多摩大学グローバルスタディーズ学部(神奈川県藤沢市)は、同学部で学んでいた留学生らの帰国にあたり、1月11日に「サヨナラ・バスツアー」を開催した。参加したのは、ブレーメン州立経済工科大学(ドイツ)、ビヌス大学(インドネシア)、ナンヤンポリテクニック(シンガポール)、雲南民族大学(中国)、雲南大学テン池学院(中国、「テン」はさんずいに「眞」)、セント・クレア・カレッジ(カナダ)からの交換留学生で、藤沢市、茅ヶ崎市などの観光名所を巡り、地域の自然や文化に触れた。また、留学生らはツアーでの体験をSNSで評価し、地域の観光の魅力を海外へ発信した。
多摩大学グローバルスタディーズ学部では、観光立国を目指す日本を支えるための人材を育成。短期、長期、インターンシップなどの目的に合わせたさまざまな海外留学制度を提供するとともに、多様な国や地域からの留学生を受け入れている。
1月11日のサヨナラ・バスツアーは、帰国する留学生との別れを惜しむとともに、SNSの活用を目的としたもの。当日は交換留学生10名と日本人学生4名が参加し、江ノ島、熊澤酒造、藤沢市藤澤浮世絵館など、藤沢市と茅ヶ崎市の名所見学や名物を味わう体験をした。
留学生らは体験したことがツアーとして適しているかどうかを評価し、良いところや魅力的なところをSNSで海外へ発信。江ノ島は景色や神社など自然や文化が魅力的で、参加者は全般に高い評価を与えた。また、藤澤浮世絵館では館内の見学に加えて「浮世絵すり体験」にも参加し、最高との評価をした。
留学生がSNSで海外へ向けて発信するリアルな名所の魅力は、インバウンドの獲得につながると期待されている。また、地域のシニア世代がボランティアガイドとして観光に携わるきっかけとなる可能性もある。
今後も同大では、留学生と日本人学生、シニア世代が交流を深め、藤沢市を含む湘南エリアの魅力を海外へ発信する企画を発展させていく。
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