中央大学理工学部(東京都文京区)は8月25日(日)、感性工学・認知科学クラスター2019年度公開シンポジウム「法と脳 ~認知多様社会の規範はどうあるべきか?~」を開催する。当日は、東京大学の加藤淳子教授や同志社大学の板倉昭二教授による講演をはじめ、問題提起や討論などを実施。現在よりも更に個々人の考えが重視される未来社会において、社会規範がどのように形成されるのか、また法規範がどうあるべきか、法学的、感性工学的、脳科学的視点で考察する。参加費無料、申し込み不要で誰でも参加可。
中央大学理工学部は、有機的な研究協力と魅力ある教育プログラムを提供するために、学科の枠を越えた連携組織「研究教育クラスター」を2018年に設置。4つの分野(データサイエンス・AI、防災・減災、ロボティクス、感性・認知科学)のクラスターを立ち上げ、研究や教育プログラムを展開している。
その1つである「感性工学・認知科学クラスター」では、8月25日(日)に公開シンポジウムを開催。今回は「法と脳 ~認知多様社会の規範はどうあるべきか?~」をテーマとし、社会規範がどのように形成されるのか、また法規範がどうあるべきかについて、講演や討論を通じて法学的、感性工学的、脳科学的な視点から考察する。概要は下記の通り。
■開催概要
【日 時】 8月25日(日)13:00~16:20(12:30開場)
【会 場】 中央大学後楽園キャンパス3号館3300教室(東京都文京区春日1-13-27)
【主 催】 中央大学理工学部感性工学・認知科学クラスター
【内 容】
過去約10年の間に、公共の場でのスマートフォンやタブレット端末の使用は常態化した。テクノロジーの受容により個々人の内面で道徳が変化し、それによる行動変化が社会の大多数を占めるようになったことで社会規範が変化した結果である。一方で、法規範は必ずしも社会規範の変化に追従しない。
未来社会においては、イノベーションの持続的創出に向け、個々人の多様な知的活動を最大限に活用することが望まれている。現在よりも更に個々人の考えが重視される世の中で、社会規範がどのように形成されるのか、また法規範がどうあるべきか、法学的、感性工学的、脳科学的視点で考察する。
【プログラム】
●13:00~13:05 趣旨説明
●13:05~13:45 話題提供・講演
・「リーガルマインドの脳科学:感情と法的判断」
加藤 淳子(東京大学法学政治学研究科教授(政治学))
・「乳児における向社会行動」
板倉 昭二(同志社大学赤ちゃん学研究センター専任フェロー教授、副センター長)
●14:25~14:35 休 憩
●14:35~15:00 問題提起
・「コモンロー的発想の復権―法の支配と社会の多様性―」
橋本 基弘(中央大学法学部教授(憲法学)、学校法人中央大学常任理事)
・「生物学的に法はデザインできるのか︖」
牧 敦((株)日立製作所 基礎研究センタ 主管研究員)
・「感性の多様性、価値観の多様性」
加藤 俊一(中央大学理工学部経営システム工学科・教授、研究推進支援本部⻑)
●15:50~16:20 総合討論
【申 込】不要
【参加費】無料
■理工学部 研究教育クラスターについて
理工学部では、110を超える研究室が科学技術分野の最先端の研究に取り組んでいる。こうした理工学部の研究室の連携を強化し、有機的な研究協力と魅力ある教育プログラムを提供するために、2018年に学科の枠を越えた連携組織「研究教育クラスター」を設置。横断的活動が顕著な4つの分野(データサイエンス・AI、防災・減災、ロボティクス、感性・認知科学)のクラスターを立ち上げた。クラスターに属する専任教員の研究室は、合同セミナーや共同の研究指導を通して、中央大学の知の力を発信している。
■感性工学・認知科学クラスターについて
情報通信技術・人工知能技術・IoT技術の発展、一方では、少子高齢化による人口の減少に伴い、利用者や周囲の状況を自動的に判断して行動する自律的能動的な人工物が生活空間に入って、人間を支援することが求められるようになってきた。そのためには、人間の身体的・認知的・感性的な特性を理解し、個々人に合ったサービスの提供、プロダクトの設計、環境の制御が必須となる。こうした観点から、人間の脳機能、認知過程、行動特性、感性評価や感性価値を有機的に結び付ける科学技術の教育研究を展開する。
[報道関係者の方へ]
ご取材いただける場合は、添付PDF 「取材申込書」を中央大学広報室へFAXまたはE-mailにてご送付いただけますと幸甚です。
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▼シンポジウムに関する問い合わせ先
中央大学理工学部経営システム工学科ヒューマンメディア工学研究室
問い合わせフォーム:
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