後半の大会での活躍に期待がかかります。
花が開くまでは地道な努力の連続かもしれませんが、こういった成功例は選手たちの強みに、そして私たち本学陸上競技部部員にとってもその取り組む姿が鑑になると思います。今回の合宿再指導にあたり、新型コロナウイルス感染防止対策の中、練習環境を与えていただいた本学にはスタッフ・選手一同大変感謝しています。
■山崎選手のコメント
これまで月に1度は滋賀県に赴き石井田先生の指導を受けていましたが、コロナ禍においては自主トレーニングに励むしかありませんでした。そのため、この合宿はひとりでやってきたことの答え合わせをするような感覚でとても貴重な時間です。
自主トレーニング後は体が疲れますが、石井田先生の指導を受けた後は頭が疲れます。おそらくとても集中して中身の濃い練習ができているのだと思います。
■白砂選手のコメント
びわこ成蹊スポーツ大学の陸上フィールドはブルーのオールウェザーが特徴の公認競技場ですが、これは本番と同じ環境で練習できるというイメージトレーニングにもなりますし、モチベーションのアップにも繋がります。この場所ありき、そしてもちろん石井田先生の指導ありきの合宿です。
▼本件に関する問い合わせ先
びわこ成蹊スポーツ大学 総合企画部 企画広報課
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FAX:077-596-8416
メール:koho@bss.ac.jp
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