第3回「三井ゴールデン匠賞」9月1日~応募受付開始

伝統工芸の持続、発展に貢献する個人・団体を表彰 
過去には後継者育成、異業種との協働などに取り組む職人や業界関係者が受賞

三井グループ24社で構成する「三井広報委員会」は、第3回「三井ゴールデン匠賞」の応募受付を、9月1日より開始いたします。本賞は、日本の伝統工芸の持続・発展に貢献する業界関係者・団体を表彰するものです。賞の開催にあたり、日本の伝統工芸の有識者と文化や業種を異にする世界で活躍する多様な方々からの共感・協力をいただいております。

伝統工芸界には、後継者不足など課題があるなか、日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手がいらっしゃいます。本賞は、こうした取り組みの担い手に称賛が集まる機会を作り、日本の伝統を次世代につなぐ取り組みを応援しています。このため本賞は、伝統工芸品の職人はもとより、器具・素材の開発や、経営・流通に関わる方など、伝統工芸界を支える幅広い個人や団体を応募対象としています。

2020年に向けて日本文化への関心が世界的にさらに高まるなか、第3回三井ゴールデン匠賞におきましても、伝統工芸の素晴らしさを広く伝える機会の創出に寄与して参ります。



【 第3回三井ゴールデン匠賞 概要 】
■目的:
日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手に、注目と称賛が集まる機会を作りたいという思いから、「三井ゴールデン匠賞」を創設しました。

■主催:
三井広報委員会

■後援:
経済産業省、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会

■賞の種類/賞金:
・三井ゴールデン匠賞:各50万円
・グランプリ:50万円(三井ゴールデン匠賞と合わせて計100万円)
・モストポピュラー賞:20万円(三井ゴールデン匠賞と合わせて計70万円)

■応募期間:
2019年9月1日(日)~11月20日(水)
※他薦は10月21日(月)必着

■受賞者発表:
2020年2月13日(木)

■贈賞式、グランプリ・モストポピュラー賞発表:
2020年3月23日(月)

■審査基準:
「技術・技能」、「持続性」、「貢献度」から、未来につながる取り組みを評価します。「貢献度」が最も重視されます。
  


【 応募資格 】
伝統工芸の職務に従事している個人または団体
- 伝統工芸品に限らず、伝統工芸に関わる器具や素材などの開発活動についても応募対象となります。
- 芸術作品についての取り組みも応募対象となります。
- プロデューサー・ディレクターと作家との協同、または異業種を含む団体などでも応募可能です。
- 過去に三井ゴールデン匠賞に応募された方、受賞された方もご応募いただけます。
ただし、以前に受賞された方は受賞された取り組みとは異なる取り組みが対象となります。
- 無形財や食品、生物については、応募の対象外とさせていただきます。
- 1次審査を通過した方(ファイナリストに選出された方)には、応募される取り組みを象徴する作品1点を期日内に指定する宛先に発送していただきます。
- 応募される取り組みを表す作品は、一辺の長さが2mを超えないものとさせていただきます。
- 応募資格につきましては、三井ゴールデン匠賞Webサイト「よくある質問」
https://mgt.mitsuipr.com/about/qa.html)もご参照ください。


【 応募方法 】
三井ゴールデン匠賞公式サイトより専用の応募用紙をダウンロードいただき、必要事項を記入の上、作品写真と応募者写真を添えて、下記事務局宛てに郵送もしくはメールにてご送付ください。(他薦の場合は応募用紙のみ)

■郵送:
〒135-0053 東京都江東区辰巳2-4-4-5F
株式会社ハート・アンド・アート内 三井ゴールデン匠賞事務局

■Email:
mgt@mitsuipr.com
ご応募の自薦・他薦は問いません。なお、より多くの伝統工芸関係者にスポットが当たってほしいという願いから、今回より他薦のフォーマットが簡略化されております。ぜひご応募ください。


【 審査基準 】
技術・技能、持続性、貢献度の3項目を審査基準とし、その視点から未来につながる取り組みを評価します。
審査項目においては、貢献度を最も重視します。

<技術・技能> 優れた技術・技能を有している
<持続性> 時代の変化に沿って自身の取り組みを次世代につなげている
<貢献度> 自身の取り組みが、伝統工芸の産業および産地の発展に寄与している


【 スケジュール 】



【 審査員 】
・赤沼 多佳
公益財団法人 三井文庫 三井記念美術館 参事

・イェンス・イエンセン
英国『Wallpaper*』誌 ジャパン・エディター

・菅野 康晴
『工芸青花』編集長

・外舘 和子
工芸評論家・多摩美術大学 教授

・水野 学
クリエイティブディレクター、good design company 代表

・矢島 里佳
株式会社和える 代表取締役

・山田 遊
株式会社メソッド 代表取締役、バイヤー、監修者


【 第2回グランプリ受賞者のコメント 】 
桐本 泰一氏 所属:輪島キリモト(輪島塗/石川県輪島市)

木地屋から一貫生産を始めて、様々な苦労もありましたが、この賞をいただき感動しています。
この受賞は、ひとえに職人、スタッフ、家族のおかげです。この仕事が大好きで、ナンバーワンを目指すのではなく、世界のオンリーワンを目指す気持ちでやってきました。
これからも輪島の素材を活かしたものづくりを続け、このあと何百年も続き、発展していくように精進していきたいと思います。


【 第2回 「三井ゴールデン匠賞」受賞者 講評 】
消費者ニーズをスピーディに吸い上げる、「一貫生産体制」の実現で産地を活性化。後継者育成塾も手掛ける

桐本 泰一(きりもと たいいち) グランプリ受賞
所属:輪島キリモト 輪島塗/石川県輪島市
江戸後期から続く漆器業の7代目。分業主流の輪島塗産地で、先駆けて木地、漆塗りの一貫生産を実現し、消費者ニーズへの対応に努め、長年に渡って産地の改革と活性化に取り組んだ実績が評価された。現代の様々な生活シーンに馴染む漆器や家具、建築内装材を国内外へ幅広く提案している。さらに、産地内の若手、中堅、漆芸研究生徒等30数名を集めた「輪島クリエイティブデザイン塾」などの事業を推進し、後継者育成にも尽力している。

海外販路の開拓や、小売との直接取引、直営店の設立など流通改革を推進。 技術継承のための社内制度も整備
株式会社 玉川堂(ぎょくせんどう) モストポピュラー賞受賞 ※団体として受賞
代表:玉川 基行 燕鎚起銅器/新潟県燕市
燕鎚起(ついき)銅器を200年に渡って受け継ぐ老舗の後継者として、海外ブランドとのコラボレーションや異業種との新製品開発などに尽力。自分たちで作った製品を自らの手で丁寧に販売するという信念を軸とした、百貨店との直接取引や直営店舗設立といった流通機構改革への実績が評価された。また、終業後は工場を職人に開放し、若手の技術訓練やベテランの作品創作にチャレンジする場として提供するなど、若手育成や技術力向上の環境を整え、世界最高峰を自負する技術・技能継承へのきめ細やかな就業体制を作っている。

和紙を現代に調和したインテリアへ昇華 - フランスの金属箔技法を取り入れた、世界オンリーワンの工芸品を製作
齋藤 宏之(さいとう ひろゆき)
所属:株式会社 五十崎社中 大洲和紙/愛媛県内子市
昔ながらの書道用半紙や障子紙が主流であった大洲和紙産地において、壁紙やタペストリーといったインテリア素材への進出を図り、新たな和紙のある生活を創出した。フランス伝統の金属箔技法ギルディングを取り入れた世界にオンリーワンの和紙や、地元商工会とともに開発したこより和紙など、デザイン性の高い和紙を次々に発表。新たな和紙需要の拡大に努めながら大洲和紙産業の活性化に大きく貢献していることが評価された。

自社ブランドの確立・成長に成功したノウハウをもとに、「工芸専門の経営コンサルティング」で業界を活性化
中川 政七(なかがわ まさしち)
所属:株式会社 中川政七商店 経営者/奈良県奈良市
家業である「中川政七商店」の自社ブランド確立と成長のノウハウを体系化し、様々な産地の工芸メーカーのコンサルティング業務を展開。一時的、部分的なメーカー支援ではなく、経営、ブランド構築、製品開発、販路開拓までトータルに支援することで根本的な改善に取り組み、企業の持続的成長へつなげている点が評価された。「日本の工芸を元気にする」というビジョンを掲げ、工芸からはじまる新たな価値の創出に力を注いでいる。


気品溢れる作品作りで信望を集める職人であり、原材料の開発や若手育成を通して伝統工芸の進化に貢献

山本 篤(やまもと あつし)
所属:株式会社 妙泉陶房 九谷焼/石川県加賀市
九谷焼の伝統工芸士。気品に満ちた作風は若手の信望も厚く、異業種とのコラボレーションでも脚光を浴びている。その技術を継承するべく40年前の独立時より弟子をとり、職人を多数育成。さらに、若手作家を対象に自工房で研修を行うなど、後継者育成に力を注いでいる。また、県の工業試験場と磁器坏土(はいど)を共同開発するなど、原材料の確保や道具、機器の改良にも尽力。こうした九谷焼の発展を支える地道で幅広い活動が評価された。

【 三井広報委員会について 】
三井広報委員会は、三井グループ企業24社で構成し、様々な文化活動および広報活動を通じて、国際交流や地域社会の活性化に貢献するとともに、社会の繁栄と福祉に寄与し、三井グループのより一層のイメージ向上を目指しています。

<主な活動>
「三井ゴールデン匠賞」の提供
「三井ゴールデン・グラブ賞」の提供
「三井ゴールデン・グラブ野球教室」の開催

三井広報委員会公式サイト:https://www.mitsuipr.com/
三井ゴールデン匠賞公式サイト:https://mgt.mitsuipr.com/

会員会社一覧
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本件に関するお問合わせ先
<報道関係者からのお問い合わせ先>
「三井ゴールデン匠賞」広報事務局 株式会社プラップジャパン 丸山、竹之下
TEL:03-4570-3191 / FAX:03-4570-3189 / Email:mgt_pr@ml.prap.co.jp

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この企業の情報

組織名
三井広報委員会
ホームページ
https://www.mitsuipr.com
代表者
三井広報委員会 事務局
上場
非上場
所在地
〒107-0052 東京都港区赤坂3-11-3赤坂中川ビル3F
連絡先
03-3505-6406

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