人体認識技術を用いて、テレビ視聴者の視聴態勢から「視聴質」データを取得・提供するTVISION INSIGHTS株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：郡谷康士　以下「当社」）では、独自に計測した視聴質データを基に、視聴者がどのようなCMを注視していたかを調査・分析しています。

2020年の4月前半は数多くのドラマの再放送が放映されました。その中で、視聴質が高かったのはどの番組だったのでしょうか。当社が計測した視聴質データを基に「2020年4月 再放送ドラマ番組視聴質ランキング」を作成しました。

今回のランキングは、VI値とAI値をかけあわせた「VI値×AI値」の高い順に順位づけしました。これは専念視聴度合いを示す指標であり、数値が高いほどその番組がよく見られていることを示します。


2020年4月 再放送ドラマ番組視聴質ランキング(個人全体)
TBS「JIN−仁−レジェンド」(4/18放送回)が1位。2009年、2011年放送のTBS「JIN−仁−レジェンド」、2005年放送の日本テレビ「野ブタ。をプロデュース」や2007年放送の「ハケンの品格」という10年以上前に放送されたドラマも上位にランクイン。



2020年4月 再放送ドラマ番組視聴質ランキング(男性)
個人全体と同様、TBS「JIN−仁−レジェンド」(4/18放送回)が1位。個人全体では8位だった2018年放送のテレビ朝日「BG〜身辺警護人〜傑作選」(4/16放送回)が2位にランクイン。



2020年4月 再放送ドラマ番組視聴質ランキング(女性)
日本テレビ「『野ブタ。をプロデュース』特別編」(4/11放送回)が1位。個人全体、男性共に1位であったTBS「JIN−仁−レジェンド」(4/18放送回)が3位にランクイン。




■視聴質について

• VI値（滞在度＝Viewability Index）
  テレビが点いている際に、どれくらいTVの前に滞在しているかの度合いを示す。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長いという事を表します。
• AI値（注視度＝Attention Index）
  テレビの前に人が滞在している際に、どれくらいテレビ画面に人の顔が向いているかの度合いを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長いという事を表します。
• VI値×AI値（専念視聴度）→本分析対象
  テレビが点いている際に、どれくらいテレビ画面に人の顔が向いているかの度合いを示しています。
  ※VI値、AI値ともに、2016年4月から2016年9月の半年間における、放送局(NHK/ETV/NTV/TBS/EX/TX/CX)の平均値を1.0としています。

■データの収集方法

• 一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測しています。2015年6月より計測スタートし、2020年4月現在、地上波関東6局7チャンネル、地上波関西6局7チャンネル、MXテレビ2チャンネル、BS8局9チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っています。

■注釈

• 対象番組は2020年3月1日～2020年4月19日に放送された15分以上の番組のうち、過去に放送があったドラマの再放送番組です。そのうち、世帯視聴率5％未満(当社計測値）に該当する番組は除外しています。
• VI値×AI値が同じ値の場合は、小数点第3位で順位をつけています。
• 小数点3位以下は四捨五入しています。